ジャパンラグビートップリーグは第3節を迎えた。9月9日、日産スタジアムでは東芝ブレイブルーパスとキヤノンイーグルスの試合が行われた。日産スタジアムはトップリーグ発足以来初の開催、さらに2019年ワールドカップ日本大会決勝の会場ということで、ラグビースタジアムとしては新たな歴史が刻まれるメモリアルマッチに相応しい最後まで目が離せない好ゲームとなった。
緊迫の前半、先行する東芝に食らいつくキヤノン

前半4分、東芝の「修造」WTB松岡が先制トライ
先制したのは東芝。CTBリチャード・カフィが敵陣22手前で抜け出すと前節2トライを挙げMOMに輝いた、WTB松岡久善にパス。松岡がそのままディフェンスを振り切り前節に続き、先制のトライ。SH小川高廣のコンバージョンも決まり7−0とする。
キヤノンは14分、自陣10mの東芝ボールラインアウトをターンオーバーすると、一気にオープンサイドへ展開し、ボールを繋いで一気に22m内側まで前進。東芝もFBコンラッド・バンワイクがブレイクダウンでプレッシャーをかけてキヤノンにクイックボールを出させない。
キヤノンは近場の攻防でゴールラインに迫る。東芝は2度のオフサイドで、LO小瀧尚弘にシンビンが出され一人少ない状況に。直後のキヤノンボールのラインアウト、東芝はモールを組ませずサックし、ボールダウンさせる。この局面で、ラックから一番近くにいたのはHO庭井祐輔一人だけ。SH福居武からのパスを受けるが、庭井に対して東芝はリーチマイケルとリアム・メッサムの強力な両FLのダブルタックルをうけ、ノットロールアウェイのペナルティー。キヤノンは絶好のチャンスをものに出来なかった。