灼熱の戦い!神戸製鋼がサントリーに勝利しファイナル進出 | ラグビージャパン365

灼熱の戦い!神戸製鋼がサントリーに勝利しファイナル進出

2019/08/05

文●編集部


4日、ヤンマーフィールド長居では「ジャパンラグビートップリーグ2019・プレーオフ準決勝」サントリーサンゴリアス対神戸製鋼コベルコスティーラーズの一戦が行われた。国内リーグ・屈指の好カード、30度を超す天候の中、会場には5,000人近い観客が訪れ熱い声援が送られた。神戸製鋼は事前に登録されていたSOヘイデン・パーカーが当日登録を抹消。9番日和佐篤、10番アンドリュー・エリスのハーフ団で挑んだ。

日和佐のスピード感ある玉捌きは、インターナショナルクラス。サントリーのディフェンスラインを整備させる前にボールをクリーンアウトし、揺さぶりをかけゲインを続けた。10番を務めたエリスとのコンビネーションも遜色なく、エリスの絶妙なプレー選択はサントリーのディフェンスを迷わせ、チームのアタックを機能させていた。

サントリーがギタウのPFで先制。

サントリーがギタウのPFで先制。

 

積極的なランでゲインしたFB井関。この試合2トライの大活躍だ。

積極的なランでゲインしたFB井関。この試合2トライの大活躍だ。

サントリーがSOマット・ギタウのPGで先制。神戸製鋼がFB井関信介、FL橋本大輝の連続トライで試合をひっくり返すと、サントリーもCTB村田大志のトライで食い下がる。この日の神戸製鋼はモールでサントリーを圧倒。29分にはFB有田隆平がトライを決める。

逆転されたサントリー。垣永真之介キャプテンがチームを落ち着かせて「大丈夫。絶対勝つ」と声をかける。

逆転されたサントリー。垣永真之介キャプテンがチームを落ち着かせて「大丈夫。絶対勝つ」と声をかける。

 

神戸製鋼は橋本大輝のトライでリードを広げる。

神戸製鋼は橋本大輝のトライでリードを広げる。

37分にサントリーはギタウのPGで6点差としてそのまま後半を迎えたいところだったが、ミスとペナルティから攻め込まれると、前半ロスタイムに再びモールからLOタウムア・ナエアタのトライを許しリードを広げられて後半を迎えた。

29分、HO有田隆平のトライ。サントリーはこの試合、モールで苦しんだ。

29分、HO有田隆平のトライ。サントリーはこの試合、モールで苦しんだ。

37分にサントリーはギタウのPGで6点差としてそのまま後半を迎えたいところだったが、ミスとペナルティから攻め込まれると、前半ロスタイムに再びモールからLOタウムア・ナエアタのトライを許しリードを広げられて後半を迎えた。

コンバージョンキックを蹴る、神戸製鋼WTB山下楽平

コンバージョンキックを蹴る、神戸製鋼WTB山下楽平

 

前半終了間際、敵陣ゴール前からのラインアウトからドライビングモールで押し込む神戸製鋼。(写真はPR渡邉隆之)そのままインゴールまで押し込みLOナエアタがトライ。

前半終了間際、敵陣ゴール前からのラインアウトからドライビングモールで押し込む神戸製鋼。(写真はPR渡邉隆之)そのままインゴールまで押し込みLOナエアタがトライ。

 

前半僅差で折り返したかったサントリー、終了間際にもラインアウトモールから失点し、厳しい表情のSOマット・ギタウ

前半僅差で折り返したかったサントリー、終了間際にもラインアウトモールから失点し、厳しい表情のSOマット・ギタウ

 

敵陣でのマイボールスクラムでプレッシャーをかけサントリーがペナルティーを獲得。サントリー・垣永が右手拳を上げ大きな雄叫びを発した。

敵陣でのマイボールスクラムでプレッシャーをかけサントリーがペナルティーを獲得。サントリー・垣永が右手拳を上げ大きな雄叫びを発した。

それでも強豪サントリー、ハーフタイムでしっかりと修正する。後半3分、敵陣のマイボールスクラムでプレッシャーをかけ神戸製鋼からペナルティーを獲得しチャンスを迎える。今度はお返しとばかり、ラインアウトからのドライビングモールからLOジョー・ウィーラーがトライ。トライ後、雄叫びをあげるサントリーの選手たち。前半のフラストレーションを一気に吹き飛ばすトライとなった。

直後のモールを押し込む垣永

直後のモールを押し込む垣永

 

LOジョー・ウィーラーがグラウディングを決めサントリーの流れになるかと思われた。

LOジョー・ウィーラーがグラウディングを決めサントリーの流れになるかと思われた。

 

後半から出場したサントリー・CTB小野晃征

後半から出場したサントリー・CTB小野晃征

 

タタフが相手を弾き飛ばし突進。

タタフが相手を弾き飛ばし突進。

サントリーはFLジョーダン・スマイラーからテビタ・タタフに変更。攻撃性をプラスする。神戸製鋼も、1番と3番を交替。3番には、日本代表候補として活動していた山下裕史を投入した。サントリーは投入されたばかりのタタフのゲインから神戸製鋼ディフェンスを崩し、スペースができたところを丁寧にボールを繋いでゲイン。一気に中央付近から敵陣22m内側まで攻め込むも、SH大越元気が痛恨のノックオン。チャンスを活かすことができない。

タタフのオフロードを受けたFL西川征克

タタフのオフロードを受けたFL西川征克

 

西川からCTB村田に繋がりゴール前まで前進。

西川からCTB村田に繋がりゴール前まで前進。

 

前川がボールに絡み、尾崎はたまらずノックオン。

前川がボールに絡み、尾崎はたまらずノックオン。

神戸製鋼もノーバインドタックルでCTBナイジェル・アーウォンがシンビンで一人少ない状況に。後半から出場のCTB小野晃征のPGで19-24と迫る。しかし直後の22分、サントリーが自陣でペナルティー。WTB山下楽平のPGで再び8点差に。30分、神戸はSH日和佐篤を交替。エリスが9番に入り、清水晶大が10番の位置へ入る。再びタタフの突破から、西川、村田とつなぎトライゲッター、FB尾崎晟也へ。ゴール前までボールを運ばれるが、神戸・前川鐘平がしぶといディフェンスでノックオンを誘い、大ピンチをしぶといディフェンスでしのいだ。

33分、サントリーは敵陣でPKを獲得すると、迷わずショットを選択。蹴るのは小野晃征。角度的にはそこまで難しくなかったが、距離が足らず失敗。すると、直後、変わったばかり清水、さらに後半から投入されたCTBチャーリー・ローレンスらがボールをキャリー。すると36分、サントリーが自陣でノックオン。ルーズボールを神戸製鋼が獲得すると、そのままギアをあげ最後はWTBアンダーソンフレイザーが仕上げのトライ。32-19として試合を決めた。

神戸の勝利を決定づけるトライ。

神戸の勝利を決定づけるトライ。

 

盛り上がる神戸製鋼サポーター

盛り上がる神戸製鋼サポーター

 

ギタウがインターセプトからトライを決めるも試合終了。

ギタウがインターセプトからトライを決めるも試合終了。

サントリーは39分、SOマット・ギタウがパスインターセプトからゴール中央にトライを決めるも残り時間はなく、そのまま試合終了。32-26で神戸製鋼が勝利し、カップ戦ファイナルに駒を進めた。

対戦相手は、東芝との激戦を制し初タイトル奪取に燃えるクボタスピアーズだ。


▼カップ戦・準決勝「クボタv東芝」マッチレポート
初タイトル奪取へ!クボタ、ロスタイム5分を凌いでファイナル進出

デイヴ・ディロン HC

デイヴ・ディロン HC

勝利した神戸製鋼コベルコスティーラーズ、デイヴ・ディロンヘッドコーチは「シーズン前に自分たちが掲げたゴールまであと1歩に近づいている。この一週間、コーチ、メディカル、最高のチームをつくることができた。選手たちを誇りに思っています。サントリーは本当に強いチームで最後までアタックしつづけてきました。そういう相手に最終的に勝利できたことは本当に喜ばしいことだ。また今日はこの横にいる、若い(!)10番が本当にいいパフォーマンスをしてくれた。」

アンドリュー・エリスキャプテン

アンドリュー・エリスキャプテン

10番で先発、終盤から9番とチームを勝利に導いたアンドリュー・エリスキャプテンは「(暑い)誰か冷えたビールを持っていますか?」と冗談をいいながら「この2週間、チームがよい準備をしてくれました。先週は『バイウィーク』でオフを何日かつくりました。ですが、メンバーの何人かがそんな中でもクラブハウスにきて自分たち求められていることをやっていました。今日プレーしているメンバーは、昨年の決勝に出場したメンバーとはほとんど違います。若手の選手たちがあがってきてくれています。チームの中に新たな流れができ、競争意識が生まれている。いつもはデイヴ(HC)が自分たちをほめてくれますが、今日は彼について賞賛したい。強いサントリーへの準備を選手たちだけでなくコーチ、スタッフ含めしっかりしてくれる。また、練習の中で緊張感をもたせて、いい準備ができるように仕向けてくれています。」と話した。

田原耕太郎コーチングコーディネーター

田原耕太郎コーチングコーディネーター

敗れたサントリーサンゴリアス、田原耕太郎コーチングコーディネーターは「点差以上に神戸さんとうちの実力に差があるなと思います。それは、自分たちのやりたいことがやれない。やらせてもらえない。結果が全てです。まだまだ力が足りないこと実感しました。」


垣永真之介キャプテンは「コーチがいわれたとおりです。やりたいことがやれなかった。今はまだ冷静に試合を振り返ることが難しいですが、すこし休んで、もう一度次のタイトルにのぞんでいきたいと思います。」と前を向いた。


勝利した神戸製鋼コベルコスティーラーズは、10日(土)花園ラグビー場で、クボタスピアーズとの決勝に挑む。

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