関西ダービー・神戸製鋼が81分から逆転、好調ドコモに勝利 | ラグビージャパン365

関西ダービー・神戸製鋼が81分から逆転、好調ドコモに勝利

2021/04/11

文●編集部


10日、東大阪花園ラグビー用では、トップリーグ2021、NTTドコモレッドハリケーンズ(ドコモ)対神戸製鋼コベルコスティーラーズ(神鋼)の試合が行われた。大阪府・堺市が本拠地となるドコモと兵庫県・神戸市の神鋼ということで「関西ダービー」とされた。昨年中断してしまったが97-0で神鋼が大勝している。

TJ・ペレナラ

TJ・ペレナラ

今シーズンはここまでホワイトカンファレンス3位につけているドコモ。今季加入の、SH・TJペレナラ、WTBマカゾレ・マピンピ、FBトム・マーシャル、HOフランコ・マレー、らがチームを牽引。

WTBマカゾレ・マピンピ

WTBマカゾレ・マピンピ

さらに2月18日に電撃入団が発表された、ヘンカス・ファン・ヴィックが初出場。FW戦も注目された。

先制したのはドコモ。前半1分、SO川向瑛のPGで3-0。9分、神鋼は敵陣ゴール前でのペナルティーからSOヘイデン・パーカーがタップしてクイックスタート。大外にいた今季初出場のWTBアンダーソン・フレイザーへキックパス。これが見事に通ってトライ。パーカーのコンバージョンも決まって7-3とする。

WTBフレイザーのトライで神鋼が逆転

WTBフレイザーのトライで神鋼が逆転

 

難しい角度のコンバージョンを決めるSOパーカー

難しい角度のコンバージョンを決めるSOパーカー

 

直後の13分、ドコモは22m内側のスクラムから、SH・TJペレナラが並走するマーシャルへのパスダミーで相手をひきつけながら自らトライ。8-7とする。

その後、ボールポゼッションは神鋼。何度もゴール前に仕掛けるが取り切れない状況が続いた。オールブラックス、CTBベン・スミスとペレナラのマッチアップで、2度、ペレナラがトライセイビングを見せた。「(ベンにはオンフィールドで)トライ防いだのは俺だ、とか狙ってたのわかってたぞとか話かけていたよ。」(ペレナラ)

今シーズン初出場のファン・ヴィック。

今シーズン初出場のファン・ヴィック。

28分、ファン・ヴィックにシンビンが出されドコモは一人少ない状況となる。神鋼は、試合を通して優勢だったスクラムでプレッシャーをかけると、ペナルティートライを決め14-8とした。

神鋼がペナルティートライで14-8。

神鋼がペナルティートライで14-8。

 

川向のグラバーキック

川向のグラバーキック

数的に少ないドコモは、少ないチャンスをものにする。34分、敵陣ゴール前でFWでフェイズを重ねボールをキープ。ゴールポスト中央でポイントを作ると、ペレナラがギアをあげBKに展開。マーシャルが横に流れるランでディフェンスをひきつけスペースを作るとSO川向がそのスペースの間をグラバーキックでボールをインゴールに転がすとWTBマピンピが反応しトライ。13-14として前半を終えた。

マピンピがグラウディングしてトライ

マピンピがグラウディングしてトライ

 

FWが1人少ない中でもしっかりと仕事をした結果生まれた見事なトライだった

FWが1人少ない中でもしっかりと仕事をした結果生まれた見事なトライだった

数的不利な状況の中、1トライを返し1点差で折り返すことができたのはドコモにとって大きかった。

バンクスはこの試合、1G3PGと大活躍だった

バンクスはこの試合、1G3PGと大活躍だった

51分、ドコモはSOマーティ・バンクスを投入。バンクスの正確なプレイスキックが神鋼にプレッシャーをかける。59分、PGで16-14と逆転に成功。

ハッティングが長い右手を伸ばしてトライ

ハッティングが長い右手を伸ばしてトライ

直後の60分、ドコモがキックオフボールの処理ミス。神鋼がそのチャンスを活かし、一気に敵陣へ攻め込む。ドコモのディフェンスが機能する前にSH日和佐篤が展開。最後は今シーズン初出場のNO8グラント・ハッティングがトライ。19-16と再び神鋼がリード。

逆転を許したドコモ。ゲームキャプテンを務めたペレナラがすぐさまメンバーを呼び寄せハドルを組んだ

逆転を許したドコモ。ゲームキャプテンを務めたペレナラがすぐさまメンバーを呼び寄せハドルを組んだ

 

 

63分、ドコモがマーシャルのトライで再び逆転

63分、ドコモがマーシャルのトライで再び逆転

63分、敵陣10m付近でドコモ・FBマーシャルがディフェンダー2人を抜き去りゲイン。並走していたWTB小林正旗へパス。小林から再びマーシャルにパスがつながりトライ。コンバージョンも決まって23-19。

さらに68分、敵陣10m付近でPKを得たドコモはショットを選択。ここまで全てのプレイスキックを決めているバンクス。確実に決め26-19とリードを広げた。

ボールチェイスするマピンピとクルーデン。

ボールチェイスするマピンピとクルーデン。

神鋼は68分、日和佐が相手の裏スペースへキック、バンクスがキャッチしそのままタッチ外へ。神鋼はゴール前のラインアウトのチャンス。SH徳田健太が左右にボールを振り、揺さぶりをかける。9フェイズ目、SOアーロン・クルーデンが絶妙なグラバーキック、そのボールに反応したFB山中亮平がグラウディングし26-26の同点として残り10分を切った。

瞬時に周囲の状況をみて繰り出したクルーデンのグラバーキックに反応した山中がトライを決め同点に。

瞬時に周囲の状況をみて繰り出したクルーデンのグラバーキックに反応した山中がトライを決め同点に。

73分、神鋼は自陣22m手前でノットロールアウェイのペナルティー。ドコモはショットを選択。バンクスがここでも決めて、29-26とドコモが勝ち越し。

残り30秒を切ってリードするのはドコモ。

残り30秒を切ってリードするのはドコモ。

3点を追いかける神鋼。敵陣22m手前のラインアウトでHO松岡賢太が正確にスロー、トム・フランクリンがキャッチすると、80分のホーンがなる。押し込む神鋼。フランクリン、そしてSH徳田健太がBKを呼んでFW・BKが一体となって押し込んだ。

ドコモがサイドエントリーでペナルティー。時計は81分。ショットで同点という選択肢もあったが、神鋼はトライを狙いにいく。「自分たちは常に勝ちを狙っていて、自分たちができることを信じています。どうするかと話をしたら、YESとみんな言った」(トム・フランクリンキャプテン)。

スローをする松岡賢太

スローをする松岡賢太

SOアーロン・クルーデンがタッチに蹴り出し、ゴール前のラインアウト。再び、松岡がスローしフランクリンがキャッチ。ドコモがモールコラプシングで再びペナルティー。3度目のラインアウト。「余裕を持ってボールを持つことができた」(松岡賢太)。

松岡が前にあるスペースに向けボールをキャリー、ペレナラらに絡まれながらもボールをグラウディングし、劇的な逆転トライを決めた。

「(開幕節の)NEC戦は試合直前のケガでチャンスを逃した。ただ、そこから今の状態にもどってくるまでにハードワークしてくれていた。最後の緊張感あるなかでのスローイング、あのタイミングでトライを取ろうとする勇気、そこまでやってきたからこそできた」(デイヴ・ディロンHC)。

松岡を囲み喜ぶ神鋼メンバー。

松岡を囲み喜ぶ神鋼メンバー。

 

メンバーに促され、一歩前でファンに感謝の一礼をする松岡

メンバーに促され、一歩前でファンに感謝の一礼をする松岡

31-29で神戸製鋼コベルコスティーラーズが勝利を収め、勝ち点4を獲得。総勝ち点を29とし、カンファレンス2位を決めた。

昨年0-97で敗れたNTTドコモは、ヨハン・アッカーマンHCが就任。さらにTJ・ペレナラの加入、長いプレシーズンをしっかりと練習してきたこと、さらに今シーズンの序盤、勝利を重ねることで得た自信がチームが大きく成長したことを証明。4勝3敗勝ち点17でカンファレンス3位でリーグ戦を終え、25日、パロマ瑞穂スタジアムでプレーオフ2回戦を戦う。

勝利した神戸製鋼は、首位のパナソニックとは2点ビハインドでリーグ戦を終了。この結果についてディロンHCは、「今回、パナソニックに次いでの2位。2ポイント差。大きく離されていない。カンファレンスが終わって、まだまだ成長しなければならない部分もありますが、順延があったりして調整などが難しい状況で2位で終えることができたのはハッピーです。」と話した。

ウェイン・スミス総監督と話をするディロンHCは(右)

ウェイン・スミス総監督と話をするディロンHCは(右)

プレーオフ初戦は24日の2回戦からで会場は花園ラグビー場となる。気になるのは2回戦を勝利した後のクウォーターファイナル。別の山にはレッドカンファレンス3位とホワイトカンファレンス6位の勝者との対戦となる。レッドカンファレンス3位は、11日(日)のトヨタ自動車とクボタスピアーズとの2位決定戦の敗者ということで、どのような組み合わせになるか目が離せない。



SCOREBOARD

トップリーグ2021・第7節 花園ラグビー場

  • TRY(3)
  • G(1)
  • PG(4)
  •  
  • 前半1分 PG 10.川向瑛
  • 前半13分 T 9.TJ・ペレナラ
  • 前半14分 Gx 10.川向瑛
  • 前半34分 T 11.マカゾレ・マピンピ
  • 前半35分 Gx 10.川向瑛
  • 後半19分 PG 22.マーティ・バンクス
  • 後半23分 T 15.トム・マーシャル
  • 後半24分 G 22.マーティ・バンクス
  • 後半28分 PG 22.マーティ・バンクス
  • 後半34分 PG 22.マーティ・バンクス
  •  
  • PENALTY
  • PK(15)
  • FK(2)
  • TRY(4)
  • G(2)
  • PG(0)
  • PT(1)
  •  
  • 前半9分 T 14.アンダーソンフレイザー
  • 前半11分 G 10.ヘイデン・パーカー
  • 前半30分 PT
  • 後半20分 T 8.グラント・ハッティング
  • 後半21分 Gx 10.ヘイデン・パーカー
  • 後半30分 T 15.山中亮平
  • 後半32分 G 22.アーロン・クルーデン
  • 後半43分 T 16.松岡賢太
  • 後半45分 Gx 22.アーロン・クルーデン
  •  
  • PENALTY
  • PK(10)
  • FK(1)
  • MEMBER_NTTドコモ

  • 1 岡部瞬 前半31分 OUT → IN 17 西川和眞
  • 2 フランコ・マレー
  • 3 ヘンカス・ファン・ヴィック 後半8分 OUT → IN 18 杉本達郎
  • 4 小島佑太
  • 5 藤田達成 後半29分 OUT → IN 19 大椙慎也
  • 6 ヴィンピー・ファンデルヴァルト
  • 7 佐藤大朗
  • 8 杉下暢 後半35分 OUT → IN 20 横山大輔
  • 9 TJ・ペレナラ (Cap)
  • 10 川向瑛 後半11分 OUT → IN 22 マーティ・バンクス
  • 11 マカゾレ・マピンピ
  • 12 パエアミフィポセチ
  • 13 ベンジャミン・ソーンダース
  • 14 小林正旗 後半40分 OUT → IN 23 金勇輝
  • 15 トム・マーシャル
  • 16 吉田伸介
  • 17 西川和眞
  • 18 杉本達郎
  • 19 大椙慎也
  • 20 横山大輔
  • 21 井之上明
  • 22 マーティ・バンクス
  • 23 金勇輝
  • MEMBER_神戸製鋼

    この試合MOMに選出された、山下裕史

    この試合MOMに選出された、山下裕史

  • 1 高尾時流 後半6分 OUT → IN 17 中島イシレリ
  • 2 平原大敬 後半25分 OUT → IN 16 松岡賢太
  • 3 山下裕史 後半40分 OUT → IN 18沢居寛也
  • 4 張碩煥
  • 5 ブロディ・レタリック
  • 6 トム・フランクリン (Cap)
  • 7 橋本大輝 後半0分 OUT → IN 20 橋本皓
  • 8 グラント・ハッティング 後半29分 OUT → IN 19 谷口到
  • 9 日和佐篤 後半29分 OUT → IN 21徳田健太
  • 10 ヘイデン・パーカー 後半21分 OUT → IN 22 アーロン・クルーデン
  • 11 山下楽平
  • 12 アタアタ・モエアキオラ
  • 13 ベン・スミス 後半21分 OUT → IN 23 林真太郎
  • 14 アンダーソンフレイザー
  • 15 山中亮平
  • 16 松岡賢太
  • 17 中島イシレリ
  • 18 沢居寛也
  • 19 谷口到
  • 20 橋本皓
  • 21 徳田健太
  • 22 アーロン・クルーデン
  • 23 林真太郎
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