1点差の接戦を制し神戸製鋼が開幕4連勝、リコーは初のホーム戦を勝利できず | ラグビージャパン365

1点差の接戦を制し神戸製鋼が開幕4連勝、リコーは初のホーム戦を勝利できず

2021/03/15

文●編集部


3月14日(日)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場ではリコーブラックラムズ(リコー)(ホワイトカンファレンス5位)と神戸製鋼コベルコスティーラーズ(神戸製鋼)(ホワイトカンファレンス2位)の一戦が行われた。

リコーはここまで1勝2敗。前節はNTTドコモとの接戦に17-22と逆転負けで勝点5。一方、開幕3連勝で勝点14の神戸製鋼。リコーはPR笹川大吾(明治大)が初先発。HO武井日向との明治コンビが第1列。また前節はFBで存在感を見せたメイン平(御所実)がCTBで先発。また11番はこちらもルーキー山村和也(明治大)が初先発と布陣となった。

神戸製鋼は、2019ワールドカップメンバーの中島イシレリが開幕節以来の先発。3番には渡邉隆之が今季初先発。これまで出場がなかったSH日和佐篤共同キャプテンが今季初出場となる。

 

前日、雷雨により2試合が中止となったもののこの日の天候は快晴。ただ、メインスタンドから見て左から右に強風が吹き荒れるコンディション。この強風が両チームを苦しめた。

前半4分、パーカーのゲイン

前半4分、パーカーのゲイン

先制したのは、風上の神戸製鋼。8分、ゴール前ラインアウトからモールで押し込みHO平原大敬がトライ。

神戸製鋼HO平原のトライで先制。

神戸製鋼HO平原のトライで先制。

 

ルーカスが仕掛ける

ルーカスが仕掛ける

対するリコーは13分、敵陣22m手前からSOアイザック・ルーカスが仕掛け、ゲイン。さらにルーカスからFBに入ったマット・マッガーンにつながりブレイク。そのままインゴールまでボールを運びトライ。マッガーンのコンバージョンも決まって7-5とした。

マッガーンが抜けてリコーがトライ

マッガーンが抜けてリコーがトライ

続く17分、神戸製鋼は、強風を利用してSOヘイデン・パーカーがキックオフボールを敵陣深く蹴り込むとSOルーカスが捕球できずノックオン。ゴール前で神戸製鋼ボールのスクラム。SH日和佐篤は左サイドへ展開。

WTB山下楽平のトライで10-7。

WTB山下楽平のトライで10-7。

リコーディフェンスが中央に集まっていて、CTBリチャード・バックマン、大外のWTB山下楽平につながったときにはすでに数的優位の状態だった。山下がそのまま左隅にトライを決め10-7と再び神戸製鋼がリード。

神戸製鋼2本目のトライもモールから。レタリックが右隅に決めリードを広げる

神戸製鋼2本目のトライもモールから。レタリックが右隅に決めリードを広げる

20分、神戸製鋼はリコー陣内でのマイボールスクラムでペナルティーキック(PK)を獲得すると、ショットではなくタッチに蹴り出しトライを取りに行く。直後のラインアウトからドライビングモールで押し込みLOブロディ・レタリックがトライ。

ここまで2本のプレースキックを外しているパーカーが、今度は風を読み、難しい角度のコンバージョンキックを決め17-7とリード。その後、互いにスコアを加えることができず前半を終えた。

後半、リコーがモールから武井日向がトライ。

後半、リコーがモールから武井日向がトライ。

神戸製鋼は前半36分にHO平原が危険なプレーでシンビン。後半は1人少ない状況で始まる。後半、風上のアドバンテージを活かし、キックでリコーが敵陣エリアで攻勢をかける。43分、相手ゴールライン前のラインアウトからモールで押し込みHO武井日向がトライ。マッガーンのコンバージョンも決まって14-17とする。

しかし、リコーは直後のキックオフボールの処理をミスし、ピンチを迎える。神戸製鋼がゴール前ラインアウトから再びモールを形成。これに対し、リコーはFLブロードハーストマイケルがボールに絡み、パイルアップ。リコーボールのスクラム。ピンチ脱したかと思われたが、神戸製鋼にフリーキックが与え、再びスクラムに。

橋本がアタックをかけるもスキーンがプレッシャーをかける

橋本がアタックをかけるもスキーンがプレッシャーをかける

8単でNO8橋本大輝がボールを持ち込むが、FLジェイコブ・スキーンがボールに対してタックルし、ノックオンを誘う。直後のスクラム、リコーがプレッシャーをかけPKを獲得。FWがこのピンチを凌いだ。

スクラムでペナルティーを獲得。初先発の笹川が雄叫び

スクラムでペナルティーを獲得。初先発の笹川が雄叫び

53分、神戸製鋼の攻撃。敵陣22m内側のラインアウトからフェイズを重ね、ゴールラインまで10mの位置でボールがこぼれリコーのWTBキーガン・ファリアの手に。ファリアからパスを受けたマッガーンがビッグゲイン。

マッガーンがビッグゲイン。

マッガーンがビッグゲイン。

さらに誰もいないスペースへキック。神戸製鋼はバックマンがなんとか戻ってセービングするも、ボールに対する集積でリコーが上回り、カウンターラックでボールを奪う。すぐさま、逆サイドへ展開。

ロトアヘアポヒヴァ大和のトライでリコーが逆転!

ロトアヘアポヒヴァ大和のトライでリコーが逆転!

SOルーカス、CTBメイン平、LO5デーモン・レエスアスそして、LO4ロトアヘアポヒヴァ大和とつながりトライ。19-17とリコーが逆転に成功する。

後半残り20分あまり、ここからは神戸製鋼が怒涛の攻撃が続く。まずは61分、敵陣22m手前のラインアウト。パーカーから内に返すパスを受けたCTBラファエレティモシーが狭いスペースをつくランで一気にインゴールへ。

チームを救った、スキーンのトライセービング

チームを救った、スキーンのトライセービング

これに対し、スキーンが懸命のディフェンス。ボールを抱えてトライセービング。TMO判定でもラファエレのグラウディングを防いだシーンが認められ神戸製鋼ボールの5mスクラムとなる。

パーカーのHIA検査のため交代出場となった李承信が右手を伸ばすも届かず。

パーカーのHIA検査のため交代出場となった李承信が右手を伸ばすも届かず。

今度はパーカーがインゴールへ迫るが、ネタニ・ヴァカヤリアがタックル。パーカーがハンブルしたボールをCTBロトアヘアアマナキ大洋がキャッチ。追加点を許さない。さらに69分、リコーがオフサイドの反則で神戸製鋼にアドバンテージ。攻撃を継続した神戸製鋼は李承信がインゴールに迫り、初トライかと思われたが、ここもリコーが3人がかりでとめトライを許さない。

先ほどのペナルティーの位置に戻ってゲームが再開。神戸製鋼はショットを選択し、李が落ち着いて決め20-19と神戸製鋼が再びリード。

最後はレタリックがカウンターラックでボールを奪い神戸製鋼が勝利を手にした。

最後はレタリックがカウンターラックでボールを奪い神戸製鋼が勝利を手にした。

1点をめぐる攻防が続くが、試合時間は残り1分となり、神戸製鋼が自陣10m付近でボールをキープ。残り30秒となり、万事休すかと思われたが、ブロードハーストが仕掛け、ボールに絡みパイルアップ。リコーボールのスクラムとなる。

リコーにとっては初のホーム戦。多くのリコーファンの手拍子が鳴り響いた。80分のホーンがなり、ラストワンプレー、リコーがアタックを開始。なんとしてもこのまま終わりたい神戸製鋼はゲインを許さず、7フェイズ目、レタリックがカウンターラックでボールを奪いノーサイド。

20-19で神戸製鋼が接戦を勝利し、開幕4連勝を果たした。勝点4を加えて18。カンファレンス2位をキープした。

後半の厳しい状況でも攻め続けた神戸製鋼。勝利したことがチームの成長に大きくつながる

後半の厳しい状況でも攻め続けた神戸製鋼。勝利したことがチームの成長に大きくつながる

バイウィークを挟んで26日の第5節ではヤマハ発動機(4位)と花園で対戦する。一方敗れたリコーは前節に続き1点差の敗退。ボーナスポイント1を加えて勝点6でカンファレンス5位。26日に秩父宮ラグビー場でキヤノン(6位)と「コピー機ダービー」に臨む。

前節のNTTドコモ戦に続き1点差ゲームで敗れたリコー。

前節のNTTドコモ戦に続き1点差ゲームで敗れたリコー。

 

SCOREBOARD

トップリーグ2021・第4節 駒沢オリンピック公園

  • TRY(3)
  • G(2)
  • PG(0)
  •  
  • 前半13分 T 15.マット・マッガーン
  • 前半15分 G 15.マット・マッガーン
  • 後半4分 T 2.武井日向
  • 後半5分 G 15.マット・マッガーン
  • 後半15分 T 4.ロトアヘアポヒヴァ大和
  • 後半16分 Gx 15.マット・マッガーン
  •  
  •  
  • PENALTY
  • PK(9)
  • FK(2)
  • TRY(3)
  • G(1)
  • PG(1)
  •  
  • 前半8分 T 2.平原大敬
  • 前半9分 Gx 10.ヘイデン・パーカー
  • 前半17分 T 11.山下楽平
  • 前半18分 Gx 10.ヘイデン・パーカー
  • 前半22分 T 5.ブロディ・レタリック
  • 前半23分 G 10.ヘイデン・パーカー
  • 後半29分 PG 22.李承信
  •  
  • PENALTY
  • PK(8)
  • FK(3)
  • MEMBER_リコーブラックラムズ

  • 1 眞壁貴男 後半25分 OUT → IN 17 千葉太一
  • 2 武井日向 後半27分 OUT → IN 16 小池一宏
  • 3 笹川大五 後半27分 OUT → IN 18 柴田和宏
  • 4 ロトアヘアポヒヴァ大和 後半38分 OUT → IN 19 柳川大樹
  • 5 デーモン・レエスアス
  • 6 ジェイコブ・スキーン
  • 7 ブロードハーストマイケル
  • 8 ベン・ファネル 後半33分 OUT → IN 20 タラウ・ファカタヴァ
  • 9 山本昌太 (Cap) 後半23分 OUT → IN 21 高橋敏也
  • 10 アイザック・ルーカス
  • 11 山村知也 後半7分 OUT → IN 23 ネタニ・ヴァカヤリア
  • 12 メイン平
  • 13 ロトアヘアアマナキ大洋
  • 14 キーガン・ファリア
  • 15 マット・マッガーン
  • 16 小池一宏
  • 17 千葉太一
  • 18 柴田和宏
  • 19 柳川大樹
  • 20 タラウ・ファカタヴァ
  • 21 高橋敏也
  • 22 牧田旦
  • 23 ネタニ・ヴァカヤリア
  • MEMBER_神戸製鋼コベルコスティーラーズ

  • 1 中島イシレリ
  • 2 平原大敬
  • 3 渡邉隆之 後半11分 OUT → IN 18 山下裕史
  • 4 張碩煥
  • 5 ブロディ・レタリック
  • 6 トム・フランクリン (Cap)
  • 7 今村陽良 後半17分 OUT → IN 19 橋本皓
  • 8 橋本大輝 後半38分 OUT → IN 20 ブロディ・マクカラン
  • 9 日和佐篤
  • 10 ヘイデン・パーカー 後半36分 OUT → IN 22 李承信
  • 11 山下楽平
  • 12 リチャード・バックマン
  • 13 ラファエレティモシー
  • 14 ベン・スミス
  • 15 山中亮平 後半14分 OUT → IN 23 アタアタ・モエアキオラ
  • 16 長崎健太郎
  • 17 高尾時流
  • 18 山下裕史
  • 19 橋本皓
  • 20 ブロディ・マクカラン
  • 21 徳田健太
  • 22 李承信
  • 23 アタアタ・モエアキオラ

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