14人で7トライ!パナソニック圧巻の強さで開幕4連勝。さらにBP満点で首位をキープ | ラグビージャパン365

14人で7トライ!パナソニック圧巻の強さで開幕4連勝。さらにBP満点で首位をキープ

2020/02/03

文●編集部


2月2日、ジャパンラグビートップリーグ2020第4節、注目の一戦、キヤノンイーグルス対パナソニックワイルドナイツは、町田GIONスタジアムで行われた。古巣パナソニックに対して、田中史朗がどんなプレーをするのか。松田力也と田村優の日本代表司令塔同士の戦い、など戦前から大きな注目が寄せられた。

HIGHLIGHT

坂手淳史(左)、嶋田直人(右)両キャプテンを先頭に選手が入場

坂手淳史(左)、嶋田直人(右)両キャプテンを先頭に選手が入場

 

古巣との対戦となった田中史朗「100%キヤノンにコミットしているので意識しないように

古巣との対戦となった田中史朗「100%キヤノンにコミットしているので意識しないように

 

この試合リザーブのSO山沢拓也(左)と軽く会話するSO田村優(右)

この試合リザーブのSO山沢拓也(左)と軽く会話するSO田村優(右)

 

前半4分、CTBジェシー・クリエルの突破からFB、SP・マレーの先制トライにつなげた

前半4分、CTBジェシー・クリエルの突破からFB、SP・マレーの先制トライにつなげた

試合は誰もが予想しない展開に。前半2分で、HO坂手淳史がレッドカードの退場。いきなりパナソニックは14人で戦うことを余儀なくされる。

LOホワイトロックがハドルにメンバーを呼ぶ

LOホワイトロックがハドルにメンバーを呼ぶ

ここまで全試合ボーナスポイントを獲得する強さをみせ3連勝のパナソニック。チームが慌てる場面も、経験値あるベテラン選手、LOサム・ホワイトロック、HO堀江翔太などリーダー陣がチームを落ち着かせ、もう一度「各自がやるべきことをやる」。1人かけている分、一人ひとりがチームのために、いつもよりもっとチームのゲームプランにコミットする。

 

松田のコンバージョンが決まって7-5とする。

松田のコンバージョンが決まって7-5とする。

試合後、松田力也は「リーダー陣がしっかりとチームを落ち着かせてくれたので、逆にやりやすかった。できる限り時間をかけ、スコアを積み重ねるためのゲームマネジメントを徹底した」と話した。

チームに声をかけるSH田中史朗

チームに声をかけるSH田中史朗

ここまで全勝のパナソニックに対して2勝1敗のキヤノンは絶好のチャンスを迎えたわけだが、「これまでの試合で出来ていたことが全くできていなかった」(アリシエ・クッツェHC)というように、不用意な反則から簡単に自陣への進出を許し、なかなか引き離せない。さらに、ゴール前まで攻め込むチャンスは何度も作るも、取り切れない状況が続き、集中力を欠いたプレーで失点を許す。

前半28分、キヤノンは嶋田キャプテンの突破からボールを繋ぎ、SP・マレーが2本目のトライ

前半28分、キヤノンは嶋田キャプテンの突破からボールを繋ぎ、SP・マレーが2本目のトライ

 

前半35分、SO松田突破から、SH内田啓介がトライ。

前半35分、SO松田突破から、SH内田啓介がトライ。

 

 

苦しい展開に。キヤノンは何度もインゴールで円陣を組んだ。

苦しい展開に。キヤノンは何度もインゴールで円陣を組んだ。

 

スタジアムの外からも試合を観戦する人々。この日の前売りは完売。

スタジアムの外からも試合を観戦する人々。この日の前売りは完売。

 

松田のPG。後半最初のスコアもパナソニックだった。

松田のPG。後半最初のスコアもパナソニックだった。

パナソニックはキヤノンのミスにも助けられ、1人少ないことを感じさせないくらいの攻撃で前半を22-10で折り返すと後半開始直後にもPGとトライで32-10とリードを広げる。

この日MOMに選ばれたCTBライリーのトライでゲームが決まった。

この日MOMに選ばれたCTBライリーのトライでゲームが決まった。

キヤノンは後半16分WTB山田聖也のトライで追い上げるも、28分、パナソニックがCTBライリーのトライで勝負あり。気持ちが切れたキヤノンからパナソニックはその後2トライを決めて7トライ。4試合連続でボーナスポイントを獲得し総勝ち点20点で首位をキープ。

75分、パスカットをしたNO8コーネルセンがそのままトライ

75分、パスカットをしたNO8コーネルセンがそのままトライ

 

終了間際にこの日2本目となるトライを決める竹山

終了間際にこの日2本目となるトライを決める竹山

 

数的優位な立場でありながら完敗のキヤノン。翌週のBYEWEEKを使って立て直したい。SH田中史朗「疲れている選手もいるので、しっかりリフレッシュして、何が良くて何が悪いのか、自分たちのことを知ることで次に繋がる」と前を向いた。

BYEWEEK開けの第5節、パナソニックはホーム、熊谷で東芝と対戦。一方のキヤノンはHONDAと対戦する。

パナソニック ロビー・ディーンズ監督

パナソニックワイルドナイツ、ロビー・ディーンズHC(右)、堀江翔太(右)

パナソニックワイルドナイツ、ロビー・ディーンズHC(右)、堀江翔太(右)

今日、この結果、勝てたこと嬉しく思います。試合開始早々、チームはチャレンジをつきつけられたが、チームは勇敢に戦い、そのチャレンジにいい対応ができた。リーダーシップがいいゲームマネジメントをしたりコントロールしたりして、こういう結果になった。このレッスンを今後に活かしていきたい


――松田が10番でした。選手選考と松田のパフォーマンスに関して


松田選手は非常にいいパフォーマンスで満足している。10番として難しい状況になったが、ボールをキープするのか、キックするのか上手に判断して組み立ててくれました。セレクションに関しては、うちにはクオリティーの高い10番が2枚います。2人をシーズンを通して使っていく方針で、先週、今週、2人がピッチに立って、いいコンビネーションを見せてくれたので、今後もやっていく。

今後も2人の10番を使いながらシーズンを戦っていくが、大事なのは2人のうちどちらが立ってもいいパフォーマンスをすること、それ以上に大事なのはチームがいいパフォーマンスを出すことが大事です。若い2人の10番は成長過程にいて、誰がどの背番号をつけていようか、ピッチに出た選手が全力で勝つために貢献することでチームをまわしています。素晴らしい選手は、チームのために戦えることで、それをやりきってもらいます。

野口竜司

野口竜司

――今日の試合で一番、チームにとってよかったことは?


選手がこの難しい状況に対して適応して、いいレスポンスができたことがプラスです。一番 大事なのは、状況がどうなってもいいレスポンスすることがチームにとって大事です。そこに向けては日々の練習で準備しています。それが今日の結果として現れた。

堀江はさきほどキャプテンではないと言ったがリーダーの一員で、オンとオフフィールドの両面でチームを引っ張ってくれています。

人間というのは予測可能ものに対してある程度レスポンスできるが、今日みたいに予期せぬことに対してどう対応するか人間が試される。ラグビーというゲームの中で「難しい状況の中対応できること」がチームゲームとしいかにすばらしいか、物語っていると思います。

――4試合目も勝ち点5を取れたことに関しては


ボーナスポイント得ての勝利は、15節という長いリーグでは非常に大切で、積み重ねていきたいと思っている。レッドカードで今日、ボーナスポイントを得られなかったらがっかりしていたと思います。今後、試合重ねていくにつれて、どうなるかわからないが、勝ち点積み重ねが大事になってくるので、このまま継続してやっていきたい。

――次節は全勝の東芝戦です


1週間空くので、前半のブロックが終わり、心身ともにリカバリーしてもらいます。熊谷でホームで戦えることは楽しみです。

パナソニック  HO堀江翔太ゲームキャプテン

14人になったが、僕たちの仕事 やること変わらないという話をしました。14人になって焦って、やらなければいけないこと以外のことをし始めると、もっともっとチームが崩れるので、注意して話して、なんとか結果が出てよかった。


――ほぼ80分の試合出場になりましたが。


しんどかったです。自分の中では結構動けている感覚があった。(14人になって)ちょっと焦っていて、どういう風に押さえようかとグラウンドの中で話をしていた。しっかり敵陣でやって、エキストラで動かないといけないやつは動かないとだめという話をした。

ハーフタイムでスタッフからのコールがあって、どうアタックするかなどあって、後半 落ちついてシンプルにできたんじゃないかと思います。(W杯並のパフォーマンスでは?)どうっすかね。僕、キャプテンを外れて、自分のトレーニング、佐藤トレーナーのトレーニングをやり続けているのでコンディションはいいです。

メンタル的にも2016年みたいに、次の6月にジャパンがあるとかなくて、パナソニックに絞れている。ガッキー(稲垣)や松田(力也)など若い選手は次のジャパンが控えているのですごいなと。僕自身34歳で次に選ばれるかどうかわからないし、行くかどうぁわからない年齢だし。メンタル的にタフな年齢ですし。

(6月は)行くかどうかわからない。結構、おじさんですから、若い選手をどんどん起用するだろうし、自分自身、そこいって戦えるかどうかていうのは、自分の中で疑問なところなので。代表のためにどうのこうのやるメンタルがあるかどうか疑問なので。ループ トンプソン式が一番いいなと思っています。

――日本代表に関して


その辺のパッションがあるか微妙ですね。2011年から、走り続けてきて、いろんなチーム渡り歩いて高めてきたが、まあね、そこまで走り続けて来ると結構しんどいので、日本代表のために、どうできるかというのは、ちょっと責任あるかどうか、今のところ微妙ですね。まったく、そんなこと考えていないということは、そういう情熱がない。今のところパナソニックのことしか考えないといけない。いつもはジャパンのこと考えていたが、いまは考えていない。


――東芝戦


東芝、いいチームなので、ラグビー忘れるくらいしっかり休んで東芝戦に備えたい


――敵として戦った田中史さんの印象は?


相手にしたのは、いつ以来やろ? 細かくいったら練習のときからあるけど、大学のときの 帝京対京産大のぶりかな。手の内はわかっているので、想定内の動き、想定内でした。予想通りの動きでした。

PANASONIC STATS

1 稲垣啓太 69'OUT
2 坂手淳史
3 クリス・キング 69'OUT
4 ヒーナンダニエル 65'OUT
5 サム・ホワイトロック 60'OUT
6 長谷川崚太 78'OUT
7 ベン・ガンター 16'OUT
8 ジャック・コーネルセン 75'TRY
9 内田啓介 35'TRY 63'OUT
10 松田力也 11'39'52'69'76'81'G 22'43'PG
11 梶伊織 63'OUT
12 ダミアン・デアリエンディ 10'TRY
13 ディラン・ライリー 68'TRY
14 竹山晃暉 51'79'TRY
15 野口竜司 38'TRY
16 堀江翔太 16'IN
17 クレイグ・ミラー 69'IN
18 平野翔平 69'IN
19 福井翔大 65'IN
20 デービッド・ポーコック 60'IN
21 小山大輝 63'IN
22 山沢拓也 63'IN
23 笹倉康誉 78'IN


「修正すべきは規律」キヤノン アリスター・クッツェーHC

キヤノン アリスター・クッツェーHC

非常に残念なパフォーマンスであったと感じています。ポジティブに受け止める要素はないパフォーマンスだった。我々のチームはエナジーが試合を通して欠けていた部分があったし、ほかの試合に比べてエナジー感じられない面が多く見られた。

規律の部分は衝撃的なパフォーマンスだった。ノットロールアウェイ、オフサイド、ハイタックルと同じ反則を繰り返した。チーム戻って、なぜこういうエナジーで試合に入っていったのか、規律の部分なぜ足りなかったかを振り返らないといけない。

パナソニックさんはゲームの早い段階で14人となりましたが、普通はキヤノンの方にやる気、勝機が見えて元気が出ルと思われますが、14人になったことが、さらにエナジーを与えてしまったと感じました。

非常に残念にパフォーマンスだったし、私の知っているキヤノンのチーム、選手ではないという面が多かったし、残念と同時に言い訳はできないパフォーマンスだった。チャンスは作っていたが そこをものにできない面が多く見られた。来週は1週間、試合がない週なのでリセットして臨んでいきたい。

キヤノン FL嶋田直人キャプテン


見ての通り14人のパナソニックに15人のキヤノンが負けた。(パナソニックは)本当に素晴らしいパフォーマンスだった。ですがキヤノンの方は4試合で一番、よくないパフォーマンスだったと思います。エナジーと運動量の部分で15人いるキヤノンの方が相手に負けた。そこだけだと思います。

誰かのせいにするのではなく、しっかり矢印を自分に向けよう、この負けをしっかり受け止めようとさっきにチームに言いました。まだまだシーズン続くのでこの負けからさらに成長できるように来週、しっかりリカバリーして、チームを見つめなおして分析して次の試合に向かっていきたい。

――相手が14人になりやりづらさがありましたか?


そんなことなかったですし、14人になったことでFW一枚減ったのでしっかりFW戦でリズム作っていこうと話をしていたが、もしかしたら、どこかフワッとした部分が出てしまったのかな、相手14人だから。そこを気を引き締め直せなかった僕の自身の責任だと思います。

CANON STATS

1 セフ・ファアガセ 53'OUT
2 金子大介 32'OUT
3 上田聖 53'OUT
4 アニセサムエラ
5 リニーア・ベルナルド 71'OUT
6 占部航典
7 嶋田直人 66'OUT
8 コーバス・ファンダイク
9 田中史朗 53'OUT
10 田村優 57'G 74'OUT
11 マイケル・ボンド
12 三友良平
13 ジェシー・クリエル
14 山田聖也 56'TRY
15 エスピー・マレー 4'28'TRY 58'OUT
16 朴成浩 32'IN
17 五十嵐優 53'IN
18 城彰 53'IN
19 湯澤奨平 71'IN
20 吉田光治郎 66'IN
21 荒井康植 53'IN
22 南橋直哉 74'IN
23 ホセア・サウマキ 58'IN

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