15点差を跳ね返し、ヤマハがクボタに逆転勝利。後半チームのギアをあげた五郎丸の言葉「これからが俺たちの時間だ」 | Rugby Japan 365

15点差を跳ね返し、ヤマハがクボタに逆転勝利。後半チームのギアをあげた五郎丸の言葉「これからが俺たちの時間だ」

2018/09/09

文●編集部


先週、パナソニックと対戦し僅差で敗れたクボタスピアーズと6トライを奪い、コカ・コーラをノートライに封じたヤマハ発動機ジュビロが秩父宮ラグビー場で激突した。前半、風下のクボタが、NO8ドゥエイン・フェルミューレンをはじめ、強力なFW陣がドミネイト。ヤマハにプレッシャーをかけ試合を優位に運んだ。

SCOREBOARD

TL2018 WEEK2 09/07 16:30 秩父宮

  • TRY:(2) 
  • G:(1) 
  • PT:(0) 
  • PG:(2) 
  • DG:(0) 
  • SCORE
  • PG 前半14' 15 合谷和弘
  • T 前半23' 2 杉本博昭
  • PG 前半32' 15 合谷和弘
  • T 前半37' 7 末永健雄
  • G 前半38' 15 合谷和弘
  • SUBSTITUTION
  • 後半0' 8 ドゥエイン・フェルミューレン → 20 四至本侑城
  • 後半15' 15 合谷和弘 → 23 ゲラード・ファンデンヒーファー
  • 後半24' 1 北川賢吾 → 17 海士広大
  • 後半24' 2 杉本博昭 → 16 後藤満久
  • 後半24' 9 井上大介 → 21 谷口和洋
  • 後半32' 4 金昊範 → 19 青木祐樹
  • 後半36' 3 松波昭哉 → 18 古賀太貴
  • TRY:(2) 
  • G:(2) 
  • PT:(0) 
  • PG:(2) 
  • DG:(0) 
  • SCORE
  • PG 前半29' 15 五郎丸歩
  • T 後半2' 9 吉沢文洋
  • G 後半3' 15 五郎丸歩
  • T 後半22' 6 ヘルウヴェ
  • G 後半23' 15 五郎丸歩
  • PG 後半32' 15 五郎丸歩
  • SUBSTITUTION
  • 後半13'' 1 山本幸輝 → 17 仲谷聖史
  • 後半13'' 4 リチャード・アーノルド → 19 桑野詠真
  • 後半21'' 3 伊藤平一郎 → 18 山村亮
  • 後半36'' 8 クワッガ・スミス → 20 モセ・トゥイアリイ
  • 後半36'' 10 清原祥 → 22 マット・マッガーン
  • REVIEW

    近藤英人が自らキックしたボールをチェイズしキャッチ。

    近藤英人が自らキックしたボールをチェイズしキャッチ。

    12分、ゴール前まで攻め込んだヤマハ。SH吉沢文洋からのパスが乱れ、ルーズボールに。これに反応したクボタ・WTB近藤英人が前方へキック。さらにスピードを生かしてそのボールをチェイスし、敵陣10m付近でキャッチしビッグゲイン。敵陣22mまでボールを運ぶと右へ展開。

     

     

    この時点でクボタの攻撃の枚数は余っていた。しかし、ボールは大外のWTB伊藤有司まで渡ることなく、CTBシオネ・テアウパがノットリリースザボールでトライには至らず。しかし、クボタにはハイタックルのアドバンテージがあり、ショットを選択。FB合谷和弘が難なく決めてクボタが先制する。

    これでリズムを掴んだクボタは、直後、自陣からボールを繋いで敵陣に入ると、FLラピースがゲイン。オーデンダールとつながるもオーデンダールから近藤へのパスが乱れトライならず。

    クボタ攻撃の柱・NO8フェルミューレン

    クボタ攻撃の柱・NO8フェルミューレン

     

    フェルミューレンとともにハードワークを見せたボタ

    フェルミューレンとともにハードワークを見せたボタ

     

    ラインアウト、スクラムとセットプレーでクボタがプレッシャーをかけ、敵陣ゴール前で攻勢をかける。

    ラインアウト、スクラムとセットプレーでクボタがプレッシャーをかけ、敵陣ゴール前で攻勢をかける。

     

    反則の繰り返しでレフェリーからの指示を伝える、山本ゲームキャプテン

    反則の繰り返しでレフェリーからの指示を伝える、山本ゲームキャプテン

     

    クボタ・LO金昊範

    クボタ・LO金昊範

     

    サンウルブズでも活躍したFLラブスカフニ

    サンウルブズでも活躍したFLラブスカフニ

     

    モールを押し込むフェルミューレン

    モールを押し込むフェルミューレン

    23分、三度目となるラインアウトモール。今度はクボタが押し切りHO杉本博昭がトライ。FB合谷のコンバージョンは決まらず8−0。

    ヤマハSO清原は随所に強気のチャレンジを見せたが

    ヤマハSO清原は随所に強気のチャレンジを見せたが

    ヤマハは30分、敵陣22m付近でノットロールアウェイのペナルティ。ショットを選択しFB五郎丸歩が決めて3−8とする。

    直後のキックオフボールリターン、ヤマハFLヘル・ウヴェに対し、FL末永健雄が足元にタックル。バランスを崩したところにLO金昊範がジャッカルしペナルティー。合谷がしっかりと決め11−3とリードを広げる。

    ヤマハ前半の得点は五郎丸の1PGのみ

    ヤマハ前半の得点は五郎丸の1PGのみ

     

    末永と金のダブルタックルでペナルティーを獲得

    末永と金のダブルタックルでペナルティーを獲得

    直後のキックオフボールリターン、ヤマハFLヘル・ウヴェに対し、FL末永健雄が足元にタックル。バランスを崩したところにLO金昊範がジャッカルしペナルティー。合谷がしっかりと決め11−3とリードを広げる。

    合谷のPGでリードを広げる。

    合谷のPGでリードを広げる。

    流れはクボタ。SO立川理道が自陣から絶妙なキックで敵陣へ蹴り込むと、ヤマハ・WTBゲリー・ラブスカフニのまずいボール処理でクボタボールのラインアウト。このチャンスをクボタはしっかりとものにし、先程につづき2度目のモールトライで18−3とリードして後半を迎える。

    2度目のモールトライ!

    2度目のモールトライ!

    試合後に清宮克幸監督・ヤマハはこう話した「これまでヤマハがモールトライを許したのはたったの2本だった。それが今日一日で2本献上しました」その要因について「新しい選手が入ってきたことで、これまで(モールディフェンスに対する)ヤマハのルールというものがありました。それが徹底できていない部分があった。」(HO・日野剛志)

    合谷のコンバージョンも決まってこの試合最大の15点差へ。

    合谷のコンバージョンも決まってこの試合最大の15点差へ。

     

    後半、流れを変えた選手交代

    後半、円陣を組むクボタ。

    後半、円陣を組むクボタ。

    後半、クボタは前半、攻撃のキープレーヤーであった、NO8ドゥエイン・フェルミューレンが肉離れのため負傷交替。これが大きな勝負のあやとなる。一方、ヤマハは15点差というリードを許して迎える40分。若いメンバーが多い中、経験値の高いFB五郎丸が「これからが俺たちの時間だ」とチームを鼓舞してピッチに登場した。

    前半から攻撃の起点となっていたフェルミューレンが肉離れで後半はじめから負傷交代

    前半から攻撃の起点となっていたフェルミューレンが肉離れで後半はじめから負傷交代

     

    CTB小林がしぶとくボールをキャリーしディフェンスを崩しにかかる

    CTB小林がしぶとくボールをキャリーしディフェンスを崩しにかかる

    すると42分、敵陣10m手前のラインアウトから左のオープンサイドへ展開。CTB小林広人が相手に絡まれながらもボールをキープし、ポイントをつくると、今度は逆サイドへ展開。大外のLOクリシュナンがライン際を突破。内側をフォローしていたSH吉沢文洋へラストパス。吉澤がゴール中央までボールを運びトライ。10−18として、全く勝負がわからない状況となる。

    大外にいたLOクリシュナンがライン際を突破!

    大外にいたLOクリシュナンがライン際を突破!

     

    クリシュナンからボールを受けた吉澤がトライ

    クリシュナンからボールを受けた吉澤がトライ

     

    ディフェンスの綻びがみえてきたクボタに対し、ヤマハ・FLクワッガが突破

    ディフェンスの綻びがみえてきたクボタに対し、ヤマハ・FLクワッガが突破

    追い上げるヤマハと追い詰められるクボタ。ヤマハからのプレッシャーでクボタのプレー精度が少しずつ崩れ始める。スクラムでは、ヤマハが押し込むもペナルティーを取られるが「相手としては嫌だったと思う。あっちは押し込まないけど押されないスクラムを組んできた。そこで自分たちが押すことでペナルティーを取られたのでこちらとしてはあまり悪い印象ではなかった」(PR・山村亮)

    クワッガ→クリシュナン→クワッガで大きくゲイン

    クワッガ→クリシュナン→クワッガで大きくゲイン

    さらにフェルミューレンが交替されたこともあり、アタック面でもクボタは苦戦する。中央でフェルミューレンがクラッシュして、出来上がった外のスペースに対し、FLラピースがブレイクする。そういった攻撃パターンが出来なくなった。

    ゴール前に迫る、クワッガ

    ゴール前に迫る、クワッガ

     

    ヤマハの若き司令塔SO清原。

    ヤマハの若き司令塔SO清原。

    密集での攻防でもクボタにペナルティーが目立ち始めた57分、ハーフウェイやや自陣よりでオーバー・ザ・トップのペナルティー。敵陣ゴール前まで攻め込むヤマハ。再びクボタがペナルティーを犯し、ヤマハはスクラムを選択。

    後半、勝負のスクラム!手前から仲谷、日野、山村

    後半、勝負のスクラム!手前から仲谷、日野、山村

    60分、敵陣ゴール前中央付近で、ヤマハはスクラムのスペシャリスト、PR山村亮が投入。いつものように大きな雄叫びでチームに魂を注入する。

    タヒトゥアがゴール前に迫る

    タヒトゥアがゴール前に迫る

    CTBタヒトゥアがディフェンスを引きつけるようにボールをキャリー。すかさず吉澤がウヴェへパス。ディフェンスの薄くなった部分をウヴェがパワーで突破しトライ。五郎丸のコンバージョンも決まって、17−18とついに1点差とした。

    ウヴェが逆転のトライ

    ウヴェが逆転のトライ

     

    五郎丸のコンバージョンも決まりついに1点差へ。

    五郎丸のコンバージョンも決まりついに1点差へ。

    こうなるとヤマハへ流れが一気に傾く。67分、ハーフウェイ近くのスクラムでついにペナルティーを獲得。両手をあげて喜ぶFW。FWの肩を叩いて健闘を称えるBK。一気にボルテージは上がった。

    69分のPGは珍しく失敗した五郎丸。直後の71分、約40mほどのロングキックは冷静に決め見事に逆転。決勝点となった。

    69分のPGは珍しく失敗した五郎丸。直後の71分、約40mほどのロングキックは冷静に決め見事に逆転。決勝点となった。

    ヤマハの猛攻に対し、クボタは防戦一方。さらに規律の部分でも精度を欠き、71分、痛恨のペナルティー。敵陣10m付近からキックしたボールをゴールポスト中央を突き抜けPG成功。ついにヤマハが20−18と逆転に成功した。

     

    古巣ヤマハとの試合に途中から出場のファンデンヒーファー。76分のPGを決めることができなかった。

    古巣ヤマハとの試合に途中から出場のファンデンヒーファー。76分のPGを決めることができなかった。

    クボタは76分、ペナルティーを獲得しショットを選択。蹴るのは、ヤマハに在籍していたFBファンデンヒーファー。強烈な向かい風の中で蹴ったボールはゴールポスト右をかすめ失敗。試合はそのままフルタイムとなり、ヤマハが20−18と逆転勝利を果たし、開幕2連勝。一方クボタは今節も接戦を落とし2連敗。前半見せた攻撃は、トップチームでも通用することを証明したが、80分通して一貫性をもってプレーを遂行できるかという大きな課題も明確になった。

     

    短期決戦の今シーズン、とにかく勝利することが必須の中、キャプテンのNO8堀江恭佑、LO大戸裕矢らをケガで欠くヤマハにとってこの勝利が今後のタイトル奪取にむけ大きく影響する可能性が高い。

    MOMは五郎丸歩「とにかく勝ちきれたことが大きい」

    MOMは五郎丸歩「とにかく勝ちきれたことが大きい」

     

    「6週間リハビリをして、まだヤマハスタイルにフィットしていない。もう少し。今は、サンウルブズとジャパンとまだ混ざっている感じ。でも、大丈夫。クワッガとももう少し。お互いのラグビー、まだわかっていない部分ある。それも試合をすれば問題ない」FLヘル・ウヴェ(ヤ

    「6週間リハビリをして、まだヤマハスタイルにフィットしていない。もう少し。今は、サンウルブズとジャパンとまだ混ざっている感じ。でも、大丈夫。クワッガとももう少し。お互いのラグビー、まだわかっていない部分ある。それも試合をすれば問題ない」FLヘル・ウヴェ(ヤ

     

    勝利したヤマハは次節、ホームに戻ってHonda Heatと対戦する。敗れたクボタは、キヤノンと対戦する。

     

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