「カーリング女子日本代表銅メダル」に学ぶ日本ラグビーの未来 | Rugby Japan 365

「カーリング女子日本代表銅メダル」に学ぶ日本ラグビーの未来

2018/02/28

文●大友信彦


カーリングが面白い。
「そだねー」「うん!」に代表されるキュートな北海道訛りの会話、はじける笑顔、おやつタイムに見せる楽しそうな表情とショットのときの真剣な表情……カーリング女子日本代表、LS北見チームの面々がみせたパフォーマンスに、多くの人がこの競技の魅力にとりつかれたはずだ。僕の周りに多いラグビーな人たちからも、「カーリング面白いね」という声をたくさん聞いた。

そして、ラグビーな人たちの一人である僕は、カーリングを見ながらラグビーとの共通点、ラグビー理解に繋がるヒントを探してしまうのだった。これはラグビーな人たちの佐賀、もとい性(さが)だ。


1990年代ラグビーとカーリングの共通点――「キャプテンが全てを決める」と「スキップの心得」

まず考えたのは「そだねー」に代表される試合中の言葉の多さだ。選手たちは、試合中、実に多くの言葉を発して、それぞれの視点からの意見を出し合い、検討して、作戦を決める。これが僕には少々意外だった。というのも、長野オリンピックで活躍した男子日本代表のスキップだった敦賀信人(つるが・まこと)さん(今回のオリンピックでも解説していました)にインタビューした際、敦賀さんはスキップの心得について、正反対のことを言っていたからだ。

「スキップとして意識しているのは、次の作戦を早く決めること。長く考えると、チームのみんながそれぞれに作戦を考え出して、迷いが出てしまう」

この言葉を聞いたとき、僕は「なるほど。ラグビーにも通じるな」と思ったものだ。

ラグビーでは、キャプテンシーという言葉がある。ほかのスポーツではあまり使われない言葉だ。「キャプテンが全てを決める」というラグビーの本質を表す言葉とされてきた。

ラグビーにおけるキャプテンはすべての問題に決断を下し、すべての責任を負う、特別な存在とされてきた。名キャプテンには往々にして「カリスマ」とか「孤高」といった形容句が与えられた。誰にも相談せず、自らの責任で決定し、厳しいミッションを先頭に立って遂行する……というイメージだ。

敦賀さんが1998年に言った「スキップの心得」は、1990年代のラグビーを取材していた僕の心に「刺さった」のだ。

 

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