「今はチームの文化を作っている段階」鈴木彩香バイスキャプテンに聞くサクラフィフティーンの現在地 | ラグビージャパン365

「今はチームの文化を作っている段階」鈴木彩香バイスキャプテンに聞くサクラフィフティーンの現在地

2019/12/03

文●大友信彦


日本女子の進化を実感する80分間だった。
サクラフィフティーンこと女子15人制日本代表が、スコットランド代表とのテストマッチに24ー20で勝利を飾ったのだ。

スコットランドに勝利―日本女子の進化を実感する80分

サクラフィフティーン、遠征前の龍ヶ崎合宿で

サクラフィフティーン、遠征前の龍ヶ崎合宿で

日本は前半、先制トライを献上したが、5分にLO佐藤優奈の突進からWTB谷口令子がトライ。7分にはCTB小林花奈子の突破からWTB葛西杏奈がゴール前に持ち込み、FL斎藤聖奈がフィニッシュ。10-5と逆転する。

日本は15分、正面40m近いロングPGをFB平山愛が狙うが失敗。ややギャンブルに見えたこのショットミスから、流れは徐々にスコットランドへ。スコットランドはCTB13ハンナ・スミス、SOヘレン・ネルソン、PRマリー・フォーサイスらのパワフルな突破でじりじりと攻め込み、31分にモールを押し切りPRリサ・コクバーンのトライで10ー10に追いつく。

同点で折り返した後半も一進一退の攻防が続いた。日本はサイズで圧倒的に大きなスコットランドに対し、スクラムでは互角以上に組んだ。ラインアウトでは、サイズに優るスコットランドが安全策(タッチラインに近い選手で捕る)を採っていたのに対し、日本は展開に有利なテール(タッチラインから遠い15mラインに近い位置)での捕球に成功。小さなモーションから繰り出すスピードのあるパスも含め、スキル面ではスコットランドを上回るクオリティを見せた。しかしサイズの圧力はさすがに大きく、56分にはフェイズを重ねたアタックからスコットランドのWTBミーガン・ギャゼイがトライ。59分にもラインアウトモールを押し切ってHOレイチェル・マルコム主将がトライ。スコットランドが20ー10までリードを広げた。

だがここからサクラフィフティーンは蘇った。
日本は後半、NO8小西想羅、SO大塚朱紗、LO玉井希絵、PR江渕まこと、FL鈴木実沙紀、PR小鍛治歩、CTB古田真菜らリザーブメンバーを次々と投入。インパクトとして投入された選手たちはその役目を果たした。

イタリア戦で初キャップを得た大塚朱紗はスコットランド戦で劇的逆転サヨナラトライを決めてみせた!

イタリア戦で初キャップを得た大塚朱紗はスコットランド戦で劇的逆転サヨナラトライを決めてみせた!

71分、相手ゴール前でフェイズを重ねた日本は、PR加藤幸子が持ち込んだゴール寸前のラックから、途中出場のPR江渕まことがゴールポスト根本にボールを押し込んでトライ。平山のゴールも決まり20ー17の3点差に迫ると、直後のキックオフから途中出場のCTB古田真菜が鮮やかなリターンで相手陣に侵入。

78分、NO8小西想羅が突進→倒されてボールを離して起き上がり再び拾って前進という、男子日本代表NO8姫野和樹顔負けの「ダブルアクション」を3度繰り返してグイグイと前進。PKからSH津久井萌が仕掛け、パスを受けた、これも途中出場のSO大塚朱紗が鮮やかなステップでインゴールへ。残り1分の劇的な逆転トライだった。平山のコンバージョンも決まり、24ー20で日本が勝利。

女子日本代表にとって、欧州でのアウェー戦でテストマッチに勝利したのは初めての快挙だった。

サクラフィフティーンは、2017年ワールドカップ・アイルランド大会のあと、2年間にわたってほぼ活動を休止。今年(2019年)7月にオーストラリアに遠征して2つのテストマッチを戦ったが、5ー34、3ー46というスコアで連敗していた。


「オーストラリアではボロボロでしたし、自分たちがどれだけレベルアップしているかという実感は正直掴めていませんでした」


欧州遠征でバイスキャプテンを務めたベテラン鈴木彩香は振り返った。


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