シックスネーションズ2022が開幕しました。
開幕節のスコットランド対イングランドが20-17の3点差で決着したのを始め、第2節はウェールズがスコットランドに20-17、そしてフランスがアイルランドに30-24と、接戦・激戦が続いている。近年まれに見るほどの僅差の試合が続いているな、という印象ですが、同時に、何よりもうらやましいなと思うのは満員のスタンドですね。コロナに対する考え方が、日本とヨーロッパでは違っているんだなあ、それはこういうところに現れるんだなあと痛感しますが、日本でもピークアウトに向かっているという数字が出ていますし、日本でも、多くの人が気兼ねなく集まって、ラグビーやスポーツイベントを楽しめる日が一日も早く戻ってくることを祈ります。
充実のフランス!特に感じるのは…アタック
今年のシックスネーションズからは、各国とも、1年半後に迫ったワールドカップに向けて準備が着々と進んでいるな、という印象を受けます。その中でも最も印象的なのはフランスです。自国開催のワールドカップに向けて、順調に準備が進んでいることが見て取れます。
それを特に感じるのはアタックの部分です。フランスならではのユニークな発想があって、システムが確立されていて、そのストラクチャーがしっかり遂行されている。選手も固定化されてきて、各自の役割が明確化されて、実行力が高まっていると感じます。

2007年フランス大会、優勝を飾った南アの表彰式
フランスのファビアン・ガルティエ監督は、2019年にアシスタントコーチとしてスタッフ入りし、2019年ワールドカップ日本大会を経て2020年に監督に就任。指揮を執って3年になりますが、ガルティエのやり方がどうこうというよりも、自国開催の次回ワールドカップで悲願の優勝を達成しよう、そのための準備を怠らずに進めようというチーム全体の意志を強く感じます。
選手で印象的なのは11番のビリエールとFBのジャミネですね。特にキッカーも務めるジャミネは絶好調。22歳の若手ですが、次のワールドカップでも活躍するのは間違いないでしょう。