しょっさんの大好き海外ラグビーvol33. ザ・ラグビーチャンピオンシップ展望「世代交代はかるオールブラックスの新戦力に期待。追うのは南アか。アルゼンチンの進歩も必見!」 | ラグビージャパン365

しょっさんの大好き海外ラグビーvol33. ザ・ラグビーチャンピオンシップ展望「世代交代はかるオールブラックスの新戦力に期待。追うのは南アか。アルゼンチンの進歩も必見!」

2017/08/17

文●大西将太郎 構成●大友信彦


こんにちは、将太郎です。
日本はまだまだ真夏ですが(関東は雨が多くて涼しいようですが、関西は例年通り暑いんです)、日本ではトップリーグが開幕。そして南半球では、世界のラグビーをリードしてきた4カ国による対抗戦、ザ・ラグビーチャンピオンシップが開幕します。

ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ戦を終え、世代交代を模索する段階に入ったオールブラックスの戦いぶり

フランスへ渡る、SOアーロン・クルーデン

フランスへ渡る、SOアーロン・クルーデン

ニュージーランドとオーストラリア、南アフリカの3カ国は、過去8回のワールドカップのうち7回の優勝をこの3カ国で分け合ってきたという世界のトップ国(残りの1回は2003年大会のイングランドですが、これもオーストラリアとの決勝が延長戦の末の決着でした)。もうひとつのアルゼンチンも、1999年大会で初めて8強入りして以後、2007年大会で3位、2011年大会は8強、そして2015年大会で4位に食い込み、すっかり世界のトップ国に定着しました。トライネーションズとして行われてきたこの大会にアルゼンチンが加わったのは2012年からですが、この大会の効果もあり、2015年ワールドカップでは、この4カ国が世界の4強を独占しました。

ということで、今年のザ・ラグビーチャンピオンシップの注目点ですが、まずはもちろん、オールブラックスの戦いぶりです。ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ(以下、B&Iライオンズ)とのシリーズが1勝1敗1分という成績で終わり、ここからはいよいよ、2019年ワールドカップに向けてメンバーを固めていく段階に入っていくと思います。ライオンズは4年に一度結成され、ニュージーランドとオーストラリア、南アフリカに順繰りに遠征するので、それぞれの国に来征するのは12年に1度しかない。それだけ、南半球の選手にとっては、ナショナルチームでライオンズと対戦することがすごいステータスになる。B&Iライオンズ戦まではぜひとも代表を続けたいという選手が多い。ということで、B&Iライオンズ戦のあとは、キャリアに一区切りをつけて、国を離れる選手も多くなるのです。

今回でいえば、SOアーロン・クルーデンがフランスのモンペリエに移籍するのをはじめ、FLスティーブン・ルアトゥア、SHタウェラ・カーバーロー、CTBマラカイ・フェキトゥアといった顔触れがヨーロッパへ渡ります。次のワールドカップまで2年半、選ばれるかどうか分からなくてもオールブラックスのために頑張るか、新天地を求めるか、それは人生の大きな決断だと思います。もちろん金銭的なことも魅力でしょうが、それは決してすべてではないことを、ファンの皆さんも理解してあげてほしいです。

カーバロー

カーバロー

加えて、次のワールドカップを睨んで、選手を休ませるローテーションシステムも適用されるようで、今回のオールブラックスは、世代交代を模索する段階に入ると思います。今回はジュリアン・サヴェアが外れたので、ブルーズのWTBリエコ・イオアネがスターターで出る機会が増えるんじゃないかなと期待しています。そういう、今までなかなか出番に恵まれなかった選手が、どれだけ活躍して2019年に向けてアピールするかに注目しています。

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