サクラフィフティーン・ストーリーvol2 平野恵里子(WTB・YOKOHAMA TKM) | ラグビージャパン365

サクラフィフティーン・ストーリーvol2 平野恵里子(WTB・YOKOHAMA TKM)

2017/07/31

文●大友信彦


サクラフィフティーンの中でも、最も熱い気持ちで代表発表を聞いたのはこの人かもしれない。

平野恵里子。25歳。釜石市に隣接する大槌町吉里吉里に生まれ、釜石シーウェイブスジュニアでラグビーを始め、釜石シーウェイブスが練習する松倉グラウンドのとなり、釜石高に学んだラグビー女子。震災で実家はすべて流失し、避難所へ。日体大入学のために上京するときは、避難所に身を寄せているみんなが手を振って送ってくれた……。

平野恵里子が、25歳で初めてのワールドカップに挑もうとしている。

一度は代表から名前が消えた。それでも掴んだワールドカップへの切符

青空に大漁旗が翻った。

7月8日、女子アジアチャンピオンシップの香港戦が行われた小田原市の城山競技場。真夏のような日差しが真上から照り付けるスタンドで、かつての新日鉄釜石、今なら釜石シーウェイブスの応援のような大漁旗が振られた。


「うれしかったです。会場に入ってすぐに(大漁旗には)気付きました」


平野恵里子は笑顔を浮かべた。この試合では5−0で迎えた前半11分にチーム2本目のトライ。後半も19分にこの日2本目のトライを決めたが、活躍はトライだけではない。前半からボールキャリアーとしてビッグゲインを連発。SO福島わさなの横に走り込むサインプレーも決めるなど、定位置の左サイドだけではない動きの幅を見せつけた。

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