将太郎です。コロナのことで、ラグビーのない時間が続いていますが、みなさんはお元気でお過ごしでしょうか。
残念なニュースです。サンウルブズの今シーズンの活動が終了してしまいました。
サンウルブズには、他の国のラグビーチームにはない魅力があった

渡瀬CEO
コロナ感染によって中断していたスーパーラグビーですが、すでに感染を封じ込めたニュージーランドの5チームは、6月13日から「スーパーラグビー・アオテアロア」という名でリーグ戦を再開することが決まっています。オーストラリアも感染終息に備えて、7月4日から「スーパーラグビー・オーストラリア」として再開を目指しています。オーストラリアカンファレンスに属するサンウルブズも、そこに参加できるよう、交渉を続けていたのですが…そこにはオーストラリア政府の考え、日本の感染状況など、自分たちの力ではどうにもならない要素がたくさんあって、最終的には断念。30日に選手に伝えられ、1日に公式発表。2日に記者会見が行われたわけです。
今回の残念な気持ちには、今年のサンウルブズのシーズンが終わってしまったことと、5年間にわたったサンウルブズの活動が終わってしまって、もうサンウルブズがスーパーラグビーで戦う姿を見られないんだ、という2つの要素が混ざっている人が多いと思います。でも、その2つは分けて考えた方がいいと思います。
今年のこと、コロナのことに関しては、これはコントロールできないことであり、仕方ないというしかないと思います。今年のサンウルブズのメンバーたちは残念だと思うし、僕も今年のサンウルブズの試合をもっと見たかった。ファンの皆さんも同じ気持ちだと思う。常に100%、150%の力を出してどんな試合にも勝とうとしたサンウルブズの気持ちは、今年は特に強く伝わってきました。今年はスーパーラグビーとトップリーグが重なったことで選手集めは大変だったけれど、その分退路を断って参加していた選手もたくさんいた。他の国のスーパーラグビーチームにはない魅力があったと思います。
それだけに、これがスーパーラグビーでのラストシーズンになってしまうことは本当に悔しい。サンウルブズ側、フロントのジャパンエスアール側、そこを支える日本ラグビー協会の側がもっとコミットして、違う結論を出す方法があったと思えるから。コントロールできたはずだからです。