ワールドラグビー女子セブンズ北九州大会 NZとカナダの決勝に感動。両国はすでに男子セブンズの領域か。 日本はボールを動かすラグビーにシフト。魅力的な若手をより成長させるシステムを。 | ラグビージャパン365

ワールドラグビー女子セブンズ北九州大会 NZとカナダの決勝に感動。両国はすでに男子セブンズの領域か。 日本はボールを動かすラグビーにシフト。魅力的な若手をより成長させるシステムを。

2017/04/25

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


こんにちは、翔太です。
週末は、土日ともJスポーツで北九州セブンズを解説させていただきました。素晴らしい大会でしたね。特にニュージーランドとカナダの決勝は本当にものすごい試合だった。日本でこの世界最高レベルの試合を見ることができたことは、女子ラグビー関係者だけでなく、日本のラグビー関係者全体にとって、本当に素晴らしいことだったと思います。

決勝は「ラグビーの本質というか、深いものを感じさせる戦い」だった

ニュージーランドとカナダの決勝を見て、改めて感じたのは「本当にラグビーをやっているな」ということです。
男女7人制ラグビーがオリンピック種目に決まって以降、世界中の多くの国が、女子ラグビーに力を入れるようになりました。それは多くの場合、他競技から運動能力に優れた選手を連れてきて、ラグビーを単純化したコーチングで効率的に強化するという方向に向かいました。ロシアやアメリカ、ブラジル、中国などがそのパターンで強化した代表格です。

ところが、今回のNZとカナダの決勝は、そんな強化プランではとても到達できないような、ラグビーの本質というか、深いものを感じさせる戦いでした。
女子ラグビーには大雑把な特徴というか、全体的な傾向があります。(男子に比べて)パスは遅く、キックもあまり飛ばない。男子よりも一度のアタックでゲインできるレンジが短い。けれど、ターンオーバーの発生率は男子と変わらず高い(リサイクル率は80%=平均して、アタックを5フェイズ継続するとターンオーバーが発生する)……などという、ざっくりとした構造的特徴があり、それにもとづいたセオリーがあるわけです。簡単にいうと、ボール保持(ポゼッション)の優位性は低く、地域を取るほうが試合を優位に進めやすい。

ところが、このNZ対カナダの決勝は、そんな一般論では語れないものでした。僕は、試合を見るときは、対戦する側に立って『どうやったらこの相手に勝てるだろう』と考えて見ることが習慣づいています。また、選手にはどんな伝え方をしたらいいかを考えて、なるべくシンプルな言葉で伝えたいと考えている。だけどこの両チームに対しては『こう戦えば勝てるよ』というアドバイスがまるで思い付かなかった。

 

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