日本16-21スコットランド。ほとんどの局面で上回りながら敗れたジャパン。 勝利するために求められるのは 状況把握とゲームの理解度。 | ラグビージャパン365

日本16-21スコットランド。ほとんどの局面で上回りながら敗れたジャパン。 勝利するために求められるのは 状況把握とゲームの理解度。

2016/06/28

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


こんにちは、翔太です。
25日の試合は、大分で行われたパブリックビューイングのコメンテーターとして観戦しました。定員500人の会場が用意されていたんですが、定員を超える600人の人が来場されて、熱気ムンムンでした。普段、テレビで解説するときは、アナウンサーとの2人トークで完結しているのですが、目の前で聞いているみなさんからリアクションが返ってくるライブ感はまた面白いモノがありましたね。僕としては、こんな形で故郷の大分へ戻れる機会なんてないので、本当にワクワクしたし、幸せでした。

試合そのものも十分に勝てた試合だったから本当に残念

味スタも、実数発表が始まって以降の日本代表の試合では史上最多の観衆が集まったそうですね。それも、京王線が事故で止まったりした中で、たくさんのお客さんが駆けつけてくれたと聞きました。特に、あれだけジャパンの赤白ジャージーを着たファンがたくさんスタンドを埋めてくれたことには感動しました。

実は、大分のパブリックビューイング会場には、ワールドカップの南アフリカ戦でラストの時間帯にジャパンのジャージー姿で「カモーンジャパーーーーン!」と叫んだ場面で有名になったサリーさんがいらしていて、一緒に見たんです。大分のファンや関係者のみなさんが、募金して呼んでくれたらしいですが、2019年ワールドカップ開催地として、盛り上がっていることを感じた1日でした。

……と、ピッチの外は素晴らしかったのですが、試合は残念な結果でした。

同じ負けでも、第1戦は、ポジティブに受け止めました。日本ラグビー全体のレベルアップ、マインドバリアが破られたこと、日本代表が世界で対等に戦えるようになったこと、それが日本代表の新しいスタンダードになったと思えました。第2戦では味スタに34,000人の観客が観客が集まったのも、それをベースに、勝利を期待するファンが多かったということの表れでしょう。彼らはみんな、「日本代表は勝つ」と思って、勝利を期待して、スタジアムまでやってくる。外野からの要求ばかり高くなって、頑張っている選手やコーチには申し訳ないと思うのですが、試合そのものも十分に勝てた試合だったから本当に残念です。

本当に、ラグビー偏差値というか、理解度がもう少し高ければ十分に勝てたはずの試合でした。でも日本は、状況の把握、相対的な関係性をまるで無視した戦いをしていた。対して、スコットランドは、気候やピッチのコンディション、自分たちと相手との相対的な力関係を把握して、トライを取れなくてもスコアで勝つんだ、という覚悟を感じました。「我々はこうして勝ってきたんだ」という迫力を感じましたね。日本にもそういうところがあればなあ……と思いました。

 

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