日本vsオーストラリア戦レビュー・世界から見た日本のスタンダード向上を実感したオーストラリア戦。 松田力也の「若さ」と「可能性」、姫野の「ポテンシャル」と松島の「人間力」に期待! | Rugby Japan 365

日本vsオーストラリア戦レビュー・世界から見た日本のスタンダード向上を実感したオーストラリア戦。 松田力也の「若さ」と「可能性」、姫野の「ポテンシャル」と松島の「人間力」に期待!

2017/11/07

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


こんにちは、翔太です。
いよいよジャパンの秋のテストシリーズが始まりましたね。僕は、北海道の札幌ファクトリーという商業施設で行われたパブリックビューイングにトークショーと解説担当として呼んでいただき、オーストラリア戦は北海道で観戦しました。

横浜市に住んでいる僕が、日産スタジアムで初めて行われたラグビーのテストマッチを北海道で見るというのもちょっと不思議な感覚でしたが(笑)、何百人ものお客さんが集まってくださって、ものすごく盛り上がって、とても楽しいイベントになりました。

関係者の方々には「札幌はラグビー不毛の地だから……」という言葉を聞かされていたのですが、なんのなんの。パブリックビューイングには、札幌山の手高校のラグビー部員たちも来てくれて、先輩のリーチ主将を熱心に応援していました。ラグビースクールの子供たちの中には女の子いたし、ラグビー不毛の地なんて全然感じなかった。

面白かったのは、ラグビー体験コーナーにあったバーチャル体験装置です。専用のメガネみたいなものをかけると、自分の周り360度全部がラグビー場になって、スクラムを組んだときの衝撃や、ステップを切ってタックルをかわしたりする感覚が疑似体験できる。予想以上にリアリティーがあって、めちゃめちゃ楽しめました。これからワールドカップに向けて、日本各地のイベントに設置されると思いますから、みなさんも機会があったらぜひトライしてください。

外の空気は冷たかったけどラグビーの熱を感じる1日でした。

スーパーラグビーに参戦したことで、ティア1の国とのコンタクトレベルに慣れた感じが見れた。

さて、オーストラリア戦です。結果は30−63の敗戦でした。
試合後のインタビューでリーチ主将は「規律の部分はアタマで切り替えられるけれど、タックルはまだまだ時間をかけて練習しないといけない」という趣旨のことを話していましたが、その言葉に象徴されているなと思いました。ディフェンスに関する評論は、ともすればシステム論に傾きやすいですが、それには限度がある。今のジャパンは基本的にはアップするディフェンスに取り組んでいると思うけれど、個々のタックル力にばらつきがあるなという印象が強いです。

もちろん、日本代表は日本でトップの選手たちが選ばれているわけで、その選手たちでも、「タックルをもっと鍛えないといけない」という結論になったりするんだから、インターナショナルの戦いはやっぱり大変なんだなと改めて思いましたね。素人みたいな感想ですが(笑)、やっぱりそこを避けては通れないんですね。

ただ、タックルの技術をあげなければいけないのはもちろんなのですが、慣れという要素もあると思います。僕自身の経験でいっても、大学から社会人に上がって1年目はコンタクトのレベルの違いに戸惑ったけれど、1年経ったら、自分の身体が特に大きくなったわけでも強くなったわけでもないけど平気になって、タックルもできるようになった。

今までの日本は、ティア1の国の本気のコンタクトは、4年に一度のワールドカップでしか経験できなかったけれど、スーパーラグビーに参戦したことで、日本の選手も日常的にそのレベルを体感できるようになった。2015年の躍進の影響も、2019年ワールドカップのホスト国であることも影響しているのでしょうが、ティア1の国とのテストマッチも毎年組まれるようになった。今回のオーストラリア戦にしても、前半よりも後半の方がコンタクトレベルに慣れた感じが見て取れた。勝敗以上に、このレベルの相手と試合を経験することの意味はあるんだなと改めて感じました。


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