早稲田11年ぶりの復活優勝―現アシスタントコーチが語る(後編) 今季の早稲田の戦い、軌跡をコーチの視点から振り返る~決勝はどう戦ったのか | ラグビージャパン365

早稲田11年ぶりの復活優勝―現アシスタントコーチが語る(後編) 今季の早稲田の戦い、軌跡をコーチの視点から振り返る~決勝はどう戦ったのか

2020/01/15

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


第56回ラグビー大学選手権は早稲田大が11年ぶりという復活優勝を飾り幕を閉じた。

昨季は明治大が22年ぶりの復活を果たし、今季はそのライバル早稲田大が復権。ラグビーワールドカップが開催され、新しい国立競技場で決勝が行われたという時代の節目のシーズンに、伝統校が復活したのは興味深い符合だ。

そして、RUGBYJapan365的な注目ポイントは、本誌の好評連載「Shota's Check」で勝負のポイントを独自の視点で読み解いてきた後藤翔太さんが、今季から早稲田大のコーチングスタッフに、アシスタントコーチとして入閣していることだ。

現役で大学チームのコーチをしている関係上、今季の大学の公式戦ではなかなか解説をお願いできなかったが、早稲田大の優勝でシーズンも終了。そこで、コーチの視点から、早稲田大の復活優勝を、2回に分けて振り返っていただいた。


天理大戦からCTB中野将伍が復帰したことは、「嬉しい誤算」だった

早明戦のあと、大学選手権の初戦となった準々決勝の日大戦までは3週間空きました。でも、早明戦で出た課題は、あまり改善できていなかったと思います。これは、負荷の高い早明戦のあとで仕方ない面があるかもしれない。次の準決勝、天理大戦までに何か手を打たなければならない。

静観して、選手の自覚に任せて改善する可能性もあると思うけれど、それを期待して何もせず静観するという選択肢は僕らスタッフにはありませんでした。コーチングスタッフとしては、その時点で認識したことを選手に伝え、対策も提案します。選手がそれを選ぶかどうかは最終的には選手が決めることです。

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