昨年までなら3試合目に相当する練度で初戦に臨んだサンウルブズ。 惜敗も、ラブスカフニら新加入選手たちのディフェンスは心強かった! | Rugby Japan 365

昨年までなら3試合目に相当する練度で初戦に臨んだサンウルブズ。 惜敗も、ラブスカフニら新加入選手たちのディフェンスは心強かった!

2018/02/26

文●大西将太郎 構成●大友信彦


こんにちは、将太郎です。
2月最後の週末は慌ただしく過ごしました。
金曜日はスーパーラグビーのハイランダーズとブルーズの試合を解説して、そこから吉本興業の東北応援イベントで福島のいわきに行って土曜日は子供たちとの運動会に参加して、東京に戻って日曜の深夜はフランストップ14の解説。その合間にサンウルブズの開幕戦、シックスネーションズ、スーパーラグビーの各地の試合……ラグビーの好ゲームの連続で、ちょっと、自分がどこにいるのか分からなくなるような時間でしたが……この週末は、もうひとつ大きなイベントがありました。

そうです、平昌オリンピックです。特に、カーリング女子日本代表チームの選手たちとは、北見の合宿などの縁があって以前から親しくさせていただいていたので、彼女らの銅メダル獲得は本当に嬉しかった。

実は僕も、北見市常呂町のカーリングホールへ行って、カーリング体験もさせてもらったことがあるんです(笑)。今回の活躍でカーリングの人気も高まったし、団体スポーツという意味ではラグビーにとっても勉強になる要素、刺激になる要素がたくさんあったと思う。僕自身、この2週間、平昌オリンピックを見ていてラグビーにもつながる学びや刺激をたくさんもらえたし、何よりスポーツの素晴らしさを感じることができた。あとは、この盛り上がりが一過性で終わらないよう、メディアのみなさんも取り上げていって欲しいですね。そして、「平昌2018が終わった、次は東京2020だ!」みたいな声も出ているけれど、2019年ラグビーワールドカップもどうぞ忘れないで、よろしくお願いします! と言いたいです(笑)。

過去2年よりも準備期間を長く取れた分、チームの成熟度を上げて初戦を迎えられたな、チームとしてまとまっているなという印象

このブランビーズ戦で50キャップを果たした新加入のラピース。

このブランビーズ戦で50キャップを果たした新加入のラピース。

さて、サンウルブズの試合です。
開幕戦は、どこの試合も差がつかないものですし、接戦になると予想していました。相手のブランビーズは、5年連続でプレーオフに進出しているオーストラリアカンファレンス最強と目されるチームですが、サンウルブズ戦のメンバーを見ると、しっかりした準備をしてきたな、決してサンウルブズを低く見てはいないな、と感じました。開幕戦は、まだチームの熟成度が上がっていない段階で迎える試合なので、混沌とした状態になりやすい。ブランビーズのダン・マッケラー新HCはそれを知っているから、良いメンバーを組んできたんでしょう。


そして、サンウルブズのパフォーマンスも良かったと思います。
過去2年よりも準備期間を長く取れた分、チームの成熟度を上げて初戦を迎えられたな、チームとしてまとまっているなという印象を持ちました。今までだったら、開幕して2試合くらい戦って、ようやくチームとして練れてきたなと感じることが多かったけど、今年は開幕の時点でその水準に達している印象を受けます。

特に感じるのはディフェンスの部分です。横にいる選手とのコミュニケーションがよく取れている。全員がチームとしてどう動くのかということへの共通理解を持って試合に入れたのだと思います。

印象的な選手はたくさんいましたが、ディフェンス面で光ったのはFLラピース(ラブスカフニ)ですね。スタッツをみるとタックル22回はこの試合では両チーム最多でミスタックルはゼロ。身長189cmは南アフリカの選手としては大きくないですが、その分低いプレー、地道なプレーを、ワークレート高く、一貫性を持って遂行する。これまでのサンウルブズなら抜かれていたような、フェイズを重ねたあとの密集サイドの突破や、オフロードパスの場面で、ラピースは絶対に抜かれない。必ず相手を掴んでいるんです。過去2年のサンウルブズに比べてビッグゲインされる場面が減ったことも、ラピースが近いエリアを完璧に守っていたことの反映と言っていいでしょう。

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