普通の戦いしかできなかった男子と普通に戦えるところまで来た女子 東京五輪で次のステージへ行くにはチームとしての進化が必要 | Rugby Japan 365

普通の戦いしかできなかった男子と普通に戦えるところまで来た女子 東京五輪で次のステージへ行くにはチームとしての進化が必要

2018/07/27

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


こんにちは、翔太です。
読者のみなさんにはちょっとご無沙汰してしまいました。このところ、日野レッドドルフィンズのコーチとして、合宿があったりして、日本代表やサンウルブズの試合もあまり細かくチェックできなくて、少し間が空いてしまいました。

ただ、僕自身は神戸製鋼を引退して以来、久しぶりに男子のトップチームの活動に長く参加して、何か懐かしいような「ラグビーってこんな感じだったな」という雰囲気を思い出しています。女子とはまた違った、アホなこともやるし、集中するときの強度は高いし、改めて「ラグビーって面白いな」と感じています。

日野というチームはトップリーグではまったくの新参者ですが、その分ヘンなプライドがなくて、新しいアイデア、新しい指摘に対して柔軟に対応してくれるのがいいところです。

ラグビーというスポーツでは、練習したことと違うオプションに現場で変更することはいくらでもあるし、積み上げていく段階で、あるいは対戦する相手の特徴に応じて、戦術を変更することはいくらでもある。でも、そういうときに「いや、うちはずっとこうやって勝ってきた」とか「前に言ってたことと違うじゃないですか」とかいう反応をするチームは結構多い。伝統のあるチームほどその傾向があります。でも日野にはそれがない。柔軟に、新しい知見や、その場で起っている現実に対応できるのはチームの魅力であり、これからチームのカルチャーになっていくんだろうなと思います。


さて、ワールドカップセブンズです。
今回はamebatvの解説もあり、3日間の大会をじっくり観戦させていただきました。

男子「実力どおり、フツーに負けた」。ある程度のリスクを背負わないと、実力で劣る側がアップセットを起こすことはできない。

まず男子。僕の感想は、ちょっと残念な結果だったな、というものです。岩渕さんがヘッドコーチになって約1ヵ月で迎えた初めての実戦。準備期間は短いとはいえ、期待感もあったのですが、何というか「実力通り、フツーに負けたな」という感想です。

ひとつひとつのプレー選択は理にかなっているけれど、定石通りに戦うばかりで、勝機をどこに見いだそうとするのか、ゲームの流れをどう作りたいのか、という意思が伝わってこなかった。リスクマネジメントは大事だけれど、ある程度のリスクを背負わないと、実力で劣る側がアップセットを起こすことはできません。

たとえば、オーストラリアはディフェンスでめちゃくちゃ浅い位置から激しく出る「シャローディフェンス」を徹底していた。当然リスクはあるけれど、リスクを背負ってでも相手にプレッシャーをかけてミスを誘う、そこからチャンスを作って勝機を掴もうというゲームプランが好く伝わってきました。でも日本にはそういうところがなかった。総じて「緩かったな」という印象を受けました。

 

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