天理が王者帝京の10連覇を阻止―フィジカルファイトで圧倒・ディフェンスでも1トライに抑え快勝 | Rugby Japan 365

天理が王者帝京の10連覇を阻止―フィジカルファイトで圧倒・ディフェンスでも1トライに抑え快勝

2019/01/03

文●編集部


前人未踏の10連覇を目指す王者帝京大が関西王者の天理大と対戦。試合の出足を重要している天理は、先制点を決めると前半19分には敵陣スクラムからペナルティートライを奪うと、FWのセットプレーで帝京を圧倒。5つのスクラムペナルティーで試合を優位に運び、後半2トライ、1PGでリードを広げた。準々決勝の大東大戦で課題となったディフェンスも修正され、帝京をわずか1トライに封じ込め29−7で完勝。7大会ぶりの決勝進出を決めた。

SCOREBOARD

第55回大学選手権 準決勝 1.2 14:10 秩父宮

  • TRY: (1)  
  • G: (1)  
  • PG: (0)  
  •  
  • SCORE
  • T 前半4' 14 木村朋也
  • G 前半5' 15 竹山晃暉
  •  
  • SUBSTITUTION
  • 前半6' 10 北村将大 → 23 宮上廉
  • 後半0' 4 今村陽良 → 19 藤田達成
  • 後半0' 7 和崎慶一 → 20 安田司
  • 後半5' 23 宮上廉 → 21 末拓実
  • 後半14' 12 本郷泰司 → 22 尾崎泰雅
  • 後半22' 3 淺岡俊亮 → 18 當眞琢
  • 後半27' 2 呉季依典 → 16 清水岳
  • TRY: (3)  
  • G: (2)  
  • PT: (1)  
  • PG: (1)  
  •  
  • SCORE
  • T 前半11' 14 久保直人
  • Gx 前半12' 10 松永拓朗
  • 前半19' PT  
  • T 後半13' 13 シオサイア・フィフィタ
  • G 後半14' 10 松永拓朗
  • T 後半18' 8 ファウルア・マキシ
  • G 後半19' 10 松永拓朗
  • PG 後半29' 10 松永拓朗
  • PGx 後半33' 10 松永拓朗
  • SUBSTITUTION
  • 後半24' 12 池永玄太郎 → 22 野田涼太
  • 後半27' 1 加藤滉紫 → 17 谷口祐一郎
  • 後半27' 3 小鍛治悠太 → 18 山川力優
  • 後半32' 7 佐藤慶 → 20 松岡大和
  • LINEUPS

  • 1 岡本慎太郎
  • 2 呉季依典
  • 3 淺岡俊亮
  • 4 今村陽良
  • 5 秋山大地
  • 6 菅原貴人
  • 7 和崎慶一
  • 8 ブロディ・マクカラン
  • 9 小畑健太郎
  • 10 北村将大
  • 11 奥村翔
  • 12 本郷泰司
  • 13 ニコラス・マクカラン
  • 14 木村朋也
  • 15 竹山晃暉
  • 16 清水岳
  • 17 北隼人
  • 18 當眞琢
  • 19 藤田達成
  • 20 安田司
  • 21 末拓実
  • 22 尾崎泰雅
  • 23 宮上廉
  • 1 加藤滉紫
  • 2 島根一磨
  • 3 小鍛治悠太
  • 4 由良祥一
  • 5 アシペリ・モアラ
  • 6 岡山仙治
  • 7 佐藤慶
  • 8 ファウルア・マキシ
  • 9 藤原忍
  • 10 松永拓朗
  • 11 中野豪
  • 12 池永玄太郎
  • 13 シオサイア・フィフィタ
  • 14 久保直人
  • 15 立見聡明
  • 16 内山友貴
  • 17 谷口祐一郎
  • 18 山川力優
  • 19 ジョネ・ケレビ
  • 20 松岡大和
  • 21 小畑拓也
  • 22 野田涼太
  • 23 松田信夫
  • 「大観衆の中で、相手が帝京に対して自分たちの力を出せた」天理大学 小松節夫監督

    帝京大学の10連覇がかかっている中で、チャンピオンチームとして、相当な圧力かけてくるだろうなと思っていました。監督さんのコメントでも厳しさを出してくるとおっしゃっていましたので、それがどれくらいかというのを感じながらゲームに臨みました。

    前半は風下でしたが、イーブンに試合ができていたので、その辺は手応えを感じていました。ただちょっとスペースを与えすぎていたので後半修正して、帝京はアタックしてくると止まらないので、しっかりと規律守ってディフェンスしようと言いました。結果として試合を通してディフェンスをして、帝京にアタックさせなかったディフェンスが勝利につながりました。

    ――帝京大への対応について


    選手たちが 肌で感じているところがあったので、私たちが言うことに対して選手たちがわかっていた。試合前もそういうところをすごく感じました。一人一人の声から意識できているなというのがあったので、ゲーム中に慌てずにどんどん起き上がって前に出るのができていた。

    ――2年前は(準決勝で)負けていますが、勝利できた。選手たちの変化を何か感じましたか?


    2年前も(秩父宮で)やっていますし、慣れていない選手もたくさんいたが、天理のラグビー部としては、浮き足だったり緊張したりするところをチームとしては超えているなと。それは先輩たちが超えてくれた、体験してくれた、経験してくれた部分なので、そういうところをしっかりと天理ラグビーとしてプライドを持ってという話を昨日の夜にした。

    ――優勝すると1984年度の同志社大以来の優勝となります。打倒・関東と取り組んできたのでしょうか?


    もともとは打倒・関東と思っていたが、最近は、打倒・東海、打倒・帝京という具体的に目標を定めてきた。大きなくくりの関東じゃなくて、帝京に勝つにはどうしたらいいか(考えながら)、ここ数年は活動していました。

    帝京と戦い、いろんな学びがあって、直近の夏合宿でいうとやはり、ひとりひとりの強さとか、体幹の強さ、それとブレイクダウンに強さを感じたので、ブレイクダウンのところにこだわった。1対1、2人対2人、3人対3人の接点ですね、そこの厳しさを感じましたので、そこを徹底的に強化しました。

    ――決勝は明治です。


    もう一度しっかりとした決勝の準備をして、うちのチーム力をいかに出せるかということにかかっていると思います。あとはこういう大観衆の中で、相手が帝京というなかで一応うちの力が出せたと思うので、決勝でも自分たちの力が出せるようにしっかりと準備していきたい。

    「自分たちが自信もっているところで、プレッシャーかけられた」天理大学 島根一磨キャプテン

    今日の試合は、自分たちの目標である日本一になるための大きな壁だと思って、倒さなければいけない相手だと思って戦いました。その中で自分たちが意識したのは、ディフェンスとブレイクダウンの所を意識して試合に臨みました。

    前半最初の方は、フィジカルバトルで優位に勝負しにいって、それが得点につながり、ディフェンスに回った時でもしっかり全員が戻って、体を張って何回も起き上がってリアクションして、ディフェンスする。そういう意識が前半、後半に渡って意識できたところが勝利に結びついた理由だと思います。またスクラムのところで、自分たちが自信もっているところで、プレッシャーかけられたところがよかったと思います。

    ――スクラムを振り返ると


    最初のヒットの場面では受けてしまう場面も多かったが、しっかりマイボールでレディゴーをかけたときに8人が一つになって低くなって前に進めたのがよかったと思います。

    ――前回の大東大戦、DF良かったが簡単に取られた場面もあった。今回は80分間最初から最後まで集中されていました。


    天理のチームカラーとしては、ディフェンスというのが強くあって、その分が大東文化大戦ではできていなかったという反省があり、簡単に取られてしまった。簡単に穴を開けてしまう、受けてしまったという部分があったので、そこをもう一回見つめ直して、敵陣22m入った時点で、簡単に取らせないという意識を強く持ちながら、練習やったので、それがこの試合出たと思います。


    ――2年前からの変化をどう感じますか


    たくさんの経験をした選手もいますし、自分たちも先輩たちと一緒に選手権の経験もあるので、その経験が生きたというのもあります。昨日選手たちだけのミーティングの時も、しっかり観客がいっぱい入るということも想定済みだったので、しっかりそれをイメージすることによって落ち着いてプレーできたと思う。


    ――決勝に向けて


    自分たちの自信の持っているところで勝負しにいくというか、もちろん相手も強みを出してきて、しんどい展開もあると思うんですけど、今日の試合みたいにしんどい状況も耐えて、修正してというのを心がけてやっていきたい。


    「われわれも涙してしっかり次笑えるように頑張ろうと話した」帝京大学 岩出雅之監督

    本当に相手の素晴らしいラグビーでそれが敗因だとおもいます。スクラムや、SOの早期の退場、ゲームの流れ、細かいところあるが、なによりも天理の素晴らしいラグビーをチーム全員が感じた。最後の大学ラグビーで素晴らしいゲームができてありがとうございます。

    相手のチームに挑戦した我々の選手たちに、よくがんばったなと敬意を示して、ほめてあげたい。ゲーム終盤は、得点状況も厳しい状態になったが、最後の最後まで力振り絞ってがんばっていた。ロッカールームで泣いていたけど、今まで多くのチームが涙を見てきたので、われわれも涙してしっかり次笑えるように頑張ろうと話した。

    ――SO北村選手のケガは想定外のことだったか?


    ケガはつき物なので、いないケースを考えてやっていたが、代わりの選手をWTBに使っていたので、交替の選手としての準備はいつもの試合のリザーブとくらべるとちょっと劣っていましたし、本人のリズムも違った。全体の動きが若干違ってくるのと、リズムが合わされやすいというか、パスマシーンになっているわけじゃないけど、動きに対して頭が入って、惑わされて動物的動きに対する反応が目の前で難しそうだった。

    途中でまた変えたけど、(北村は)強烈なヒットをうけて、できそうな感じですがドクターストップかかったので(交替した)。本人はかわいそうでした。

    ――9連覇で止まったが今の心境は


    スクラム思っていた以上に押されました。我々の出来不出来より、天理の方が良かった。連覇は当然、当事者は望むが、それを止めるために多くのチームがいろんな意味で挑んでくるので、それを超えてくることに帝京の醍醐味、お互いの成長があると思う。

    1年1年積み上げてきましたが、連覇が止まったことが悲しいものではなく、次の選手たちの、4年は次のステージへ、久しぶりに味わった本当の悔しさを大切にして、若いので挑戦する姿勢をより高めてほしいし、終わった結果は取り戻せないので前に向いて進んでほしい。


     

    「1年から3年にはこの悔しさを来年につなげてほしい」帝京大学 LO秋山大地キャプテン

    今日の試合は1年間準備してきたことを100%だそうと臨みました。ゲーム内容として、自分たちがやるべきこと100パーセント出し切ったが、結果は残念なものになりました。グラウンドに立てなかったメンバーも含めて帝京大学全員で戦った結果がこの結果です。一緒に戦ってくれた仲間を誇りに思います。今日の結果をしっかり受け止めて、1〜3年生にしっかり来年にこの悔しさをつなげてもらいたい。

    ――スクラムに関して


    天理のスクラムはまとまりと低さ、8人で組まれていて、セカンドプッシュ、一回当たってから次のプッシュがすごく強かった。まとまりで、帝京の8人が崩されてしまった。


    ――天理のディフェンスに関して


    前に出てきて、2枚で仕留めきる印象です。そこで、正直なところ、僕たちが走り続けるところで、バテてくるかなと頑張ってきたんですけど、天理の粘り強さが強く出たディフェンスだった。80分しっかりディフェンスされたなと思います。

    GALLARY

    天理WTB久保のトライで7−0とリードした天理は、前半19分、敵陣でのマイボールスクラムでペナルティートライ

    天理WTB久保のトライで7−0とリードした天理は、前半19分、敵陣でのマイボールスクラムでペナルティートライ

     

     

    前半リズムを掴んだ天理は、自陣からCTBシオサイア・フィフィタがビッグゲイン

    前半リズムを掴んだ天理は、自陣からCTBシオサイア・フィフィタがビッグゲイン

     

    天理はしぶといディフェンスで帝京のスピードを完全にとめた

    天理はしぶといディフェンスで帝京のスピードを完全にとめた

     

    10連覇を目指す帝京は前半ノートライで後半を迎えた

    10連覇を目指す帝京は前半ノートライで後半を迎えた

     

    後半、帝京はCTBニコライ・マッカランの突破から敵陣に攻め込む

    後半、帝京はCTBニコライ・マッカランの突破から敵陣に攻め込む

     

    後半4分、WTB木村朋也がトライを決め帝京の反撃が開始。

    後半4分、WTB木村朋也がトライを決め帝京の反撃が開始。

     

    FB竹山晃暉のコンバージョンも決まって7−12。

    FB竹山晃暉のコンバージョンも決まって7−12。

     

    トライを奪われても島根キャプテンは「落ち着いてやっていこう」とチームに声をかけ、気持ちを切り替えさせた。

    トライを奪われても島根キャプテンは「落ち着いてやっていこう」とチームに声をかけ、気持ちを切り替えさせた。

     

    後半13分、天理は敵陣ゴール前でFW戦に持ちこむ

    後半13分、天理は敵陣ゴール前でFW戦に持ちこむ

     

    モールを組んで最後尾のCTBフィフィタがボールを保持。

    モールを組んで最後尾のCTBフィフィタがボールを保持。

     

    モールを押し込み、フィフィタがそのままトライ。貴重な追加点を奪う。

    モールを押し込み、フィフィタがそのままトライ。貴重な追加点を奪う。

     

    SO松永のコンバージョンも決まって天理が19−7。

    SO松永のコンバージョンも決まって天理が19−7。

     

    さらに後半16分、帝京がマイボールラインアウトでイージーなミスでノックオン。天理ボールのスクラム

    さらに後半16分、帝京がマイボールラインアウトでイージーなミスでノックオン。天理ボールのスクラム

     

    ハーフウェイ付近からWTB久保がビックゲインし敵陣ゴール前までボールを運ぶ

    ハーフウェイ付近からWTB久保がビックゲインし敵陣ゴール前までボールを運ぶ

     

    フィフィタを挟んでポイントをずらし、ラックからNO8マキシがピックアンドゴーでゴール中央へトライを決めリ26−7と天理がリードを広げた

    フィフィタを挟んでポイントをずらし、ラックからNO8マキシがピックアンドゴーでゴール中央へトライを決めリ26−7と天理がリードを広げた

     

     

     

    リードを広げられた帝京は反撃を試みるも

    リードを広げられた帝京は反撃を試みるも

     

     

    天理のスクラムが帝京を圧倒し、天理はペナルティーを連続で獲得する。

    天理のスクラムが帝京を圧倒し、天理はペナルティーを連続で獲得する。

     

    後半29分、松永がPGを決め29−7とセーフティーリード圏内に広げた。

    後半29分、松永がPGを決め29−7とセーフティーリード圏内に広げた。

     

     

    天理のディフェンスはその後も集中力切らすことなくノーサイド。

    天理のディフェンスはその後も集中力切らすことなくノーサイド。

     

    帝京大の10連覇は天理大の前に途切れた。

    帝京大の10連覇は天理大の前に途切れた。

     

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