8月20日(日)長野県上田市菅平高原のサニアパークで行われた夏の練習試合で、大学選手権9連覇を目指す帝京大が、夏の菅平で、早大を相手に今年も圧巻の強さをみせつけた。帝京大は菅平の初戦で明大を56−27で、早大は大東大を21−17で、それぞれ破ってこの試合に臨んだ。春季大会では帝京大が35−14で勝っている。
帝京、早稲田のアタックを受け止め「ボールをもたせて」ディフェンスで囲い込む
試合は早大のキックオフで始まった。
序盤は早大が帝京大陣に攻め込む。リズミカルにブレイクダウンを支配し、アタックを継続。主将のLO加藤、ルーキーでAに抜擢されたFL丸尾、No8下川らが果敢に帝京大のディフェンスに突き刺さってはボールをリサイクルし、FB梅津を多彩な局面に投入して突破を図る。
しかし帝京大のディフェンスは冷静に早大のアタックを受け止め、ブレイクダウンでは過剰にファイトせずにボールを出させてはディフェンスで囲い込む。早大は攻撃を継続するほど不利な状況に追い詰められていくという悪循環。逆に帝京大は、ボールを奪うとカウンターアタックで素早く早大陣深くに攻め込む。7分、初めて攻め込んだ早大陣ゴール前のラインアウトモールから、サイドを突いたNo8ブロディ・マクカランが先制トライ。