サクラセブンズが歴史を作った! ワールドシリーズNZ大会で史上最高位の6位に躍進 | ラグビージャパン365

サクラセブンズが歴史を作った! ワールドシリーズNZ大会で史上最高位の6位に躍進

2023/01/24

文●大友信彦


サクラセブンズが歴史を作った。
1月21-22日にニュージーランドのハミルトンで行われたHSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2023ハミルトン大会で、サクラセブンズこと女子セブンズ日本代表はワールドシリーズ過去最高位となる6位で大会を終えた。

ハミルトン大会登録メンバー

(氏名、年齢、所属、大会前のキャップ数。◎は主将、○は東京五輪代表)
1 中村知春(34、ナナイロプリズム福岡、56)
2○ 梶木真凜(23、自衛隊体育学校PTS、9)
3 小笹知美(31、ナナイロプリズム福岡、23)
4 水谷咲良(19、東京山九フェニックス、8)
5 三枝千晃(25、北海道バーバリアンズディアナ、7)
6○ 大谷芽生(22、立正大/アルカス熊谷、9)
7◎○平野優芽(22、ながとブルーエンジェルス、31)
9 内海春菜子(22、横浜TKM、4)
10○ 永田花菜(22、日体大女子、16)
11○ 原わか花(23、東京山九フェニックス、15)
12 須田倫代(19、追手門学院VENUS、7)
14 吉野舞祐(21、日体大女子、2)
15 辻崎由希乃(28、ながとブルーエンジェルス、1)


×オーストラリア戦 14-26

サクラセブンズは初日のプール戦初戦で強敵オーストラリアに前半、須田倫代と中村知春のトライで14-7とリード。後半は3トライを奪われ14-26で敗れたが、手応えを掴める内容だった。

三枝千晃

三枝千晃


須田倫代

須田倫代


三枝千晃

三枝千晃


× フランス戦 12-26

続くフランス戦はチーム最年長の中村が自陣ゴール前から90mを独走するセンセーショナルなトライで先制。その後7-26と逆転されるが、最後に原わか花がトライを返し12-26。連敗スタートとはいえ、サクラセブンズは上位シード相手の2試合とも諦めない戦いで複数トライをスコア。士気の高さをみせた。

中村知春

中村知春


水谷咲良

水谷咲良



大谷芽生

大谷芽生



原わか花

原わか花


辻崎由希乃

辻崎由希乃


◯ カナダ戦 17-7

そして迎えたプール第3戦は、ワールドシリーズで何度も優勝している強敵カナダとの対戦だったが、サクラセブンズは先制トライを許したものの、平野優芽、須田倫代、吉野舞祐の3トライで17-7と会心の逆転勝ち。プールBの3位となり、3位になった3チームの比較で2位となり、全体8位で決勝トーナメント進出を決めた。サクラセブンズのワールドシリーズでの8強入りは、「IRBワールドセブンズシリーズ」として行われていた2014年2月のブラジル大会で過去最高位の7位になって以来9年ぶりだった。

吉野舞祐

吉野舞祐


梶木真凛

梶木真凛


平野優芽

平野優芽


トライを上げた吉野を中村が祝福

トライを上げた吉野を中村が祝福


8強進出を決めた

8強進出を決めた


決勝T ×NZ 12-43

そして迎えたDAY2の決勝トーナメント。
初戦の準々決勝は1位シードで開催国でもあるNZと対戦。昨年の15人制W杯で大活躍したステーシー・フルーラー、サラ・ヒリーニ、ポーシャ・ウッドマンらビッグネームを並べ、このあと大会を制するブラックファーンズはさすがに強く、7トライを奪われたが、日本も前半に平野優芽、後半に原わか花がトライをあげ、最終スコアは12-43。プール戦からの全試合複数トライも継続し、残る順位決定戦への期待も高まった。

梶木真凛

梶木真凛


永田花菜

永田花菜


原わか花

原わか花


平野優芽

平野優芽



5位決定戦 ◯フランス 19-12

続く5位以下戦準決勝の相手は前日敗れたフランスとの再戦。
日本は前半、内海春菜子のトライとコンバージョンで7-5とリードして折り返すと、後半一度は逆転されたが11分平野優芽、13分須田倫代がトライをあげ、19-12と会心の逆転勝ち。ワールドシリーズ最高位となる6位以上を確定させた。

須田倫代

須田倫代


小笹知美

小笹知美


梶木真凛

梶木真凛


平野優芽

平野優芽

原わか花

原わか花


内海春菜子

内海春菜子

フランスに勝利!

フランスに勝利!




5位決定戦 ×英国 10-14


そして迎えた最終戦の相手は英国。昨年のW杯セブンズでは8位と不振だったが、15人制W杯では決勝でNZと死闘を繰り広げるなど常に世界の女子ラグビーをリードしてきた強敵。日本は後半、0-14とリードされたところから反撃。11分に中村知春のオフロードパスから梶木真凜がトライを返すとロスタイムも攻め続け、16分に再び梶木がトライ。最終スコアは10-14で敗れたが、トライ数は2-2。最終順位で史上最高位となる6位になったことはもちろん快挙だが、その最終戦がトライ同数だったこと、大会2日間6試合すべてで複数トライをあげたことは、サクラセブンズの進歩と成熟を証明した。

平野優芽

平野優芽


永田花菜

永田花菜

梶木真凛

梶木真凛


須田倫代

須田倫代




今季のワールドシリーズでは第1戦ドバイ大会は10位、第2戦ケープタウン大会では11位。ハミルトン大会では最下位グループの第4バンドからスタートした日本だが、6位に躍進したことで、今週末のシドニー大会では上位の第2バンドに入ることになる。無論、どこにシードされたとしてもすべて難敵であることに変わりはないが、2大会連続の8強入り、さらなる上位進出を期待したい。

女子セブンズ日本代表 鈴木貴士ヘッドコーチ

「前大会では自分たちのミスにより勝ち切れない試合が続きましたが、今大会は最後まで自分たちのラグビーにチャレンジすることができ、過去最高位の6位で大会を終えることができました。最後まで戦い続けた選手たちに感謝したいと思います。これに満足することなく、来週も大会が続くので、次に向けて準備をしてチーム全員でまたチャレンジしたいと思います。今大会も多くのご声援をありがとうございました。シドニー大会も宜しくお願いします」

女子セブンズ日本代表 梶木真凜

「応援ありがとうございました。今回は、一人一人の強みを活かしたアタックができた大会だったと思います。次のシドニー大会では、僅差の試合を勝ち切り更に上の順位を取れるよう頑張っていきます。引き続きサクラセブンズへの応援をよろしくお願いします」

女子セブンズ日本代表 辻﨑由希乃

「いつも応援ありがとうございます。私にとって初出場のワールドシリーズで過去最高順位の6位という成績で終えることができたことを嬉しく思います。自分の強みが通用したところもあり良い経験をする事ができました。翌週に控えるシドニー大会でも1つでも上の成績を狙えるようチーム一丸となって頑張ります」

女子セブンズ日本代表 中村知春

「長く掛かりましたがやっと、ワールドシリーズで過去の自分たちを超える事ができました。全員のハードワークのおかげでようやく日本のスタイルと言えるものが形作られてきました。ただ、自分たちでもまだ強くなっている実感が持てていないのが現状なので、この結果が実力であることを証明できるよう、次の大会も地に足をつけてハードワークし続けたいと思います。どんな時もずっとサクラセブンズを応援し続けてくださっている皆様、本当にありがとうございました。より良い結果を出せるようこれからも頑張ります」

女子セブンズ日本代表 吉野舞祐

「いつもサクラセブンズを応援して下さりありがとうございます。今回は私にとって2回目のワールドシリーズとなり、チーム全員がハードワークし最後まで戦い抜いた結果、過去最高順位となる6位で大会を終えることができました。まだ大会は続いていくのでこれからもサクラセブンズの応援よろしくお願いします」

現地の日本応援団

現地の日本応援団


大友信彦
(おおとものぶひこ)

1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

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