「礎」を「磨いて」頂点へー桐蔭学園・SH小西泰聖、SO津田貫汰、HO紀伊遼平、FL西山周作 | Rugby Japan 365

「礎」を「磨いて」頂点へー桐蔭学園・SH小西泰聖、SO津田貫汰、HO紀伊遼平、FL西山周作

2019/01/06

文●編集部


東福岡との接戦に勝利して決勝進出を決めた桐蔭学園。決勝の相手は大阪桐蔭。昨年、花園の地で準決勝で対戦し敗れた相手だ。60次を超えるフェイズで相手ゴール前に迫るも、あと一歩及ばなかった。昨年のチームがつくった「礎」を「磨」というテーマで積み重ねてきた1年。すべての集大成をかけて決勝に臨む。

「『花園単独優勝』というのはお互いにチャレンジャー。お互いいいラグビーをして、チャレンジして、結果的に先輩たちの思いが果たせればいい」SH小西泰聖

――トランジションが起こってから、ハーフ団は良い判断をしていましたね


そうですね。良い判断できたというのもありますが、ボールを貰う方がスペースを見つけてここでほしいと言ってくれたので僕らとしてはすごく投げやすかったです。


――決勝の相手は、大阪桐蔭ということで昨年のことを連想してしまうのですが


先輩たちはリベンジしてほしいという気持ちはあると思いますが、そこを意識するのではなく「花園単独優勝」というのはお互いチャレンジャーだと思うので、どちらかが受けてにまわるということではなくて、お互いいいラグビーをして、チャレンジして、結果的に先輩たちの思いが果たせればいいんじゃないかと思います。


――藤原監督が「もう少しボールをもって自分で行ってもいいんじゃないか」といわれていましたが。


自分のスキル不足です。スペースが見えた時もなくはないですが。


――ヒガシに花園初勝利というのはチームで話をしていた?


スタッフからは花園の歴史の中で、ヒガシに勝ったことがない。1分けはあるということを聞いていたので、「ウチらで歴史作ろうぜ」という話はチーム内でしていました。

勝ったときは達成できたという思いとホッとした思いと次の試合始まっているなという思いが半分ありました。

――キャプテンとして一番の勝因は?

劣勢になっても、自分たちの強みというところを徹底して、泥臭くプレーできたことが一番の勝因かなと思います。ハンドリングスキルはチームが始まったときにまず、「キャッチ」から練習をはじめ、一年間やってきたので自信はありましたし、それが僕たちが目指す「継続するラグビー」になると花園に入る前から思っていました。

花園に入ってから、厳しい試合が続く中でも、その部分が出せるということがわかってきたのでそういうところかなと思います。


――決勝戦、キーになるのは?

大阪のチームということで、アウェイを感じるところがあると思います。それはコントロール出来ない部分なので自分たちが決勝戦にむけて集中することがまずはゲームの前のキーになると思います。

「緊張した中でも思い通りのキックが蹴ることができたのは自信になった」SO津田貫汰

――一番最後のコンバージョンは見事に決めました

あれが入ったら1トライされても逆転されないという点差になるということで、あの時は緊張しました。その中でも思い通り蹴ることができたので、今後の自信になります。周りのことをあまり気にせずに、いつもどおりに蹴りました。

――ルーティンはずっと変わっていない?

いや、選抜大会が終わってから変えました。その理由としては、それまで、ボールによって蹴ったときの成功率が違っていたので、そのままじゃだめかなと思ったからでした。変えてからは、ギルバートだったり、セプターでもどのボールでも入るようになった。今日は思い通りにけることができました。


――どういうことを変えましたか?


単純に歩数を変えました。蹴る前の動作も、前とは大きく変えました。歩数は減らして、あまり相手のプレッシャーを感じる前に蹴るようにしました。

「ディフェンスというよりはアタック、アタックという感じでどうやってスコアすることを意識していた」HO紀伊遼平

去年、(大阪)桐蔭に負けてからずっと、一年間「花園で単独優勝」ということをチームとして目標にしてきて、それに近づけたことが何よりも嬉しいです。


――逆転を許した時は?


東福岡さんは強いということはチーム全員がわかっていましたし、ミーティングとかでも、どっちがボールをもつか。点の取り合いになるだろうと話をしていましたし、リーダー陣でもディフェンスというよりはアタック、アタックということで、どれだけ3点積めるかとかコンバージョンがどれだけ入るか、トライを何本決めるかということに意識していました。

逆転されたときは全員で「想定内だよね」と話しました。やっぱりヒガシはモールだったりカウンターでトライを取るという分析通りに取られたという感じだったので、こういう展開になるという話でした。


――ビハインドの展開になっても冷静だった?


石見智翠館の時も先制トライをとられました。毎回「想定内」ということは言い合っていました。今日の試合も、前日のミーティングでイメージしていたカタチで取られたので、スムーズに切り替えることができたことがよかった。


――後半、カウンターラックがうまくいったところは?


攻めるしかないと言っていて、ディフェンスで耐えて、耐えて相手がミスするのを待つんじゃなくて自分たちがボールを取りにいこうと言っていました。いいタックルもあって、全員がいい状況判断でスイッチが入ったという感じだったと思います。


「桐蔭ファミリーで東福岡に勝つことができた。同じ場所で大阪桐蔭に勝利して借りを返す」FL西山周作

前半、東福岡に追い上げられた直後に西山のビックタックルが紀伊のトライにつながった

前半、東福岡に追い上げられた直後に西山のビックタックルが紀伊のトライにつながった

今日、自分が(先発として伊藤峻祐に)代わって入って、穴埋めをするんじゃなくて自分の強さだしていこうと臨みましたが、やっぱり一番は「峻祐のために」という思いがありました。

9月27日に右足首を脱臼骨折しました。全治半年と言われました。監督と話しあってやれるだけやってみてという感じでした。やっと復帰して、花園で、後半出れたらいいかなという感じでした。(どうにか)間に合った感じです。

自分が今まで、親に「花園が全てじゃないよ」と言われるくらい花園にすべてをかけていたので。ベスト4だし、これまでの桐蔭学園の歴史を見てもヒガシには勝てなくて。歴代の先輩たち、応援していただいている方たちにむけて、桐蔭ファミリーで勝つことができたと思います。

勝負を決めるトライをした西山。大きな雄叫びを発した。

勝負を決めるトライをした西山。大きな雄叫びを発した。

――試合後のロッカールームはどんな感じだった?


「勝って兜の緒を締めよ」ではないですが、キャプテン含めて、「次に備えよう」という話が多かったですね。


――後半のカウンターラック


練習でも(ボールを)取られたシチュエーションから取り返すということをやってきていました。カウンターラックすると、相手も攻めている状態から急にターンオーバーされると困ると思うので。体力自信あるんで、その時から全員同じ方向を見ていたと思います。


――あのあたりで少しボールへの到達が相手より早かった?


お互い同じような力を持っているチーム、東福岡さんの方が展開力はありました。うちは諦めない力と、そのブレイクダウンの集中力は試合をやっていてもうちの方が上回っていたかなと思います。

桐蔭は単純なプレー、ビックプレーはいらないということは常に言われていて、昨年の先輩たちは「礎」という言葉でやっていて、その「礎」を僕らの代で「磨」いていくということで、基礎のことをしっかりやってきたのでそこが出た試合だったと思います。


――決勝については


大阪桐蔭、一個ミスしたら一個トライをとられてしまうと思います。「礎」を「磨」いていくというのが、僕ら1年間のテーマなので、昨年の先輩たちが65フェイズつないで負けて、次、選抜で勝利しましたが、やっぱり花園という同じ場所でないと借りは返せないと思っているので、先輩たちの思いも背負って戦いたいです。


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