京都成章が初の決勝進出!東福岡との激闘を制し頂点まであと1勝 | ラグビージャパン365

京都成章が初の決勝進出!東福岡との激闘を制し頂点まであと1勝

2021/01/05

文●編集部


1月5日、東大阪・花園ラグビー場では第100回全国高校ラグビー大会・準決勝、東福岡対京都成章の一戦が行われた。

HIGHLIGHT

東福岡は準々決勝で後半48分まで東海大大阪仰星と戦いきり、抽選の結果、準決勝進出を決めた。疲労もある中でどんな戦いを見せるか注目された。
京都成章は準々決勝まで、相手に許したトライはわずか1。鉄壁なディフェンス力でここまで進出。初優勝をかけ東福岡のアタックをどう凌ぐか。いずれにしても実力拮抗の戦い、接戦が予想された。

本橋のトライで京都成章が先制

本橋のトライで京都成章が先制

先制したのは京都成章。前半8分、ゴール前の攻防でLO本橋拓磨のトライで先制。前半21分、東福岡は自陣10mからカウンターアタック、CTB寺下功起がビックゲインし22mまで持ち込むとSO楢本幹志朗がつないでゴール前まで前進。ゴール前ラックからPR宮内慶大がボールをインゴールへ持ち込むがダブルモーション。

 

攻撃の起点となったSH宮尾

攻撃の起点となったSH宮尾

京都成章は23分、SH宮尾昌典が相手の9番に絡んでボールを奪い裏のスペースへキック。東福岡も対応するが、ダイレクトタッチとなり京都成章がチャンス。

WTB中川湧眞がアウトサイドを駆け抜けトライ

WTB中川湧眞がアウトサイドを駆け抜けトライ

ラインアウトからゴールに迫るが、東福岡FL福井蓮の低いタックルで倒れたところ、HO村尾幹太にジャッカルされチャンスを逸してしまう。

それでも直後の相手ボールラインアウトから、京都成章は相手ボールをターンオーバーからFL四宮勇斗がゲイン、WTB中川湧眞が外にステップを切ってトライ。

 

さらに前半終了間際、京都成章は敵陣ゴール前ラインアウトからモール、ここは東福岡がしっかりとモールディフェンスで対応。京都成章は近場のフェイズでゴール前の攻防が続く。23フェイズとなり、ここでも東福岡HO村尾がジャッカル。東福岡が守りきって前半を終えた。


後半最初にチャンスを迎えたのは京都成章。後半1分、ブレイクダウンでプレッシャーをかけ東福岡のペナルティーを誘い、22m内側のラインアウト。BKも入ってモールを押し込むがここも東福岡に対応され、モールパイルアップ。

後半5分、京都成章SO大島はアドバンテージを得て左ゴールライン上へキックパス

後半5分、京都成章SO大島はアドバンテージを得て左ゴールライン上へキックパス

直後の東福岡ボールのスクラム、クリアキックが短くなり、京都成章が再びチャンス。東福岡はラインアウトで競ってノックオン。京都成章ボールスクラムとなる。4分、京都成章にアドバンテージが出され、SO大島泰真キックパス。WTB倉田渉がキャッチしてそのままトライ。17-7としてリードを広げた。

キックパスを捕ったWTB11倉田が後半最初のスコア

キックパスを捕ったWTB11倉田が後半最初のスコア

東福岡は11分、ゴール前スクラムからフェイズを重ね、18分、27フェイズ目、FL大西一平がトライを決め14-17と3点差に迫る。

後半19分、京都成章はハーフウェイからやや敵陣付近でPKを獲得。ショットを選択。CTB辻野隼大が50m近いPGを狙うもボールはわずか右へずれて失敗。スコア17-14のまま。

 

京都成章SH宮尾

京都成章SH宮尾

後半23分、京都成章は東福岡FB坂本のカウンターアタックを止めてターンオーバー、SH宮尾が素早く拾ってパス。FL四宮勇斗がトライ。大きな追加点をあげた。

FL四宮がトライを決める

FL四宮がトライを決める

残り5分となり追いかける東福岡はWTB西端玄汰がビックゲイン。ゴール前までボールをキャリ-してゴール前の攻防。残り時間を考えると速くスコアにつなげたいところ、PR本田啓がゴール中央にトライ。再び21-24と3点差に狭まる。

スクラムにアタックに奮闘した東福岡PR本田、終盤は動かない足をひきずって奮闘したがラストワンプレーで交代

スクラムにアタックに奮闘した東福岡PR本田、終盤は動かない足をひきずって奮闘したがラストワンプレーで交代

 

東福岡がトライ&ゴールを返し、再び3点差に迫る

東福岡がトライ&ゴールを返し、再び3点差に迫る

後半30分、自陣22m手前SKからアタックを始める東福岡。直前のトライのようにWTB西端がビッグゲイン。

東福岡WTB14西端が相手タックルを突き抜けて走るが…

東福岡WTB14西端が相手タックルを突き抜けて走るが…

ゴール前まで走りきれるかと思われたが、京都成章FB小林修市が諦めずディフェンス。西端を外に押し出し勝負あり。

24-21で京都成章が東福岡に勝利して初の決勝進出を決めた。

西端がタッチに押し出されたところでノーサイド。喜ぶ京都成章フィフティーン

西端がタッチに押し出されたところでノーサイド。喜ぶ京都成章フィフティーン

 

京都成章 湯浅泰正監督

子どもたちがよく頑張ってくれました。不思議と落ち着いていました。やったなという感じで、子どもたちを褒めてあげたいだけです。試合中も楽しくて冷静でした。素晴らしいチームに素晴らしい場所で、100回大会でチャレンジするしかなかったので、チャレンジしたことが楽しかったし嬉しかった。あっという間だった。

――勝因は?


子どもたちの努力、すべてを網羅したものではないですかね。顔見ていたら緊張しているし、体は疲れているし、いかに思いっきりやらせるか、そこは監督業やりました。去年の先輩たちが残してくれたものが大きいですし、4年前東福岡に負けた先輩が来て、話してくれたことも大きいじゃないですかね。一つは、あのときもリードして勝ったと思ったみたいなんです。最後まで攻めてほしい、最後まで失敗を恐れず攻めた。先輩がつないでくれた、感謝しています。

――キックパスからトライもありました


キックパスは練習でもうまいこといかないが、ねー。100点です。


――決勝進出ですが昨年のチームと今年のチームの違う点は?


去年までは本当に大きかったので、それで勝負しました。今年はスキルや戦術、いろんなものをプラスして、あるものをどう活かすかやった。コロナ禍で大変でした。とにかく自分たちに考えさせていた。それがベースです。

――府予選とは違うメンバーで臨んでいますが


今年は30人出ても遜色ないことは大きかった。(10番と15番を替えたりしたが)それは、いろんな競争から始まった結果なので、すべてがいい方向に、今年のチーム、最後の方で回ってきたと思います。

今日も松田がケガで出られなかったし、松本も。あの子たちの分も、頑張ってくれた。辻野も12番は公式戦はないと思います。


――決勝について


自分たちの力を出して、準備してきたことを出してくれれば。そこを要求したい。そこを見てもらったら保護者や応援してくれた方に恩返しできるのではないかなと思います。


――桐蔭学園について


エース級、代表級のプレイヤーがいるので、ゆっくりと考えたい

――ラストプレーとなったタックルについて


ワクワクして、いったれ!という感じでした。あまりドキドキしない。自分でもわからないが落ち着いていた。止めて!ではなく、止めるやろ!と思いました。次の展開を考えていました。インジュリーの問題で、よく(笛を)吹いてくれた。(まだ笛がならないと)思っていた。(止めたのは)FBの小林です。小林はFB初めてです。



――壁超えましたね。


そうですね。よくやってくれた。嬉しいね。明日、オフに充てて明後日から調整したい。宿舎も出て帰らそうと。家に帰って、リフレッシュさせてやりたい。今年は、6、7、8日とありますから。外出禁止にしているので家に帰らせたい。


東福岡 藤田雄一郎監督

東福岡の藤田監督は時折声を詰まらせながら試合を振り返り、選手をたたえた

東福岡の藤田監督は時折声を詰まらせながら試合を振り返り、選手をたたえた

いやあ、楽しかったですね。成章さんが大きなFWと素晴らしいディフェンスで、うちもなかなかうまくいかなかったんですけれども、5試合、やりきりました。選手たちには、お疲れさまでしたといいたいです。石見(智翠館)戦で、もう駄目かと思ったところから伸びてくれました。


――今日の試合に向けての準備は


リカバリーだけですね。リカバリーファーストだけを考えてやりました。

――最後厳しい局面から盛り返しました


東福岡の新しいカルチャーですかね。石見智翠館さんとか仰星さんに勝ったということも大きかったと思います。いいゲームでした。周りの東福岡のファンの方々も見直してくれると思います。FWもよく頑張ってくれて、今までだったら取られていたところも粘ってくれました。今日のゲームというか、1回戦の南山、2回戦の筑紫との福岡対決から石見と仰星と死闘して、準決勝には恥ずかしくない試合をしてくれました。準決勝には今まで4回チャレンジして、4回負けているんですけど、この4回目が一番思いが詰まったというか。また新チームにつながるラグビーをしてくれた。


――今までと違うヒガシを見せることができたのでは


この大会はどうやって勝っていかなければならないのか、というのを学んだ大会でした。貪欲さとブレイクダウンとフィジカルと強い気持ちとそこが、全面的に出て、スキルとか戦術とかが必要になるのかなと改めて感じました。良い大会でした。成章さんにはがんばってほしいです。

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