初の決勝進出、初優勝という目標は、王者・桐蔭学園を前になり遂げることができなかった京都成章。チームを率いる湯浅秦正監督が試合後に話したことを余すところなくお伝えする。

――あと一歩届きませんでした
子供たちがしっかりと成章のアタックとディフェンスをやり切ってくれたと思います。満足しています。
――率直な思い
今年本当に大変だったので、よくやってくれたなと。新しい歴史を作ってくれました。
――初めての決勝の舞台
楽しかったですね。ただそれだけです。
――60分間振り返って
よく成長してくれました。楽しかったですね。
――表彰式、涙も見られた
本当によくやったなと。本当によく頑張った、よくやり切った。本当に子供たちに感謝したい。

――前半10−10で折り返し、後半入りは良かったが
今年の桐蔭さんは、対応力っていうんですかね、非常に高いって言うのはわかっていたんで、外側にスペースを攻めてこられるだろうなと言うのは想定していたんですけど、それ以上にうちのディフェンスも良かったんですけどね。ちょっとしたミスを見逃さなかったかなって言うのがね、本当にいいチームと対戦させてもらいました、決勝。
――成章は決してミスの多いチームではなかったが、決勝にきて桐蔭の圧力が大きかった
それはあったでしょうね。あったと思いますし。でも、少しの綻び、ほんの少しなんですけどそれを逃さなかった桐蔭の選手たちが本当に素晴らしかったと思います。うちの選手も、本当に少しの綻びなんでね、そこはよくやったと思います。

――少しの綻びというのは後半最初のインターセプト
そういうことであったり、ラインアウトのプレッシャーかけているのに、真ん中を抜かれたりとか、押さえ込んでいるにもかかわらず、ちょっとしたチャンスを逃さず、活かされてしまったのかなと。
――この試合が財産になる。またチャレンジしないといけないなというところ
今回6試合、花園で戦わせていただいて、勉強になったことがたくさんあるんで、持って帰って、子供たちとまた次の2年生、1年生とまたそれを構築していけたらな。楽しみですね。
――特にこの試合で何か感じるところ
スキルはそんなに変わらないかなと。ただ、体の使い方とか、自分の体の持って行き方なんか本当うまかったですね。ちょっとしたことなんですけど、そこで動くか動かないかじゃないですかね。それが桐蔭の選手はみんな動きましたね。勉強になりました。
――監督自身、初めての決勝の景色は
そうですね、思った以上に僕は自然に入られたので、楽しい大会でしたね。この決勝戦も含めて。
――準決勝終わった後も楽しかった楽しかったと
なんででしょうかね。僕も帰ってじっくり考えます。
――これから決勝の舞台がターゲット。ここを乗り越えるために、綻びをなくすために指導して行きたいところ
その瞬間で思ったことと体がリンクして、動ける体づくりというんですかね。そこのところをもう一度見直さないと、スキルとか戦術とかだけにどんどん動いてしまうと、追いつかないかなというのが、僕のこの大会の感想ですね。
――個人が普段から考えてやっていかないと
そうですね。今年1年間は考えるということ、考えろということを大きなテーマにしてやっていたんで、行動であるとか、自分のスキルであるとか課題であるとかいうのはよく取り組んでやってくれてたんですけど、自分の根本である体づくりというか、体の特徴とか、自分の課題とか、その辺りがわかってきたら、成章はまたこの大会を経て、僕はまた成長してくれると思います。
――準優勝は嬉しさ、悔しさ?
今、あかんのかもしれんのですけど満足してるんですよね。ここから帰ってまた悔しさが出てきたらまた頑張れると思います。課題は明確になっているんで。ちょっとその気力がどれだけ。もう歳なんで。また気力と想いがうまいこと合えば、また頑張ります。