大会と共に成長し連覇を果たした桐蔭学園―試合後コメント | ラグビージャパン365

大会と共に成長し連覇を果たした桐蔭学園―試合後コメント

2021/01/10

文●編集部


記念すべき第100回全国高校ラグビー大会は、コロナ感染拡大防止のため全試合無観客として全ての日程を無事に終了した。参加63校の頂点に立ったのは桐蔭学園。昨年に続き連覇を果たした。チームを率いた、藤原秀之監督、佐藤健次キャプテン、それから攻守の要である、LO青木恵斗選手、FL粟飯原謙選手が話した試合後のコメントをたっぷりとお伝えする。

「純粋に彼らが強かったということを証明してくれた」桐蔭学園・藤原秀之監督

本当にこの大会が、なかなかできると言うことがすごいことだと思います。関係者の方々に感謝します。本当に選手たちが、コロナが出ていないと言う話を聞いているので、本当に感染に気をつけてやったんだなと思います。

かなり厳しいゲームになることは戦前から予想していました。少しでも、1センチでも前に出ると言うことをテーマにあげていたので、それを彼らができていたのがよかったと思います。今回は現地、横浜の方にも3年生を全員連れて行くことができませんでした。今日も応援歌の映像をもらって最後ロッカールームで見てこちらのほうに来たのでそれが力になりました。

――連覇について

ここまでくることを私は想定していなかったので、やっぱり本当に彼らが努力したんだな、本当に強かったんだと思います。日に日に彼らが大きくなっていることを感じたので、もしかしたら決勝戦やってくれるんじゃないかなと思いもありました。本当にもう、まさかと言うのが、私の中ではひとことだと思います。学校関係者、保護者、生徒たちの応援が我々の力になっていました。


――来年度の3連覇について


そんなこと全く考えていないです。ラグビー、しっかりスポーツができるようになればいいかなと思います。

――神奈川県勢のしては伏見台工以来の連覇です。


神奈川県の代表が少しでも多く勝利することができればいいかなと思います。(過去に連覇を成し遂げた)相模台工さんがなくなってしまったので、我々もそこを目指してやってきましたから。やっと同じ位置にきたかなと思います。



――花園での勝ち方、というのを掴めてきたのでは?


そういう訳ではないですけど、15年前に初めてうちが伏見工業さんとやらせてもらったときに時期尚早だったなと感じました。そして15年後にまた京都府代表の成章さんと試合をさせてもらったのはすごくありがたいなというのと、自分自身も色々と勉強してきたなということを改めて感じました。

――昨年の優勝と今年の優勝では


嬉しかったですね。純粋に彼らが強かったんだということを証明してくれましたから。本当によかった。3年生は全員連れてきたかったですし、メンバーにしたかったけどできなかった瀬生徒もいるので3年生はこういう結果でよかった。



――今日のゲームプランについて


ゲームプラン、3日間話をしていて、ファイナルで守って勝利したチームというのはこれまでもないので、トライを取りに行こうということで積極的にいこうというものでした。


――前半同点で折り返したのは想定内でしたか?


10-3にしたところで、ディフェンスがあってきていたので大丈夫かなと思っていたんですが、宮尾くんのいい動きから取られたので「あっぱれ」という感じです。あれはしょうがないです。彼と本橋くんのアタックは1本ずつあるかなと。それ以上こちらがトライを取れば得点上回れると思っていたのでそのとおりになりました。


――後半、今野選手のトライは桐蔭学園の継続ラグビーをみた印象です。


あの場面はたまたまトライしたのが今野だったというだけで、その前の段階でボールを繋いでいる選手がいたのでその結果だと思います。


――自陣からでもアタックを継続できていました


大会に入ってきて自陣からでもアタックを継続できていたことが自信につながっていたと思います。後半の2本目は、うちの時間帯だったと思います。今日は一歩でも前に出る、というのがテーマだったので、ボールをもったら前進できていたというのが良かった。僕の中では低い姿勢で、1.5cmでも前にでろ、という話をしてきたのでそれが実践できていた。

――攻守ともに接点が激しかったです


今日、気合入っていましたね。スイッチが入った感じでした。佐藤健次、青木は100%でやっていたと思います。準決勝までは8割くらい。体の怪我もあるのでコントロールしながらやっていたかと思いますが、今日はほんとうに100%にやっていたと思います。


――以前、佐藤、青木という選手が目立たないくらいの試合をしたいと言われていましたが。


準決勝、ファイナルとなるとどうしてもボールを持つと推進力のある選手たちが目立つことが多いので期待していました。


――二人以外の選手たちに投げかけていたことは


自分の出来ることを背伸びしないでやっていく。日々練習でやってきたことがこういう試合につながるということは散々いってきました。


――振り返って


この大会で成長させてもらった。その一言だと思います。こうやって短期間で成長できるのは高校生なんだなと思います。我々も改めて勉強させてもらいました。


――自粛期間で体を大きくしたことがコンタクト


各チーム一緒だと思うんですが、3ヶ月半くらい休んだということで、焦って試合をやらなくてもよいので怪我も治ったと思いますし、そういうところで大きかったのかなと思います。


――粟飯原選手のトライ


そういうわけではないですけど。ラインアウトは彼の専門分野ですし、曲者ですから、狙ったと思います。4年前のビデオを見せていました。

「しんどい思いをしたからこそチームがうまく進んだ」桐蔭学園・佐藤健次キャプテン

今季、自分たちが目標とした単独優勝ができてホッとしているというか嬉しい。


――連覇を達成しましたが


連覇したかったのではなく、55,56.57期で、もう1回単独優勝したいと思っていたので連覇のプレッシャーを感じませんでした。コロナで(チームメイトに)会えなくて、自分としてもしんどかったし、しんどい思いをしたからこそチームが上手く進んだ。会えなくて大変な時期に切磋琢磨した仲間と優勝できて嬉しかったです。

――100回大会という記念すべき大会でした


今季は花園期間中に成長し続ける、ずっと上手くいっていたわけではなく成長できた。試合中の対応力だったり、花園に入ってから試合中、楽しもうと言っていた。スポーツの起源は楽しむ、なので試合を厳しい中で試合を楽しむことができた。

――前半同点でしたが


前半はしんどくなるのは全員、想定内だった。10-10の同点で終われたのは、すごく良かった。想定内だった。後半、外にふるために、FWはしんどかったが、我慢することができて自分たちのスタイルを貫けたかなと思います。

――最初のスクラムから仕掛けたシーンを振り返ると


決勝という舞台でみんな緊張していると思っていたので、自分から仕掛けようと決めていた。いいところでスクラム組めた。体でチームを引っ張っていくことを決めていたので、そういうところを意識していた。


――3年連続決勝進出でした


昨年やその前が嬉しくなかったわけではないが、自分たちの代で、100回大会で、決勝の舞台で試合できるのはすごく嬉しかった。そういうのを含めて一番楽しい大会でした。

――桐蔭学園で3年間プレーして


自分が一番成長できたと思います。これで自分のラグビー生活が終わりではないので、大学行って、将来、日本代表、世界のトップレベルで戦えるように自分を見つめ直したい。


――後輩に伝えたいことは?


3連覇とか、今季の代はしんどいとか言われるかもしれないが、自分たちの強みを考えて自分たちの色を出して超えてほしい。


「この大会で優勝できたことは自分の中で大きな価値」桐蔭学園 LO青木恵斗

63校というこれまでで一番参加校が多くてこれからもそういう大会はないかもしてない大会で優勝できたことは自分の中で大きな価値だと思います。


――コロナ禍で試合がない分、体を大きくすることができたという点についてはどうですか


自分は大きくなったと実感しています。ゆるかった服が、練習再開の時に来たら小さくなっていて、その時大きくなったと初めて気づきました。太っただけかなと思ったんですが、体脂肪測定をしたら、体脂肪も14%くらいで、あまり増えていなかったので、いい感じに脂肪を減らせて、体を大きくすることができたと思います。


食事の面では、揚げ物をやめて、蒸した鶏肉だったり、タンパク質を多めにとって炭水化物をいつもの量より減らして、走る距離もいつも決めていたのでその結果よかったんだと思います。

走る距離は5km以上と決めていて、調子の良い時は7kmくらい、悪い時は5kmくらいでした。

「前半は我慢、後半に相手がついてこれないように。想定内の試合展開だった」桐蔭学園 FL粟飯原謙

試合の直前まで不安なことがあったら書き記すラグビーノートを全員が見ていて、気持ちを落ち着かせることができたのが今日の結果につながりました。


――前半、相手のディフェンスに止められていた場面もありましたが、そこは想定内?


はい。前半はあえて風下をとりましたし、きつい展開になるけどそこは我慢をして、後半ピッチをあげていこうという話をチーム内で共有できていました。桐蔭も前のめりでプレーできていたと思います。


――前半はあえて風下をとった?


はい。そこは我慢を重ねて、後半はこちらがエリアを優位にとれるようになるので。基本的に、これまでも風下をとっていました。試合の最後に最高潮に自分たちを上げて、相手がついてこれないようにしていこうと話をしていました。


――ハーフタイムではどんな話をしていましたか?


しんどい状況になるのは分かっていたので、ここからの桐蔭のペースでピッチをあげていこうと。前半よりも後半の方が声を出していって全部桐蔭ボールにして、地道に一歩でも10センチでも前に出ようと話をしました。

自分はあまりボールキャリーするような立場ではなく、サポートに入るプレーが多いのですが、決勝ではボールに絡んで自分が新しいプレーを生み出すくらいの気持ちで挑んでました。

――後半、みんなよく声が出ていましたね。


トライが決まってもみんな「0-0だ」といって、そういう状況を全員が意識して最初から最後まで全員が同じテンションでプレーができたと思います。



――トライのシーン


相手の宮尾くんが上手い選手なので、常にプレッシャーコールを続けていました。ラックサイドにいるのはFWなんで。試合前のミーティングで何回も話をして、ムーブしてきたらプレッシャーをかけようと決めていました。自分もSHに対してはプレッシャーをかけていこうと思っていたのでミーティングで話していたことの結果がでたと思います。

ブレイクダウンで、少しでも浮いたら自分たちが相手よりも低く入って、そういうところで、SHに対してもプレッシャーがかかるんで。

――今年のチームでの役割


自分の中ではミーティングに重きをおいています。ミーティングでは書記を担当しています。ホワイトボードに書いたことを写真でとって、ミーティングルームの目立つところに貼ったり、Lineのグループに送ったりしています。「密」にならないように各々確認ができるようにしていました。

ミーティングは(佐藤)健次(キャプテン)と二人三脚で進めています。その中で健次が行き詰まったときに自分がアドバイス出したりとか、発言できない1・2年生がいるので、そういうところに(話を)降ったり。主体性をもってミーティングができるような環境を作っています。


1,2年生はこれからもあるので、厳しい状況の中でもミーティングを経験してもらって、その経験を、春の選抜だったり、夏合宿に活かしていってもらいたいです。

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