大阪桐蔭が悲願の花園初優勝。桐蔭学園は2点差まで追い上げるも及ばず | ラグビージャパン365

大阪桐蔭が悲願の花園初優勝。桐蔭学園は2点差まで追い上げるも及ばず

2019/01/07

文●編集部


7日、高校日本一を決める決勝戦、大阪桐蔭(大阪第1)と桐蔭学園(神奈川)の一戦が花園ラグビー場で行われた。両校ともに準決勝と同じ25名のスターティングメンバーとなった。

第98回全国高校ラグビー決勝 1.7

試合前の桐蔭学園メンバーには笑顔が見られた

試合前の桐蔭学園メンバーには笑顔が見られた

 

試合前のトス。キックオフは大阪桐蔭が取った。

試合前のトス。キックオフは大阪桐蔭が取った。

 

円陣を組む大阪桐蔭

円陣を組む大阪桐蔭

 

円陣を組む桐蔭学園

円陣を組む桐蔭学園

大阪桐蔭のキックオフでゲームがスタート。桐蔭学園はファーストアタックの6フェイズで敵陣まで前進。大阪桐蔭はミスタックルが目立った。結局FB伊藤大祐のノックオンで大阪桐蔭ボールのファーストスクラムに。

ファーストアタックから桐蔭学園のアタックは機能していた。ボールを捌く桐蔭学園・SH小西

ファーストアタックから桐蔭学園のアタックは機能していた。ボールを捌く桐蔭学園・SH小西

 

大阪桐蔭・WTB三島

大阪桐蔭・WTB三島

5分、ハーフウェイ付近での桐蔭学園ボールスクラム。大阪桐蔭がプレッシャーをかけペナルティーを獲得。直後のラインアウトから、左オープンサイドへ展開。WTB三島琳久が抜け、FB伴井亮太にラストパス、伴井がそのまま左中間へトライ。大阪桐蔭が先制。

伴井がインゴールへ

伴井がインゴールへ

 

 

先制トライを奪い、喜ぶ大阪桐蔭フィフティーン

先制トライを奪い、喜ぶ大阪桐蔭フィフティーン

 

SO嘉納のトライは失敗。

SO嘉納のトライは失敗。

 

奥井は強さを遺憾なく発揮しゲインを連発

奥井は強さを遺憾なく発揮しゲインを連発

この先制で大阪桐蔭が流れを掴む。自陣マイボールスクラムでFL奥井章仁がボールをいれ、SH萩原周がNO8の位置でスクラムを組むと、奥井がファーストレシーバーとしてゲイン、さらにCTB松山千大、伴井で敵陣に押し込むと、FWでモールで押し込み敵陣ゴール前まで押し込むがアクシデンタルオフサイドでトライにはならず。

野村のゲインからさらにキャプテンの松山がゴールに迫る

野村のゲインからさらにキャプテンの松山がゴールに迫る

それでも13分、ハーフウェイ付近のマイボールスクラムから大阪桐蔭WTB野村将大が大きくゲインをきると攻撃のスピードを緩めることなく展開。最後はSO嘉納一千がトライ。コンバージョンも決まって、12−0とリードを広げた。

SO嘉納がトライ

SO嘉納がトライ

 

前半22分、桐蔭学園はゴール前ラインアウトのムーブでPR床田がチーム初トライ

前半22分、桐蔭学園はゴール前ラインアウトのムーブでPR床田がチーム初トライ

桐蔭学園は22分、相手ペナルティーからゴール前ラインアウトのチャンス。LO紀伊雄介がボールをキャッチすると、PR床田淳貴がブラインドサイドへ走り込み右隅にトライ。ここまで高い成功率を誇るSO津田貫汰のコンバージョンは決まらず5−12。

次のキックオフから桐蔭学園は豪快にリターン。WTB佐々木隼が相手タックルを外して前進

次のキックオフから桐蔭学園は豪快にリターン。WTB佐々木隼が相手タックルを外して前進

試合開始からボールを継続すると確実にゲインできていた桐蔭学園のアタック、その優位性はかわらず、直後のキックオフボールを9フェイズで敵陣ゴール前までゲイン。10フェイズ目、ゴール前ラックからPR鈴木康平が連続トライ。12−12の同点とする。

PR鈴木がノーホイッスルで連続トライ

PR鈴木がノーホイッスルで連続トライ

 

SO津田がコンバージョンを決め桐蔭学園が12−12の同点に追いつく

SO津田がコンバージョンを決め桐蔭学園が12−12の同点に追いつく

 

大阪桐蔭のキックオフでリスタート。桐蔭学園陣内10m付近で、CTB松山が足に絡みつくタックルで相手を倒すと、嘉納がジャッカル。ペナルティーで大阪桐蔭がチャンスを迎える。敵陣22m内側でのラインアウト。しかし、PR中川魁の投げたボールが乱れ、桐蔭学園がターンオーバーし自陣からボールをアタックを開始。

前半28分、桐蔭学園は自陣ゴール前の相手ラインアウトミスから一気にアタック。1年生No8佐藤が相手タックルを外してビッグゲイン

前半28分、桐蔭学園は自陣ゴール前の相手ラインアウトミスから一気にアタック。1年生No8佐藤が相手タックルを外してビッグゲイン

今大会大活躍の桐蔭学園1年生NO8佐藤健次が一気に自陣10手前までボールをゲイン。小西が絶妙なタイミングで左サイドへ展開すると、WTB佐々木隼がゲインし、敵陣22m手前までボールを運ぶ。

左サイドをWTB佐々木が前進

左サイドをWTB佐々木が前進

小西は一度右サイドへ展開しポイントをずらす。今度は相手ディフェンスが手薄だった逆サイドへ展開。PR紀伊(遼)、LO紀伊(雄)、WTB佐々木とつながり左隅にトライ。

LO紀伊(雄)がゴール前まで持ち込み

LO紀伊(雄)がゴール前まで持ち込み

 

WTB佐々木隼が5試合連続となる大会9本目のトライ

WTB佐々木隼が5試合連続となる大会9本目のトライ

桐蔭学園が相手のミスに乗じて、持ち前のアタック力を活かして一気に3トライをあげ逆転。17−12として前半を終えた。

後半にむけ円陣を組む大阪桐蔭

後半にむけ円陣を組む大阪桐蔭

 

後半3分、桐蔭学園はSO津田のキックパスをWTB佐々木が見事にキャッチ。チャンスとなるが・・・。

後半3分、桐蔭学園はSO津田のキックパスをWTB佐々木が見事にキャッチ。チャンスとなるが・・・。

 

佐々木からFB伊藤大祐へのオフロードパスは通らず、桐蔭学園は突き放す大きなチャンスを逃した。

佐々木からFB伊藤大祐へのオフロードパスは通らず、桐蔭学園は突き放す大きなチャンスを逃した。

 

大阪桐蔭の攻撃を組み立てたSH荻原

大阪桐蔭の攻撃を組み立てたSH荻原

後半、最初にスコアしたのは大阪桐蔭。5分桐蔭学園陣内22m手前の相手ボールラインアウトでボールをターンオーバーした大阪桐蔭はWTB松山がゲインしゴール前。何度かモールを組もうとするが、桐蔭学園もディフェンスで中々組ませない。

FW戦に切り替え近場のアタックでポイントをずらし、もう一度モールを組む。大阪桐蔭にアドバンテージが出され、奥井がタップしてリスタート。ゴールに向かって突進するも止められるとPR江良颯がピックアンドゴーでゴール正面へトライ。コンバージョンも決まって、19−17と大阪桐蔭が逆転。

15分、大阪桐蔭はハーフウェイ付近でカウンターラックでボールをターンオーバー。桐蔭学園はたまらずハンドのペナルティー。CTB高本幹也がタッチに蹴り出し、22m手前からのラインアウト。奥井、松山の強いランナー2人で22m内側までボールを運ぶと、そこからドライビングモールで押し込むと奥井がトライ。嘉納のコンバージョンも決まって、26−17とリードを広げた。

直後のキックオフ、桐蔭学園がボールをキャッチするが、大阪桐蔭の凄まじいディフェンスでボールを奪われる。それでも桐蔭学園がターンオーバーからフェイズを重ねるも再び大阪桐蔭がカウンターラックでマイボールとする。

桐蔭学園・西山

桐蔭学園・西山

大阪桐蔭が自陣ではあるもののボールをキープ。20フェイズ近く続き、削られていく時間。時間は23分を回った。桐蔭学園としては点差は9点。できる限り早い時間に1トライとりたい状況だが、大阪桐蔭のディフェンスプレッシャーで22m陣内に入ることができない。

スクラムではFL奥井がボールを入れ、SH荻原がNO8の場所からパスを供給する場面が何度も見られた

スクラムではFL奥井がボールを入れ、SH荻原がNO8の場所からパスを供給する場面が何度も見られた

 

後半28分、桐蔭学園はFB伊藤大祐がゴール前まで攻め込み

後半28分、桐蔭学園はFB伊藤大祐がゴール前まで攻め込み

それでも28分、CTB江川剛人の突破からサポートに入ったキャプテン小西がトライ。コンバージョンも決まって24−26と2点差。

 

桐蔭学園・キャプテン小西が見事なカバーリングでサポートし自らが走ってトライ。

桐蔭学園・キャプテン小西が見事なカバーリングでサポートし自らが走ってトライ。

 

残りゼロ分、敵陣でのディフェンスでボールを奪った大阪桐蔭がボールを蹴り出しノーサイド

残りゼロ分、敵陣でのディフェンスでボールを奪った大阪桐蔭がボールを蹴り出しノーサイド

残り時間は1分プラスロスタイム。桐蔭学園は自陣からボールを継続して逆転を狙った。大阪桐蔭CTB高本の低いタックルが突き刺さり、大阪桐蔭がボールをターンオーバー。レフェリーから「残り時間1分」のコール。大阪桐蔭はボールをキープし、そのままノーサイド。大阪桐蔭が26−24で接戦を勝利して初優勝を果たした。

大阪桐蔭 綾部正史監督


もっとボールを継続しながらアタックを、と思っていましたが。桐蔭学園の方が組織力は上だと思っていました。春の選抜のスコアよりもディフェンスで粘り勝ってくれたので良かったです。(ハーフタイムは)連続のディフェンスをされたとき1人目があまりポイントに寄りすぎないようにと、組織力では桐蔭学園の方が上だったので2列目、3列目の選手たちがどれだけカバーできるかと言いました。




(カウンターラックに関しては)取れるところはチャレンジすると言っていました。選手が判断した。しっかりと立派に自分たちの目標のために、日頃やっていることをやってくれました。(アタックは)敵陣に入ってからFWで攻めて、時間を掛けながらですが、モールは嫌がるだろうなと思っていて、そこは私の感覚と彼らの感覚は一致していた。

昨年度の準優勝の結果がすべてだったので、そこを超えられた。タフな3年生になったなと思います。(優勝は)実感がないですが、胴上げは気持ち良かったです。

賞状を受け取る大阪桐蔭・松山キャプテン

賞状を受け取る大阪桐蔭・松山キャプテン

大阪桐蔭 松山千大キャプテン


ラグビー人生最高の試合になりました。しっかりディフェンスどれだけ行くがキーだったので、後半は修正できた。最高の気持ちです。1年間、日本一になるためにやってきたので結果につながってよかったです。最後に勝ちきるということが去年からの経験になったので、自分たちのチームで自分たちのラグビーで勝てて良かった。自分たちで前に出て、キャプテンとしてみんなが、すごく誇らしかった。花園が始まる前から(大阪桐蔭の先輩でもある兄2人と)日本一になる、嬉し涙を流すと約束していたので、それができた。明日から新しいチームになると思うが、後輩たちにはしっかり花園目指して頑張ってほしいます。

あと一歩及ばなかった桐蔭学園

あと一歩及ばなかった桐蔭学園

桐蔭学園 藤原秀之監督


決勝までしんどい試合でもよく勝ちを拾ったなと思います。最後の試合ももうちょっとで勝ちを拾えるかと思いましたが、最後はしんどかったですね。僕のデータでは戦後、関東のチームが(決勝で)大阪のチームに勝ったことはないと思います。(トライを)5本取れるかどうかがポイントになると思っていましたができませんでした。(最後は)FWの差が出たし相手の守備が上回った。今日はゲインができなかったので小西が動くタイミングがなかった。

桐蔭学園 小西泰聖キャプテン


この試合は高校3年間の集大成でした。(昨年度の)リベンジより、こっちの思いが強かったです。大阪の地で大阪のチームに勝つこと、花園で優勝することは難しいなと思いました。絶対に勝てた相手だったので、一つのミスが勝敗につながった。

準優勝の賞状を受け取る桐蔭学園・小西キャプテン

準優勝の賞状を受け取る桐蔭学園・小西キャプテン

ハイプレッシャーの中で普段通り、練習通りするという点では、ハーフのパス、タックルをどんな場所や大会でも100%できるようにすることが今後も大事だと思います。そういうことをこの大会、高校生活で学んだので大学、社会人で伸ばしていきたい。(逆転のゲームが多かった)最初から圧倒するゲームは少なかったが、勝ちきれるチームを作ったことは今後の桐蔭学園にとっていい伝統になったかなと思います。

表彰式を終え、互いの健闘をたたえ合う両チームのフィフティーン

表彰式を終え、互いの健闘をたたえ合う両チームのフィフティーン

 

 

 

大阪桐蔭・FL奥井はまだ2年生。

大阪桐蔭・FL奥井はまだ2年生。

 

 

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