4強決まる!選抜大会準々決勝レポート | ラグビージャパン365

4強決まる!選抜大会準々決勝レポート

2021/03/28

文●編集部


3月28日、熊谷ラグビー場では、第22回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会準々決勝の4試合が行われた。花園大会が終わり、新チームとなって初の公式戦、まだまだ成長過程になる中で各チームの実力を成果として確認することができる大会。ベスト8の試合結果を振り返る。

第1試合 天理(奈良)12-24 桐蔭学園(神奈川)

4連覇を目指す桐蔭学園と天理が激突。この試合、桐蔭学園はBK陣が躍動。前半6分、FB矢崎由高(1年)の突破から、WTB森田翔大につながり先制のトライを決める。

桐蔭学園は前半10分、さきほど森田のトライにつながるランを見せた矢崎が今度は角度のあるランで天理ディフェンスを突破しトライ。10-0とした。

天理は敵陣に攻め込む時間を作るもなかなか取り切れない状況が続いたが、ようやく前半17分、FL田中優也のトライで7-10とする。

桐蔭学園は前半終了間際に先制トライを決めた森田が2本目のトライを決め17-7として前半を終えた。

後半最初にスコアをしたのは、桐蔭学園。後半15分、矢崎の突破からラストパスを受けたWTB松田怜大がトライ。SO今野椋平のコンバージョンも決まって24-7とリードを広げた。

粘る天理は後半のロスタイム、WTB金正優作が意地のトライを決め試合終了。24-12で桐蔭学園が勝利しベスト4進出を決めた。

第2試合 常翔学園(大阪)22-33 大阪桐蔭(大阪)

第2試合は近畿大会決勝のカード。その時は常翔学園が勝利しているが、この試合では序盤から大阪桐蔭が優勢に試合をすすめる。「春なんでチャレンジするだけでした」(綾部正史監督・大阪桐蔭)。HO岡将太郎のトライで先制すると、3トライ立て続けに決めて前半だけで4トライ。26-3と大阪桐蔭がリードして前半を終えた。

後半、常翔学園がSH田中景翔のトライから追撃。大阪桐蔭はNo8林慶音のトライで再び引き離す。お互いスコアを積み上げることあできないまま残り10分をきり、常翔学園が2トライをあげ追い上げるも序盤の失点が大きく響き試合終了。33-22で大阪桐蔭が勝利し準決勝進出。準決勝では桐蔭学園と対戦することが決まった。

大阪桐蔭・CTB河村ノエルキャプテンは「自分たちがしんどくなってきて規律が守れないのが課題。花園を経験していないので、チャレンジャーとして挑むだけです。」と話した。


第3試合 石見智翠館(島根)3-14 東海大大阪仰星(大阪)

準々決勝第3試合は緊迫した戦いとなった。先制したのは石見智翠館。FB上ノ坊駿介のPGで3-0。東海大大阪仰星は、「雰囲気があって少し固くなっていました」(薄田周希キャプテン)というように、ワールドカップが開催された熊谷ラグビー場Aグラウンドでの初めての試合ということもありミスが目立った。特にセットプレー、ラインアウトではマイボール獲得ができず苦しみ前半はノースコアで終わった。

後半12分、敵陣ゴール前でPKを獲得した仰星はクイックスタートで相手の隙をついてNO8薄田周希がトライをきめ7-3とした。

さらに20分、途中から交代出場のSH石田太陽のゲインから仰星の攻撃にリズムが生まれ、石見智翠館ディフェンスが差し込まれる。お互いに我慢比べとなり攻撃を継続する仰星とノーペナルティーで守る石見智翠館。最後は、仰星FL大原功泰がトライ決め、14-3と勝負を決めた。

石見智翠館はキックを使って、アンストラクチャな状況を作って揺さぶりをかけようとするも、仰星がしっかり対応。ノートライに抑え込んだ。

「公式戦でタイトなゲームで8(エイト)から4(フォー)の試合で出来たことは良かった。相手がキック蹴って進んでいるか、手放してくれていると思うのかこっちの捉え方で全然違う。ハーフタイムで思考を変えることができた。近畿も2試合していないし、勝ち上がることもしらないし、スタジアムも初めてだし、そういう意味ではこのゲームそのものが経験値かつ勝利につながったのは大きい。まだまだ若いなと思うので準備していきたい。」(湯浅大智監督・東海大大阪仰星)と話した。

一方、石見智翠館・安藤哲治監督は「モールからでも1本取りたかったがさすが仰星さんでした。なかなか厳しかった」と試合を振り返った。



第4試合 東福岡(福岡)36-0 佐賀工業(佐賀)

九州対決となった第4試合。東福岡が5トライを決め、佐賀工を零封。36-0で勝利し、準決勝進出を決めた。相手は花園大会で18分のロスタイムを戦った東海大大阪仰星。ゲームキャプテンを務めたSO楢本幹志朗選手は「特別な思いがあります。楽しみでもありますし、悔しい気持ちもあります。必ず勝ちたい。ロスタイムになる前に勝ちます。」と意気込みを話した。

東福岡 藤田雄一郎監督


(前半、キックを多用したのは)ラインアウトは、こっちの方がメリットあるかなと思ったが、両チームともダメだった。前半、コンタクトが優位だとわかったので 強いラグビーしようと思った。ホテルでBKコーチの稗田(新)が、1年時にアンダーアーマーカップの決勝で仰星に勝って優勝しているビデオを見せて、「1年生だからアグレッシブに攻めたい、ディフェンスで体当てたいという感じだった。(今は)型にはまったラグビーしている。(1年生の頃のように)アグレッシブにいこう」という話になった。またOBの松尾(NTTコミュニケーション)から稗田コーチに電話があって「(古川主将/トヨタ自動車の代の)自分たちの代みたいのラグビーに似ていますね」と言われて、自信になった。アグレッシブに攻めました。

(チャージからのトライ、特に2本目が大きかった)そういうトライが取れるところが勝つ。形でなかなか取れない。シンプルですが、一生懸命走った結果です。


(花園の再戦に勝ちました)去年の花園で、(湯浅)大智と2人で、(ロスタイム18分という)あのような試合やっていいゲームでしたが、それを置いて、勝ちたかった、勝負を付けたかった。(勝利できたことは)東福岡にとって良かった。(最近)なかなかファイナルに届かなかった。花園は4年連続ベスト4で負けて、選抜で決勝に進出したのは5年ぶりです。最後の2校、桐蔭にたどり着きたかった
決勝に行きたかった。乗り越えられた。(試合前に)決着をつけたかったし、一つの山を乗り越えたい。乗り越えたらもっと成長できると思っていました。なかなかこの(決勝という)舞台につれていけなかったので、ちょっとホッとしています。

東福岡 楢本幹志朗ゲームキャプテン


(花園で引き分けたので)勝ちを取りに全員で一丸になれた。前半は相手のプレッシャーもあり厳しい戦いでしたが、ハーフタイムに「相手のどこが空いているよ」とか、監督、コーチ陣と話して、後半、それが実現できた、いいゲームでした。

前半 自分たちもボールを動かそうとしたが、相手のDFの外がかたかったので、フィジカルで行けるのではと思い、後半、フィジカルで勝負で前に出て、自分たちでスペース作った。一昨年、昨年と(日本一を)果たせなかったので、選抜、ワールドユース、セブンズ、花園と4冠を達成したい。(個人的にも)日本代表を狙っていきたい。

(東福岡はここ)最近、ベスト4止まりだった。根本的なウェイトが足らない。根本的に見直して 強い体を作る。栄養面でもアスリートフードマイスターの人がサポートしてくれたことも大きかった。体を大きくするには食事、休養、トレーニングが必要で、ウェイトの後、今日はタンパク質の摂取が少ないから、プロテイン2杯飲むとか体作りに励んできました。

(決勝は長年ライバルの桐蔭学園との対決ですが)選抜の優勝から5年間遠ざかっているので、先輩の分も含めて5年分の気持ちを乗せて優勝したい

東海大大阪仰星 湯浅大智監督


相手は体の強いチームなので、そんなに簡単に(ボールを奪い返すことが)いくわけはない。ボールを取りたいことは取りたいが、いかに連続してディフェンスを継続するかが大事。後半出だし10分、やっぱり高校生は、ゲームの流れが上手くいかなかった。(相手の)フィジカルというよりか、(アタックしてくる)角度に慣れていない。東福岡に慣れないまま、これくらいでいけるやろう(とディフェンスしてしまった)。全国のベスト4以上はやっぱり経験しないと(勝てない)。もう負けはくやしいので、単純に、今年のチームでどうやって戦うか。僕の指導者としての力不足とを感じたので、僕が勉強して成長しないといけない。勝つ集団になる、勝つことを追い求めるために全力を尽くすことを丁寧にやりたい。


東海大大阪仰星 薄田周希キャプテン


(花園の再戦だったが)去年は去年のチームのことなので意識しなかった。前半の最初、(先制トライを取れて)いい流れで入れたが、後半はフィットネスの差でヒガシ(東福岡)さんにやられた。ベスト8からベスト4からの戦いを甘くみていました」


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