関東大学ラグビーはいよいよ大詰め。対抗戦・リーグ戦とも最終節を残すのみとなった。
今季はコロナ禍の影響が心配された中でシーズンを迎えた。対抗戦・リーグ戦とも、感染者が出たことによる出場辞退を申し出たチームが2チーム出た場合は総当たり戦を中止、その時点の勝ち点で順位を決定するなどの特別ルールを設定して開幕。
リーグ戦首位の東海大は最終節を辞退、果たして順位は・・・
対抗戦では日体大が第5節の明大戦を辞退、リーグ戦では東海大が最終第7節の日大戦を辞退することが決まった。東海大の不戦敗、日大の不戦勝となると両校は6勝1敗で並ぶ。すでに東海大に敗れている流経大が最終節で大東大を破ればこちらも6勝1敗。
辞退校が出たことで、暫定加算されていた4Tおよび7点差以内負けのBP(ボーナスポイント)は適用されないことになり、その場合は勝ち点24で3校が並ぶ。その場合の順位決定方法が3日、関東協会から発表され、当該対戦を除いた全チームとの総得失点差で決定することになった。
ここまでは・・・
東海大が得点287、失点60(+227)
日大は得点235、失点70(+165)
流経大は1試合を残して得点239、失点65(+174)
流経大が東海大を上回るためには、大東大戦に54点以上の差をつけて勝つことが必要になる。とはいえ、大東大は前節、日大に5-88の大敗を喫しているものの、流経大戦には日大戦を欠場したFB鈴木匠、CTBロロタヴォが先発に戻り得点力UPが望めそう。
大東大が流経大を破ると6勝1敗が2校になり、当該対戦で日大が勝利(不戦勝)しているため、日大が優勝となる。日大ファンは全力で大東大を応援するだろう。
対抗戦は全勝の早稲田と1敗の明治の対決で決まる
対抗戦の優勝争いは全勝の早大と1敗の明大の対決で決まる。
ここまで6戦全勝の早大は、勝つか引き分ければ2年ぶり24回目の対抗戦制覇となるが、2年前は6勝1敗で帝京大と並び、直接対決の結果により大学選手権のシード順は2位。「勝敗同数は同順位とする」という規定が決まった2011年以前なら優勝には数えなかった成績だ。(今季は、コロナ感染拡大下での大会実施に伴い勝ち点制を導入し、同点の場合の順位規定を細かく定め、大会が成立した場合はすべての順位を確定させ「同順位」はなくなった)。
むしろ、引き分けなら2009年(6勝0敗1分)以来11年ぶりの単独優勝、勝てば2007年(7勝0敗)以来の全勝優勝、というのが見所になりそうだ。五郎丸歩や畠山健介、現FWコーチの権丈太郎が4年生だった時のことだ。