OTOWAカップ2023・昨年覇者・東京山九フェニックスが9トライで快勝 | ラグビージャパン365

OTOWAカップ2023・昨年覇者・東京山九フェニックスが9トライで快勝

2023/11/04

文●大友信彦


11月4日、OTOWAカップ第34回関東女子ラグビーフットボール大会が開幕。代々木公園ラグビー場で、昨季の全国大会優勝チーム、東京山九フェニックスとOBL(弘前サクラオーバルズ、国際武道大、ブレイブルーヴの合同チーム)が対戦した。
試合会場となった代々木公園ラグビー場は、原宿駅から至近の距離。この日は公園で「ふるさと渋谷フェスティバル」が開催され、3on3のバスケットボールなど多くのイベントが行われ、好天に恵まれたこともあり、家族連れなど多くのファンが観戦した(公式記録の観客数は500人)。

しかし試合は、そんな差を感じさせない熱戦となった。OBLはサクラXV候補にも選ばれたPR井草彩野を中心にスクラム、ラインアウトのセットプレーで安定したボールを確保し、フェニックスにプレッシャーをかけ、9分にNO8片岡瑞帆がのトライで先制。FB中村紘子のコンバージョンも決まり、OBLが7点を先行。フェニックスも16分にWTB山本侑衣菜がトライを返し、右隅の難しいコンバージョンをFB大黒田裕芽が成功。7-7の同点に追いつくが、OBLは25分にラインアウトモールを押し込んでPR1五月女莉緒、31分には相手ゴール前のスクラムからNO8片岡がサイドを突き、ピックしたPR3井草彩野が左中間にトライ。19-7までリードした。

OBLのセットプレーを支えた井草彩野

OBLのセットプレーを支えた井草彩野



しかもフェニックスは30分にFL高橋李実が危険なプレーでイエローカードを受け、数的不利な状態に。しかしここからフェニックスは逆に反撃に出る。36分、右ゴール前に攻め込むとラインアウトモールを押してHO塩崎優衣が右中間にトライ。さらにロスタイムの42分には相手ゴール前でWTB11鹿尾みなみが相手キックをチャージしてそのまま左中間にトライ。大黒田裕芽がともにコンバージョンを決め、21-19と逆転して折り返す。

前半35分、フェニックスは数的不利からモールでトライ

前半35分、フェニックスは数的不利からモールでトライ


大黒田裕芽

大黒田裕芽


ハーフタイムのフェニックスの円陣。負傷で欠場したキャプテン鈴木実沙紀からアドバイスが出される

ハーフタイムのフェニックスの円陣。負傷で欠場したキャプテン鈴木実沙紀からアドバイスが出される

そして迎えた後半、フェニックスは攻勢に転じる。
5分、左右にボールを大きく動かしてゴール前のラックから途中出場のPR髙木恵がトライ。9分にはやはり左右にワイドにボールを動かし、WTB11鹿尾が左隅へトライ。14分にOBLのSH渡辺貴子が危険なタックルでイエローカードを受け、数的優位を得たフェニックスは15分、ハーフウェー付近のスクラムでPKを得るとあえてスクラムを選択。ブラインド側WTB鹿尾のラインブレイクからFB大黒田がビッグゲインし、最後はWTB14山本侑衣菜が右隅へトライ。38-19までリードを広げる。

4トライをあげてスター・オブ・ザ・マッチに選ばれた東京山九フェニックスWTB鹿尾みなみ

4トライをあげてスター・オブ・ザ・マッチに選ばれた東京山九フェニックスWTB鹿尾みなみ



それでもOBLは数的不利ながら粘りのディフェンスをみせ、試合はここから膠着。30分過ぎまで互いに追加点を奪えない展開が続いた。

テンポの良いパスでゲームをリードしたOBLのSH渡辺貴子

テンポの良いパスでゲームをリードしたOBLのSH渡辺貴子


正確なキックをみせたOBLのFB中村紘子主将.

正確なキックをみせたOBLのFB中村紘子主将.


プレミアムコラム

この記事の続きを読む。

購読手続をすると全ての内容をお楽しみいただけます。
メールアドレス
パスワード

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ