ながとブルーエンジェルス、連勝記録途絶えるも気持ちを切り替え5位で熊谷大会を終える―藤崎春菜キャプテン | ラグビージャパン365

ながとブルーエンジェルス、連勝記録途絶えるも気持ちを切り替え5位で熊谷大会を終える―藤崎春菜キャプテン

2024/04/22

文●編集部


20日、21日に行われた「太陽生命ウィメンズセブンズ2024・第2戦熊谷大会」は東京山九フェニックスの優勝で幕を閉じた。北九州大会優勝の、ながとブルーエンジェルスは1日目を3勝、プール戦2位で通過し、チームの連勝記録も33と更新して2日目に挑んだ。

1日目に快勝した日体大との準々決勝は延長に

2日目、準々決勝の相手は日本体育大学ラグビー部女子。プール戦でも対戦し後半の途中まで同点の展開で後半終了間際にプルーニー・キヴィットとニア・トリバーのトライで突き放し26-14で勝利した。

準々決勝では、前半互いに譲らない緊迫感ある展開が続く。日体大が何度か攻め込むがながと・プルーニー・キヴィットの好ディフェンスから流れを掴むと7分、カーリ・ヘンウッドのトライで先制。さらに坪井美月も前半のラストプレーからトライをきめ12-0とながとがリードして前半を折り返した。

後半、日体大にボールを展開され数的優位の状況を作られ大内田夏月にトライを許し12-5とされると、さらに6分、ボールインプレーが続き互いに足が止まりはじめた状況の中で日体大が走り勝ち大内田がトライを決め12-12の同点となり、ゴールデンゴール方式の延長戦を迎える。

互いに気力でプレーする状況で、三度日体大・大内田夏月のトライでながとの連勝記録は33で止まり、5位決定戦にまわった。


メンタルの強さが試される順位決定戦ではナナイロ、PTSに勝利

2023年から続いた連勝記録が途絶えた後、メンタルの強さが試される5位決定戦準決勝の相手は、ナナイロプリズム福岡。坪井美月のトライで先制すると、古巣との対戦になったジラワン・チュトラクンの連続トライで17-7とリードして前半を折り返す。後半、途中出場のアマーリ・ハラのハットトリックでリードを広げ36-14でしっかり強さを見せつけて勝利をした。

ジラワン・チュトラクン

ジラワン・チュトラクン




5位決定戦決勝の相手は今シーズン好調のPTS。この試合でもルシーラ・ナガサウ、プルーニー・キヴィットのトライでリードするもPTSのスピードスター・黒田美織にトライを許し14-7で前半を折り返す。後半初めにアマーリ・ハラのトライでリードを広げるも葛西杏奈にトライを許し21-12ともつれる展開になるかと思われた。それでも5分、再びアマーリ・ハラのトライで28-17と勝利を収め5位で大会で終えた。

試合終了後、藤崎春菜キャプテンに話を聞いた。

ながとブルーエンジェルス 藤崎春菜キャプテン

藤崎春菜

藤崎春菜


絶対取り返すっていう気持ちで切り替えて全員で声を掛け合っていました。去年は去年、今年は今年と考えていて、プレッシャーも少しはありますけど、チャレンジャーとしてもう1回このチームで優勝するという気持ちです。

まだ自分たちのやりたいアタックができていないので、そこをもっとできるためにはディフェンスでしっかりコミュニケーションをとって、相手からボールを取って自分たちのアタックができるように修正して、もっとしんどい練習をしていかないといけないなと感じています。




チームの雰囲気は、家族になっているなと感じています。1人がしんどくても全員でサポートする気持ちでやっています。(新しく加入した選手は)1人1人が本当にいいプレーヤーなので、精神的な部分でも助けられています。

私がキャプテンなんですけど、全員がキャプテンみたいで、思ったことは正直に言える、自分の思いをぶつけてしっかりとコミュニケーション取れています。

日本代表で頑張ってくれている選手の思いもあるので、今日の結果はやっぱり悔しいですけど、切り替えて次の大会に向けてもう1回レベルアップして、ながとらしいプレーをしたいですね。

(敗れた)日体大戦は「勝ちたい」という思いがやっぱり最後に日体さんの気持ちを上回ったと思います。





――負けた後の試合を見ると、ながとの強さを感じました。2試合勝ちきれたことについて


切り替えて2試合勝てたことは本当にチームメイトを誇りに思います。でも最初からこれを最初から出したい。最初から出せる準備をしっかりアップからやらないといけないなと感じました。


連勝記録が途絶えたながとブルーエンジェルスだが、試合時間が短く逆転が起きやすいセブンズの中で33連勝という大記録を積み上げたながとの強さは他のチームにとってみると脅威であることは変わらない。負けたからこそ、第3戦三重大会のながとはこれまで以上に強さを見せる可能性が高い。プールBに入ったながとと戦うのは、パールズ、ナナイロプリズム福岡、そして横河武蔵野アルテミ・スターズの3チーム。まさに「死の組」だ。

シリーズ総合ポイントは3位。2位の東京山九フェニックスとは2点、1位のパールズとは4点差とまだまだ射程圏内だ。王者・ながとブルーエンジェルスの今後に注目したい。第3戦・鈴鹿大会は5月5日、6日、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で行われる。


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