すでにプレーオフ進出を決めている東京サントリーサンゴリアスは、ホーム最終戦でクボタスピアーズ船橋・東京ベイを迎えた。後半途中まで同点と競った試合展開だったが、勝負どころでスピアーズのフィジカルでプレッシャーを受け連続失点を許し、26-45と破れ、連敗を喫した。最終結果は3位でプレーオフに進出。準決勝で、東芝ブレイブルーパス東京と対戦することとなった。
東京サントリーサンゴリアス 田中澄憲監督
最終戦でホームということで、お客さんも多く、天気もよくて素晴らしい中でやれたが、ファンの期待に応えることができず残念でした。特に後半30分、相手の強いフィジカル、シンプルに前に出続けられたのが、こういう結果になったと思う。シーズンが終わってないので、プレーオフがあるので、しっかりファンのみなさんに喜んでもらえるように、そういう部分を成長させていくしかない。
東京サントリーサンゴリアス WTB尾崎晟也ゲームキャプテン
結果としては悔しい結果になってしまって残念です。前半は自分たちが用意したプランとか、キッキングでトランジション起こしてプレッシャーをかけるところが良かった。後半、根本のフィジカルの部分で食い込まれる部分が多くて、スコアに持ってかれた印象です。ここ最近はそういうシーンがすごく多くて、自分たちもこれを機にプレーオフに向けて変わらないといけない。そこを修正する期間が2週間あるので、チームとして前を向いてやっていきたい。
――前半、試合を上手くコントロールできていたが
田中 要因はいくつかあるが、トランジションの後のディフェンスに課題が出たと思います。特にターンオーバーからのディフェンスは、やっぱりコネクションしっかり取るということと、そこで時間を使えなかったので、どんどん食い込まれていく。そこで彼らのモメンタムについていけなかったのが一番かなと思います。たぶんミスとかペナルティーもあると思うが、トランジションのディフェンスが一つ大きな要因かなと思います。
尾崎 本当に同じで、トランジションからのディフェンスでコネクションがあまり上手くとれていなくて、ファーストタックラーの精度が甘くて相手に勢いがついた。
――今日の負けが、プレーオフの東芝にどう活かしていくか
田中 静岡のゲームも先週の東芝も今日もそうですが、後半、フィジカルの部分で食い込まれる部分が3試合続いているので、疲れくると1人目が低く入れない、2人目がファーストラックラーのサポートできないとか出てくるが、どのチームもフィジカル強いので、修正していくしかない
――為房、山﨑と相手に明治大時代の教え子がいたが……
もちろん活躍は嬉しいが、今は対戦するチーム同士なので、特別な感情はありません。
――尾崎弟のプレーが良かったが、いなくなってからチームの変化はあったか?
尾崎 ボールキャリーの部分は彼がすごく良かった。分析通り、相手の詰めてくるディフェンスに対して、ボールを持って動く部分がはまったと思います。彼が抜けてからどうこうではなく、フィジカルの部分で一つ一つ精度が落ちていったことで後半が変わったかなと思います
――SO高本、FBサンチェスの同時出場は初めてでした
田中 ニコ(ラス・サンチェス)に関してはうちのチームで初めてFBだったが、キックが多くなると予想してくれて、その部分は機能してくれたな。もちろん、チームとしてプレーするトレーニングも含めて時間が少なかったので、連携の部分は、この時間じゃ足りないかなと今日、思います
――プレーオフに向けてFB松島、HO堀越、WTBコルビ、SH流の状態は?
田中監督 チェスリン(・コルビ)に関しては今週、走り始めているので、しっかりアジリティーの部分を来週しっかり積み上げて、再来週どれだけラグビー的な部分がフィットしてくるか。マツ(松島)に関しては慢性的な痛みを感じていた部分があって、東芝戦が終わった後、そこの部分が悪化していたので、今週はコンディションのいい選手を出した。ホリ(堀越)に関しては週明けに発熱があったので、今週、ほとんどトレーニングできなかったので、今週はフィニッシャーからスタートした。
スタートした宮崎が先週も今週も安定感あるプレーを見せてくれた。そういう意味で、ホリのコンディションはリカバリーできたと思います。流は、今日 ウォーターをやっていましたが、後は時間との勝負かなと思います。昨日少し走り出した。来週の状況でどうなるかだと思います。