4月6日から「太陽生命ウィメンズセブンズ2024・第1戦北九州大会」が開幕。2日間にわたって熱戦が繰り広げられた。昨年シーズン7位のアルカス熊谷は、長田いろは、阿部恵、今釘小町、さらに新加入の大塚朱紗とサクラフィフティーンメンバーが多く在籍、サクラセブンズを経験した小出深冬、ベテランの谷口令子、アルカスユースからステップアップしてきた丸山希香、山田晴楽など若い選手も含んだメンバー構成でシーズン初戦を迎えた。
北九州大会は4勝2敗。ベスト4入りまであと一歩の惜敗
初戦は昨年6位のTKMとの対戦で、17-12と接戦勝利するも、第2戦は昨年覇者のながとに完封負け。3試合目は昇格組のアルテミ・スターズにしっかりと勝利し2勝1敗でプール全体の5位で1日目を終えた。
2日目の決勝トーナメントの初戦は昨年総合3位と大躍進をしたナナイロプリズム福岡。何度もチャンスをつくるもののスコアにつなげることができず、逆にナナイロに少ないチャンスをスコアに結び付けられ12-14でベスト4進出することはできなかった。
それでも5位決定戦準決勝ではプール戦で対戦したTKMに再び勝利すると、決勝では昨年総合2位の日体大相手に序盤のリードを守りきって10-7で勝利。4勝2敗の5位で今大会を終えた。
大会終了後、精度高いキックで裏のスペースにボールを蹴り込みチームを前進させ、自ら5トライを決め勝利に貢献した今釘小町選手。地元・小倉での開催となったサクラフィフティーン・長田いろは選手、新加入した大塚朱紗選手には1日目終了後に、それぞれ話を聞いた。
アルカス熊谷 今釘小町
アルカスではWTBをやらせてもらって、ずっと外に降るというのを意識してやっていたので、そこが全員しっかりパスを繋いで外でトライがとれたかなと思います。
――5位決定戦でもいいハンドオフでのゲインがありました。
やっぱり外で勝負するとなるとハンドオフは大切になってくるので、そこは去年よりも良くなったのかなと思っています。
――今、15人制のトレーニングメニューとかもやっていますか・
SCコーチが熊谷にいるんで時々、スピードトレーニングとかは熊谷でやったりしています。
5月にアジア予選があるので、そこで結果を出せるようにセブンズから切り替えてパフォーマンスが出せるように頑張っていきたい。
――(アルカスのホーム)熊谷大会は出場できそう?
はい。熊谷出てから(15人制に)行くことになっています。
アルカス熊谷 長田いろは
――横断幕もあって地元の応援がすごいですね。
太陽生命シリーズが北九州でできるのは初めてなので、友達や同級生、家族だったりたくさんの方が応援にきてくれると連絡もらっていました。自分がしっかりパフォーマンスを出すというか、今私はこんなプレーをやっているんだぞというのを見せたらと意気込んできました。
――アルカスとしてはセブンズの準備はいつから
2月から新チームでシーズン準備をしてきました。3月には練習試合もたくさんして4月に向けて準備してきたのですごくいい雰囲気で挑めましたし、いい準備ができていたと思います。
――ボールを展開してつながるとトライに繋がりましたね
ボールを持つと一人ひとりの仕掛けがよいところがあるかすの特徴だと思います。アタックの機会をもっと増やすのは2日目も意識して取り組んで、ディフェンスでボールを取り返すことがは重点的にやっていきたい。
――大塚さんが新加入しましたがチームにポジティブな変化は?
本当にスキルがすごくて、パスもランもキックも何でもできるので、アタックのオプションが増えました。そういうところではチームにいい影響を与えてくれているんじゃないかなと思います。
――若い選手たちも昨シーズンよりもスキルが上がってきているように見えますがどう感じますか。
今年、この大会にデビューした選手は(大塚)朱紗を含めて3人いて、1年生、2年生がいて、その子たちはアルカスユースの時からいてくれて、そこで培った力をトップチームでも発揮してくれているので、すごく嬉しいし、小学生の時から知っている子と一緒にやっているので、何か感慨深いですし、ちゃんと戦力になってくれています。
――年齢差があるときに気を使ってあげることはある?
一応、好きなように自分の強み出してということは言っていますけど、(彼女らは)逆に全然気を使わないで、フランクに接してくれています(笑)。
――15人制もありますが、今後の大会出場については
まだスケジュールはよく決まっていないですけど、出られるとことまでは出ていきたいと思っています。
アルカス熊谷 大塚朱紗
――アルカスを選んだ決め手は
環境がよかったということと、選択するのは本当に時間がかかりました。意識の高いチームだし、代表選手だけじゃなくて、他の選手もしっかりプレーするチームで日本一を狙えるチームだなと思いました。
――15人制も視野に入れながらの活動だと思いますが、セブンズでの活動をどうつなげていこうと思っていますか
セブンズと15人制と変わらないのは、スペースを見つけたりとかプレーの選択の部分では一緒だと思うので、自分がしっかりそういう部分をセブンズでも磨いていくのが、10番としても大事なのかなと思います。
――スクラムは練習した?
はい(笑)。練習しました。
――まさかスクラムするとは思わなかった?
そうですね。