8月31日から開幕した10年目のトップリーグ。東海地区では1日、名古屋市瑞穂公園ラグビー場が初戦となる。東海地区をホームにする、トヨタ自動車とヤマハ発動機の2チームが開幕戦で激突、蒸し暑い中駆けつけたファンを激しいプレーで魅了した。(KO19:05 観客数5251人 晴れ)
プラン通りの戦いでトヨタがヤマハ攻撃陣をおさえこむ!
いきなり試合が動く。前半1分、ヤマハの速攻にトヨタがペナルティを犯し五郎丸歩のPGでヤマハが先制する。(3-0)そのまま一方的な試合になるかと思われた。しかし昨年10位という不本意な結果に対し雪辱に燃えるトヨタは、「ヤマハに対するゲームプランは事前に用意できていた」(廣瀬監督)と語るように、ヤマハの強力攻撃陣のスペースをつぶし、なかなかエリア的なゲイン許さない。
「ボールを継続してスペースに運びができる準備をしてきた」(廣瀬監督)トヨタは、次第にヤマハ陣内に攻め上がり、前半23分、2年目のFL吉田光治郎がサインプレーから鮮やかにトライ。コンバージョンも決まって7-3とリードする。「トヨタさんは前半うまかった。ウチのCTBマレ・サウも前にでることができなかった」(清宮監督。ヤマハは前半トライを1本も挙げることができず、五郎丸の2PGのみに。トヨタが7-6とリードをして前半を折り返した。
後半はヤマハがトヨタを圧倒!

後半8分FB五郎丸がカウンターでビックプレーを見せる!
「トヨタさんに前半うまいこと戦われたので後半にむけてゲームプランを変える必要があった」(清宮監督)。ヤマハは後半、一つ一つのセットプレーをしっかり行うことで、トヨタにプレッシャーを与え、ミスを誘い、徐々にゲームをコントロールし始める。
「後半はほとんどゲームをコントロールできていたので、安心してみていることができた」(清宮監督)。後半8分、トヨタCTB13シリベヌシのハイパントをキャッチしたFB五郎丸が自陣10mライン付近から約30mほど独走、ボールはCTBマレ・サウにわたり、カバーに入ってきたWTB中園が右隅にトライ。