今シーズン「ベストバウト」の一つとなったサントリー対ヤマハ戦のトライシーンを詳解 | Rugby Japan 365

今シーズン「ベストバウト」の一つとなったサントリー対ヤマハ戦のトライシーンを詳解

2017/09/07

解説●斉藤健仁


9月2日(土)、トップリーグ第3節、昨シーズン無敗の王者サントリーサンゴリアスと、1敗で惜しくも準優勝だったヤマハ発動機ジュビロが激突。リーグ屈指の好カードということだけでなく、ヤマハ発動機の元日本代表FB五郎丸歩が2シーズンぶりに東京・秩父宮ラグビー場に登場する試合に14,000人を超える観客が集まった。

サントリーが持ち前のアタックで、そしてヤマハ発動機がディフェンスとスクラムと、お互いに持ち味を出す熱戦となり、勝負は最後までわからない展開となり、3トライずつ計6トライが生まれた。 その6トライを振り返っていきたい。

サントリーの決勝トライ

まず、サントリーの決勝トライから振り返りたい。

後半ロスタイム、20−24と劣勢だったサントリーが27回にも及ぶ連続攻撃後、相手のペナルティーから速攻を見せて、この試合でMOM(マン・オズ。・ザ・マッチ)に輝いたSO小野晃征が逆転トライ。「外に(パスをして)振ろうと思ったがトイメンがPRだったので勝負した」と自ら仕掛けて相手をかわして、インゴールに飛び込み、サントリーが27−24で逆転勝利を収めた。

このトライは途中出場のSH日和佐篤がクイックし、SO小野にパス。SO小野が左にパスダミーを入れた後、相手のディフェンスの間を攻めると思わせて、相手PR仲谷聖史のウィークショルダー側(内側)にステップを切って、相手にタックルすらされずにインゴールを陥れた。小野の冷静な判断が光ったプレーだった。

 

先制トライ・前半13分サントリーWTB江見翔太のトライ

続いてはサントリーの先制トライ。

相手ボールを自陣25m付近でターンオーバーし、ボールを粘り強く継続して、徐々に前進。11次攻撃で、敵陣10mラインの左側でラックを形成。少しボールは停滞したものの、SH流大は右のFWシェイプ(3人)に立っていたNo8ジョージ・スミスにパスし、再びラックが形成される。

さらに右にFWシェイプ(3人)が出来ており、SOの位置にはCTBのマット・ギタウが入っていた。ギタウはFWシェイプの一番内側にいたFLツイ ヘンドリックとループプレーをし、FBの松島幸太郎にパス。

FB松島は自分で仕掛けたり、蹴ったりするのではなく、「ヅル(WTB中鶴隆彰)が早くほしいと言ってきたから」との快足WTBにスペースがあるうちにパスし、WTB中鶴は走りながらも外ではなく、内側にステップを切ることで2人を躱してゲイン(しっかり、さらに大外にはFL西川征克もいたことで相手のディフェンスはは2人を見ないといけない状況だった)。

最後は、WTB中鶴がタックルを受けながらも、その内側をフォローした逆サイドのWTB江見翔太にパスし、WTB江見はそのまま中央にトライ。

やや停滞していたアタックから、CTBギタウがループプレーで一気に外側を攻めたこと、そしてFB松島、WTB中鶴の2人の判断が良かったことで生まれたトライだった。

 

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