シーズンを締めくくる、日本選手権。なんといっても「打倒トップリーグ」を掲げていた帝京大学がNECに勝利。さらに東芝とも粘り強い試合を見せた。パナソニックの2年連続2冠は潰えたが、ヤマハ発動機ジュビロが初の日本一に輝いた。何か日本ラグビーの新たな1ページが開いたシーズンといえよう。
学生王者帝京大学がトップリーグのNECに勝利!
編集部 さて、最後に日本選手権を振り返っていただきます。やっぱり、話題としては帝京大学ですね。
大友 帝京大学、文句なし。実力をそのまま出してくれました。NEC、だらしない(笑)。最初のトライで喜びすぎ。あれで全部決まったと思う。帝京もそう思ったのでは。
斉藤 そういえば、めちゃくちゃ喜んでいましたね。優勝したのかなと思うくらい。
編集部 流(大・キャプテン 帝京大学)は、クレバーな選手ですね。
大友 確かにそうですね。
斉藤 「趣味は?」と聞いたら、「ラグビーを見る事と寝る事っすかね」と答えていました。22歳でその答えですからね。
大友 「来年、トップリーグに行くから、行ってからトップリーグに勝つのは当たり前ですから、学生の時に勝っておきたい」というような言葉を発する、いい意味での 「ふてぶてしさ」 があります。とにかく、岩出(雅之・監督)さんお見事ですよ。
斉藤 あの試合、普通にラインアウトが入っていたら、もっと点差がついたのでは?
大友 そういう部分では「NECのDNA」が残っていたということかな。NECのラインアウトはマニアックに取り組むことが伝統ですから。
斉藤 スクラムはもっとNECが優位かと思っていましたそうでもなかったですね。
大友 帝京のスクラムは、NECに対してだけでなく、東芝に対しても強かったよね。