3月1日、ヤマハ発動機ジュビロの日本選手権初優勝で幕を閉じた2014-15シーズンの日本ラグビー。今年はワールドカップイヤーということで4月から日本代表の宮崎合宿がはじまる。オフシーズンがほとんどない中、ラグビージャパン365のスーパーバイザーである大友信彦氏、スポーツライターの斉藤健仁氏に2014-15シーズン後半を振り返っていただいた。
大学選手権・早明戦でのワセダ、積み上げた強さではなかった
大友信彦氏(以下、大友): 大学選手権は、実質セカンドステージから始まりました。組み合わせが事前に決まっているところはいろいろ賛否両論ありましたね。「(各リーグ戦・対抗戦の)途中で何位がおいしい」とか出てしまうのはどうかな」対抗戦は3位が一番キツイ。4位の方が楽、と言われてしまうのは…。必ずしもそうは思いませんが。
編集部: 関西リーグでは3位と4位が同じグループに入ってもう一度選手権で対戦するとか。
斉藤健仁氏(以下、斉藤): 関西の4チームは、あまり差がなく力が拮抗していましたね。
斉藤: 東海大の林大成キャプテンと話をしたのですが、春ぐらいにオーストラリアに行って前にあがるディフェンスを習ってきて、それを一生懸命やってきたそうです。ただ、ディフェンスがセットしていない状態だと、抜かれてしまうのでドリフトも一緒に磨きをかけていったようですね。それが早稲田戦につながったと言っていました。
斉藤: ただ、筑波大には最後やられてしまいましたね。あれは、ウチが攻撃力がないからディフェンス、ドロップゴールで頑張ろう、ということだったらしいですが。
編集部: ドロップゴール3本でしたね。
大友: 2本は良かったですが、最後の1本は蹴らなくてもいい状況でしたね。結果として東海大のFWがセットプレーで相手ゴール前勝負する時間がほとんどなかったですね。
斉藤: そうですね。もったいなかった。