2014、15シーズンを振り返るスペシャル座談会。第2回はトップリーグ。神戸製鋼がセカンドステージを制す。しかしパナソニックの強さは圧巻だった。サントリーがトップリーグ開始以降初のトップ4入りならず。ヤマハが名実ともにトップ4入りを果たし、トップリーグは「トップ5」の時代が到来した。
混戦のセカンドステージ・安定的な強さのパナソニック
大友信彦氏(以下、大友) セカンドステージは波があったね。東芝がパナに勝ったあの駒沢での完璧な試合(第2節・12/6)を見たら、これは東芝相当…と思ったけど。ヤマハは前半2勝2敗と苦しい展開でした。
編集部 パナソニックは敗れても試合後の記者会見で堀江翔太キャプテンがサバサバとして、敗因を冷静に分析していましたね。
大友 堀江のキャプテンシーは素晴らしい。根底には、”ゲーム”という感覚があるね。ラグビーはゲームだから、そのゲームを楽しんで、これまで準備してきたものを出して勝ったり負けたりしながら、どうやって勝てるチームにしていくか取り組んでましたね。彼の軽やかな感じがすごくいいと思う。
大友 LOの谷田部(洸太郎)と三上(匠)の成長は素晴らしかったですね。
斉藤 あとFL谷(昌樹)、PR河野(悠輝)もそうですね。SH内田(啓介)も出場させました。
大友 FB笹倉(康誉)もレギュラーとして定着しました。
斉藤 個人的には日本代表に呼んでほしい選手です。
大友 田邊(淳)が抜けた穴を感じさせない活躍でした。
斉藤 (ベリック)バーンズの代わりにSOもやっていました。
大友 ただ、堀江のケガはショックでした。首にヘルニアを抱えた状態であんなプレーをしていたとは。
大友 セカンドステージの上位5チームの勝ち点を見てみると、実はファーストステージのボーナス点を引くと25点で同点でした。
斉藤 えっ、そうなんですか?
大友 この5チームは紙一重だったということです。