日本のラグビーファンにとっては、夢のようなプレゼントだ。オールブラックスの司令塔として世界最優秀選手に3度輝き、テストマッチ世界最多得点記録を大幅に更新し、世界ラグビーの至宝と呼ばれるダン・カーターが、今季から神戸製鋼コベルコスティーラーズに加入。日本でその勇姿が見られることになったのだ。
オールブラックスで無敵の進撃を率い、フランスリーグ TOP14に移籍するといきなりラシン92を26シーズンぶりの優勝に導いた天才司令塔。つい2ヵ月前までTOP14で戦っていた世界の至宝に、これから始まるTOP14、そして自身の新しいチャレンジについて語ってもらった。
フランスではストレスもあったけど、そのチャレンジを楽しめた 日本のファンには、僕のスキルの高さを見て楽しんで欲しい
――ようこそ日本へ。トップリーグももうすぐ(8月31日)開幕ですが、それより早く、25日に、フランスリーグ TOP14が開幕します。
そうか、もう開幕するのか。ワオ。そうだな、アレ・ラシン!
――TOP14のラシン92で3シーズンプレーしましたが、TOP14とはどんなリーグだったのか、聞かせてください。
そうだね、3シーズンというか、2シーズン半だね、1シーズン目の前半はワールドカップがあって、フランスではシーズンの半分しかプレー出来なかったからね。でも、僕の全般的な経験はグレートだったよ。僕にとってはチャレンジが必要だった。ニュージーランドで長い期間プレーしてきて、新しいチャレンジが必要だった。だから、フランスでプレーする事は、正にそういうチャレンジだった。
リーグの形式からして全く異なるし、新しいコーチ陣、新しいチームメートと、そしてゲームの中身もそれまで経験してきたこととは全然異なっていた。それは、僕にとってはチャレンジングだったよ。時にはフラストレーションも感じた。でも、それ自体が僕が求めていたチャレンジ。だから、僕はTOP14でプレーしたかったんだ。