2015年イングランドワールドカップ(W杯)を翌年に控えた今春、ラグビー日本代表を率いるエディ・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は、FLマイケル リーチを新キャプテンに、バイスキャプテンには新たにHO堀江翔太を任命し、もう一人のバイスキャプテンには3シーズン連続、FB五郎丸歩の名を挙げた。エディ・ジャパンになってから、唯一、リーダーグループの一員としてチームを牽引し続ける五郎丸副将に、5月3日のフィリピン戦から始まるW杯予選を兼ねた「アジア5カ国対抗(A5N)2014」を前に心境を聞いた。
この2年間、チームだけでなく個人的にもプレーが安定してきた
2014年4月末現在までのエディ・ジャパンの全29試合(JAPAN XVも含む)中、FB五郎丸歩選手(ヤマハ発動機)は25試合に出場し、24試合に先発した。試合出場数こそ27試合出場のPR畠山健介選手(サントリー)、26試合出場のLO大野均選手(東芝)におよばないが、24試合先発はチームトップの数字だ。キッカーも務める五郎丸副将は、「我々のチームのキーとなる選手の一人」とエディ・ジョーンズHCからの信頼も厚い。
――エディ・ジャパンは3年目を迎えています。過去、2年間はどういったシーズンでしたか?
五郎丸 エディ(・ジョーンズ)さんがヘッドコーチに就任して以来、日本代表は着実に成長できていると思います。昨年の6月には世界の「トップ10」のチームであるウェールズ代表にも勝てましたし、11月には負けはしましたがニュージーランド代表とスコットランド代表とも対戦できました。1年目にルーマニア代表とグルジア代表に勝利できたからこそ、こういったマッチメイクができたと思います。