昨シーズン、トップリーグで16チーム中13位に終わり、入替戦に回ってしまったNTTコミュニケーションズシャイニングアークス。トップリーグ参戦4年目となる今シーズンは、ニュージーランド(NZ)の名将ロブ・ペニー氏をヘッドコーチ(HC)に招聘し、南アフリカ代表の若きSOエルトン・ヤンチースなどが加わり、躍進を狙っている。
NTTコミュニケーションズは8月23日の開幕戦は、再昇格組の宗像サニックスブルースに25-11と競り勝ち、第2節は東芝ブレイブルーパスに敗れるも16-23と善戦し、ペニーHCの下、実力が付いていることを証明したと言えよう。そんな中、輝きを見せているのがNO8の「ナキ」ことアマナキ・レレィ・マフィだ。花園大から今シーズン、新加入したルーキーである。
トンガから来日した理由を「大学に通いながらラグビーができたから」と語った24歳は、開幕戦から、いきなりトンガU20代表にも選出されたポテンシャルを見せつける。
17-11でリードした後半17分に試合に投入されると、28分、宗像サニックスに新加入したリーグラグビーのプロ選手だったWTBアンドリュー・エブリンハムを鋭く低い突破から吹き飛ばして勝負を決めるトライを挙げた。この試合のレフリーを担当していたNZ協会のプロレフリーのギャラット・ウィリアムソン氏も試合後「彼は何て言う選手なの? スーパースターだね!」と賞賛した。