9月13日(金)、東京・秩父宮ラグビー場ではトップリーグ第3節、プールBのリコーブラックラムズ対キヤノンイーグルスの一戦が行われた。互いにノートライで6-3と拮抗した状態の中、後半17分、スクラムからのサイド突破でトライを挙げて一気に流れを引き込んだのが黒衣軍団のゲームキャプテン&NO8の野口真寛だった。その後もリコーは得点を重ね、ディフェンスでも粘りを見せて25-20で今シーズン初勝利を挙げた。
6-3で迎えた後半17分だった。ゴール前でスクラムのチャンスを迎えたリコーは、相手にプレッシャーをかけて、崩れたところをNO8野口真寛がサイドを付いて、途中出場のLOマイケル・ブロードハーストの後押しもありボールをインゴールに押し込んだ。「アドバンテージが出ていたんですか? 自分はボールに集中していました。このトライで完全に流れがきましたね!」と、細い目をより細めた。
野口は、WTB小松大祐のケガもあり、この試合は副将としてゲームキャプテンを務めていた。新たに副将に任命した人こそ、今シーズンからリコーの監督に就任した神鳥裕之監督、その人だった。自らが明大やリコーで第3列として活躍したキャリアを持ち、「ラグビーはFWから」という信条の下での任命だった。