菊谷崇(NO8・キヤノン)新天地での13シーズン目・頼れる男がチームを勝利に近づける | ラグビージャパン365

菊谷崇(NO8・キヤノン)新天地での13シーズン目・頼れる男がチームを勝利に近づける

2014/09/05

文●斉藤健仁


8月30日、東京・秩父宮ラグビー場でトップリーグのキヤノンイーグルス対リコーブラックラムズの一戦が行われた。「コピー機ダービー」とも呼ばれる同業種対決に、それぞれのユニフォームの色である赤と黒に身にまとったサポーターが合わせて1万人以上が集まり、試合も観客に声援に応えるかのように白熱し、結局、キヤノンがFLアダム・トムソンのハットトリックなどでリコーを33-21で破った。

新天地で迎えた、13年目のシーズン

キヤノンの赤いジャージーをまとった菊谷

キヤノンの赤いジャージーをまとった菊谷

3年目にして初めてリコーから勝利を収めたキヤノンのNO8は、今シーズンからトヨタ自動車ヴェルブリッツのモスグリーンから、赤いイーグルスのユニフォームに袖を通している菊谷崇であった。2011年のワールドカップでは日本代表の主将も経験した68キャップを誇る34歳のベテランFWは、今シーズン、プロ選手として新天地で社会人13年目を迎えていた。

8月23日の開幕戦、菊谷はいきなり古巣のトヨタ自動車と対戦し、惜しくも16-23で敗れていた。昨年の12月から3月までイングランドの強豪サラセンズに留学していたためトップリーグの試合も昨年の10月末以来のことだった。「キヤノンのファーストキャップですし、開幕戦ということでトヨタ自動車と対戦して楽しかったですが、いろんなものを背負っていた気がしていて緊張して体が動かなかったですね」と振り返った。

 

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