明治大・神鳥裕之新監督就任会見レポート「次のフェイズへ」 | ラグビージャパン365

明治大・神鳥裕之新監督就任会見レポート「次のフェイズへ」

2021/06/05

文●編集部


4日、明治大学ラグビー部は6月1日からチームを指揮する神鳥裕之新監督の就任会見を行った。神鳥監督といえば、在学時のポジションはNo8、トップリーグではリコーブラックラムズの監督を努め、2016年にはクラブ最高位の6位に引き上げた。ヘッドコーチから昇格し、「強いメイジ」の礎を築いた、田中澄憲監督は「選手が主体的になっていく、チームが次の段階へ進むことを期待している」と話し、大きな役割を果たしチームを離れる。

大六野耕作学長

この4年間、最初の1年はヘッドコーチ、残りの3年は監督として、サントリーから送っていただいた田中監督が日常生活からゲーム、勝ち負け双方から学ぶ、いい文化のチームを作ってくれました。今度は、そのバトンが神鳥監督に渡ります。

リコーはもしもコロナがなければ、サントリーを破って決勝に出ていたかもしれない。そういった(リコーの)組織、文化を作ったのが神鳥監督です。私としては田中監督からのいい文化を神鳥監督に継承し、さらにこれを伸ばしていただくことを祈っています。期待しています。(神鳥監督の方を向いて)絶対に早稲田には勝つ!


田中澄憲前監督

ヘッドコーチ1年、監督3年、4年間、支えていただいた大学、ファン、OB会、4年前、快く明治大に送り出してくれたサントリーという会社に対して感謝しております。3年前、明治大で記者会見やらせてもらって、本当に、あっという間、早かったなと感じています。監督をやる際、自分の中で大きな目標を掲げていました。1つは大学日本一を取り戻す、もう1つは常に大学日本一を争うチームになること。総じて、それを通じて明治大ラグビー部がどうあるべきか、プライドみたいなものを取り戻してほしいと取り組んできた。

3年間、毎年優勝したかったが、日本一奪還もでき、優勝争いにいることもできた。自分としては最低限の仕事を達成できたかなと思います。神鳥監督、6月1日から舵取りをして、それを、さらに進化させてくれるんじゃないかなと思っています。私と全然違うタイプのアプローチをして、学生にとっては、すごく寄り添ってもらえると思いますし、たぶん僕の時よりも、もっと(学生が)自分がやりたいとか、こうしていきたいとか相談しやすいと思っている。

明治大ラグビーが次フェーズに来て、進化していく。そういうチームが変わっていく姿をOBとして見守っていく楽しみがあります。本当に4年間、大変な時間だったんですが、非常に濃密で、これからの自分としての一生の財産となるような時間をいただいたと思っています。本当にすべての方に感謝しております。

――神鳥監督を推した理由は


田中前監督 会見を聞いてわかると思うが、トップリーグの監督をしていて、その経験値が高いというのと、明治大の1つ上の先輩で、現役時代に一緒の部屋で生活したこともあります。リクルート担当者同士の時期もあり、いろんな話をしました。価値観、大事な部分が一致しています。

何でもそうですが、スポーツ選手の前に 一人の人間としてということを大事にしているし、安心して任せられると思った。自分のやり方というのは、ずっと続けられないと思った。自分のやり方を変えていくよりも、違うアプローチをされる方、次のフェーズには神鳥さんが適任者と思っていた。ある程度、基礎、幹は作ることができた。次のフェーズとしては、(選手が)主体的になっていくことが必要だと思います。


神鳥裕之新監督

まず、このような大きなチャンスをいただいた明治大の関係者、すべての方々に感謝を申し上げたいと思います。ここ近年、田中監督の下、素晴らしい成績を収めてきた明治大を引き継ぐ、重責をひしひし感じながら、自分なりのチャレンジをしたいという覚悟でいます。

ここ数年、田中監督の明治大をいちOBとして、勝利する、勝つ文化を作り上げると同時に、選手一人ひとりの取り組む姿勢というのを感じていました。私としては、そこをしっかり継承することが一番大きな役割だと思っています。

競争社会の中で勝利というのは最も重要ですが、大学スポーツではそこに向かうプロセスも努力も人間性も磨き上げながら、結果として優勝に導くということも十条。そうしたチームをこれからも作っていきたい。在任期間中に必ず優勝する、そういった強い気持ちを持って日々学生たちと努力していきたい。

1年前、田中監督からこの話を(いただき)本当に受け入れるかという迷いもあったが、明治大ラグビー部の監督という仕事のチャンスは、そう簡単にできるものでもないと思いもあって、あとあと後悔したくないという考えのもと引き受けさせていただいた。

この思いを在任期間中は忘れず、初心を貫いて努力していきたい。学生たちには私自身、経験してきたトップリーグの監督を活かしながら、選手の育成、ラグビーへの取り組む準備にも役立てることができるという自負もあります。

学生、スタッフと対話をしながら一緒にチームを作り上げるところも自分の強みだと思っています。田中監督の強烈なリーダーシップで作り上げてきたが、私の強みも加味しながらチームを進化させていきたい。

――優勝するためには何がキーになってくるか


神鳥 おそらく、一番になりたい、強いところで(ラグビーを)やりたいと(思って明治に)入ってきたと考えています。そうした動機を問い正しながら、ここに来たからそれを目指しているというメッセージを出していくことも大事かなと思います。学生とはそんなに接している時間はないが、時に楽なほうに、ルーズな方に入ってしまうケースもあると思う。そういうときは、目の前より、本質的な部分で、何のためにここに来たのか、何になりたいかを問いながら選手たちをモチベートしていきたい。


――監督のオファーをいただいたとき悩んだ理由は?


神鳥 話は、田中前監督から直接お話をうかがった。やっぱり素晴らしいチームを作り上げてきて、田中前監督のリーダーシップやチームを作り上げていくプロセスを自分が引き継ぐイメージはなかったです。もっともっと長く続けてやった方がという思いもあった。

また、その重責に応えられる自信というか、フィットするか。そういったところのプレッシャーは正直、感じました。慎重に考えないといけないと思いました。最終的に(受ける)決断したのは、こういったオファー、チャンスは誰もが頂けるものではないだろうし、諸先輩方が築き上げてきた明治大の監督は、北島先生のポジション、自分がやれるかもしれない。ここで断って、後々、やっておけばよかったという人生にしたくないと思った。そこが一番決め手だった。これといった理屈ではない。こんな名誉あること、断った後、後悔する人生がいやだった。

――トップリーグの経験がどういきてくるか


ハイパフォーマンスを出すための準備、取り組む姿勢というところに関しては、おそらく学生たちに伝えることができると考えています。グラウンド上でのパフォーマンスを出すためには、それ以外の時間、準備が重要になってくる。トップリーグの選手も準備だったりの姿勢やプロフェッショナルの部分は、今後、学生の中でも目指していきたい選手であっても、大学ラグビーで終わるにしてもそういった感覚は伝えることができると思います。

――あらためて、今季の目標?


常に優勝争いに参加するチームになる。優勝はそのときのコンディションや状況、運もあるかもしれないが、やるからには当然 そこを目指していく。チームとして期待され、応援されるように、見ていて明治のラグビーはさすがだなと思ってもらえるような準備をしていくことが重要。その先には大学選手権の優勝がある。そういったプロセスの部分ですね、どんな人にどんな期待をされているか、自分たちがどうあるべきかを突き詰めていきたい。

――バックファイブには鍛え甲斐のある選手が多いです


選手ひとりひとりの細かい特性はこれから見ていきたいと思っていますが、グラウンドに出てみると明治の学生は体が大きいし、190cmの選手もいる。大きい選手が力強く動き回れるようなチームになれば、明治らしい戦い方が必然的に出てくると思います。どういったチームというのは表現しづらいが、サイズの大きい選手たちが勤勉に動き続けられるような、80分間通して、そういったチームを作って ワクワクするようなラグビーを見せられたらなと思います。

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