14日、三菱重工相模原ダイナボアーズは、ホスト・ギオンスに三重ホンダヒートを迎え撃った。
得点の取り合いとなったこの試合は、前半15‐17で折り返したダイナボアーズが後半2分NO8マリノ・ミカエリトゥウのトライでダイナボアーズが逆転するも、ヒートもそこから3つのトライで22-34とこの試合で最大の12点差をつけられてしまう。
それでもダイナボアーズは後半17分、昨シーズンまでチームに所属していたCTBベン・ボルトリッジにイエロカードが出され数的優位となると、ミカエリトゥウのハットトリックで7点差とすると、62分にはFLジャクソン・ヘモポのトライで2点差。
さらに28分、相手のペナルティから敵陣深くに入りラインアウトからアタックを継続し、最後はマット・ヴァエガのトライで逆転。39-34と5点リードで迎えた試合終了間際、自陣でフェイズを重ねるヒートに対して、FLセルホゼがパスをインターセプト。CTBルカニョ・アム、FB小泉怜史とつないでトライ。序盤から激しい打ち合いとなった試合は44-34でダイナボアーズが勝利を収め、今シーズン待望の2勝目を果たした。
前節ダイナボアーズは試合が中止となったことで消化試合が7試合で勝ち点9の10位。次節は東芝ブレイブルーパス東京と対戦。一方敗れたヒートは前節東芝ブレイブルーパス東京に勝利する大金星をあげるも3連勝ならず、勝ち点11で9位。来週はホーム・鈴鹿で静岡ブルーレヴズ(7位)を迎える。
三菱重工相模原ダイナボアーズ グレン・ディレーニHC

グレン・ディレーニHCと吉田杏キャプテン
今週はすごく大事な試合ということで、月曜日に全員にむけて我々のDNAの話をしました。我々のDNAはハードワーク。前半はミスが多かったけど、後半はハードワーク、たくさんのタックル、個人個人が役割を見せてくれたのでとても良かった。
――先週の試合が中止になったことの影響は?リカバリーができたというプラス面もある?
試合が日曜日だったということもあって、今週の準備は月曜日からでしたしいつも通りでした。試合がなくてちょっと残念だった。一週間のルーティンは全く同じでしたし、頭のメンタル部分では試合があったような疲れもあったと思います。
――リザーブの平翔大選手はアーリーエントリーでのメンバー入りですが、どういった部分を評価している?
スキルセットも本当にいい。キック、パス、キャッチ、タックル全部良くできる。一番大事なことは(大学選手権)優勝のキャプテン。そういうメンタリティーはすごく大事。残り5分で出場させようと思いましたが、ボールが切れなかった。
――改めて今週、自分たちのDNAについて話をした理由は?
正直言って、これまで接戦が続きながらも、得点を取り切るための「遂行力」がわずかに足りない試合が多かった。直近の3試合はいずれも試合終了間際のプレーで敗れ、勝点を落としていました。
実際のところ、プレーの内容自体は決して悪くなかった。課題は「いかに最後を締めくくるか」という一点にありました。私は、その点をチーム内であまり大きな問題やプレッシャーとして扱いすぎたくないと考えていました。
なぜなら、それまでの終盤の失点は、誰か一人があとほんと「5%の努力」を上乗せできていれば…その一方の踏ん張りがあれば…防げたものばかりだったからです。
今日の試合のラストシーンを振り返ってみてください。グラウンドにいた15人全員がその「5%の努力」を体現していました。ディフェンスでは常にオンサイドを保ち、タックルの精度も盤石でした。そして何より、選手たちが見せてくれたマインドセットは「逃げ切って試合を追わせること」ではなく、「もう一本トライを取りに行くこと」にありました。
厳しいブレーの連続の末に、さらにもう一歩努力を重ねること、限界まで疲れている中でクリアな判断を下すこと、それこそが私たちの「DNA」が目指す姿なのです。
(吉田)杏が序盤からチームに対して基準を示してくれました。今週一週間通して、彼はグループを本当に良く引っ張ってくれました。それが今日の結果に繋がったのだと思います。彼が今日のようなリーダーシップを発揮すれば、チーム全員がかならずそれについていくのです。
三菱重工相模原ダイナボアーズ 吉田杏キャプテン

吉田杏
今週、週初めから自分たちのDNAは何か、言葉では表せない、人が見て感じられるものにこだわりをもって1週間準備して今日プレーできていました。前半少し後手に回って、判断ミスであったり、ハンドリングエラーだったり、そういった部分がありましたけど、後半は自分たちのDNAである、ハードワーク、言葉でいうのは簡単ですけど、自分たちが今までやってきたことというのが出た試合だったなと思います。
ここまで正直結果が出ずに苦しい、明かりが見えないトンネルが長く続きましたが、自分たちがやってきたことは間違っていないというような試合だったなと思います。
――途中、点差がついた時のメンタル
今週1週間、特に自信を失ったということはなくて、15人がやるべきことを信じて一つ一つの仕事を、どれだけ自己犠牲を払えるか、今日見に来てくださった皆さんに見せられるかという藩士をこの1週間やってきたのでそこは自信をもってプレーできていたと思います。
――後半盛り返しができたラグビー面での要因は?
ここ数試合常に苦しめられていたので「規律」の部分でした。どれだけレフェリーにクリアにブレイクダウンであったり、オフサイドの部分をクリアにするか、厳しく言い続けてきたので、そういったところは今日できたのかなと思います。

あとは、先程も言ったDNAのところ。どれだけハードに自分たちがリロードするかという部分を2週間こだわってきたので、完璧ではなかったですけど、いいところの方が多かったと思います。次の試合でもフォーカスをあてて頑張りたい。
SCOREBOARD
三菱重工相模原ダイナボアーズ

三重ホンダヒート


