3月31日から埼玉県の熊谷ラグビー場で行われてきた第13回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会の決勝が4月7日、13時にキックオフされた。
昨年は東日本大震災の影響で中止された同大会は、1月の花園で優勝していた東福岡(福岡)が24-22で初の決勝進出となった石見智翠館(島根)を破り、3大会連続3度目、そして史上初となる3連覇を達成。東福岡は花園をあわせると6回連続、東福岡中心となって編成して出場した国体も含めると9大会連続の全国大会制覇となった。
東福岡(福岡)の決勝の相手は、予選リーグでは國學院久我山(東京)、大阪桐蔭(大阪)を破り、準決勝でも常翔学園(大阪)を15―12で下し、今大会台風の目となった石見智翠館(島根)だった。天気は晴れだったが、熊谷らしく風は強く、石見智翠館の風上でキックオフされた。東福岡は決勝までの5試合で失トライは2。石見智翠館の攻撃がどこまで通じるかが焦点であった。
トライの取り合いとなった前半戦
大会の勢いのまま先制したのは石見智翠館だった。キックオフのボールを相手がノックオンし、敵陣ゴール前10mでスクラム。1分、左に展開し、パスが乱れたものの、FB吉田力哉(3年)がギャップをついて中央にトライ。ゴールも決まって7-0と先制に成功。だが東福岡も、11分、FL深津賢登(3年)がチャージのこぼれ球を自ら抑えて7-7と同点に。