2月22日(日)、大阪・近鉄花園ラグビー場では第52回ラグビー日本選手権の準決勝2試合が行われ、第一試合はヤマハ発動機ジュビロ(トップリーグ準優勝)が東芝ブレイブルーパス(トップリーグプレーオフ進出チーム)と対戦し、ヤマハ発動機が相手をノートライに抑えて21−9で勝利し、チームとしての初の日本選手権の決勝に駒を進めた。
トライには至らなかったが見事なサインプレー
「東芝に3連勝することができて自信になりました」と選手たちが声を揃えたように、ヤマハは今シーズン、東芝に負けなかった。しかも日本選手権の準決勝では、東芝が強みにしていた接点で一歩も引かず、ディフェンスでは相手をノートライに抑えることに成功した。
また攻撃面でもヤマハは「トップリーグプレーオフ決勝からの3週間、相手陣22m内に入ったところでの攻撃を整備しました」とSH矢富勇毅が言うように、随所で素晴らしいプレーを見せた。
まず前半8分、トライには到らなかったがヤマハは敵陣15mほどの右ラインアウトから素晴らしいサインプレーでゴールラインに迫る。
一度、FWでモールを組んだが東芝の激しいプレッシャーにあったため、SH矢富は左に展開。NO8堀江恭佑が縦に突いてポイントをつくり、素早く順目に攻める。
SO大田尾竜彦がCTBマレ・サウをおとりに、ブラインドサイドから走り込んできたWTB伊藤力へパス。伊藤がゲインしてCTB宮澤正利へとパスし、CTB宮澤がそのままインゴールに飛び込んだと思われたがTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)の末、「肘を使って前進している」との判定でトライにはらなかった。
続いてはヤマハの1本目のトライを振り返りたい。