サントリーサンゴリアスの「2冠」で終えた2016-17シーズンの日本のラグビーシーン。
サントリーの沢木敬介監督、「ベスト15」にも輝いたSH流大キャプテン、そして「トライランキング」「ベスト15」「トップリーグMVP」の個人タイトル「3冠」に輝いたWTB中靏隆彰に、それぞれ今シーズンのポイントになった試合やトライなどについて聞いた。
沢木監督が選ぶポイントとなった試合は、リーグ戦第4節のパナソニック戦「あの勝利で全員がコミットできた」
まず沢木監督に、もっとも「ナレッジ(ラグビー理解度)を感じたトライは?」と聞くと、一つを挙げることは難しいとのこと。
ただ「ポイントとなった試合は?」と質問を変えてみると、トップリーグ第4節、昨年9月17日に東京・秩父宮ラグビー場で行われたパナソニックワイルドナイツ戦を挙げた。昨年度の王者に45−15で快勝した試合はチームにとって大きかったようだ。
「一番、成長できた試合でした。相手はチャンピオンチームだったし、選手たちは、当時、自分たちのラグビースタイルを信じながらも少し迷っていた。あの試合で全員がコミットできました」(沢木監督)
開幕戦は近鉄ライナーズに1点差で辛勝、3節は3点差でリコーに勝利していたことを考えると、この勝利で一気に勢いに乗ったと言えよう。実はリーグMVPに輝いたWTB 中靏隆彰も、開幕戦はメンバー外で、実はこの試合で今シーズン、初トライを挙げていた。
次にキャプテンのSH流が、一番にナレッジを感じた会心のトライはどれだったのか。