リーチマイケルキャプテンがこの1年を振り返る−−プレーヤーとして、キャプテンとして(前編) | ラグビージャパン365

リーチマイケルキャプテンがこの1年を振り返る−−プレーヤーとして、キャプテンとして(前編)

2014/12/03

文●斉藤健仁


エディ・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)がラグビー日本代表の指揮官に就任し3年目を迎えた2014年の春、名将が新たにキャプテンに指名したのはFLリーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス)だった。2015年のイングランドワールドカップ(W杯)を見据えて「チームで一番の選手。常にスタメンに入ることができる」とジョーンズHCのリーチへの信頼は厚い。そんな桜のジャージーのスキッパーが、6月にはホームでイタリア代表を初めて撃破し、テストマッチでは11連勝を記録、そして世界ランキングを一時は9位(現在は11位)まで上げた日本代表の2014年、ワールドカップ前年であるこの1年を振り返る。

「最初からいいキャプテンはいない」とエディに言われた

試合前に国歌を歌うリーチ(一番右)

試合前に国歌を歌うリーチ(一番右)

――この春にジョーンズHCから日本代表のキャプテンに新たに指名されました。日本代表の1年間を終えて、率直に、今の思いはどうですか?

リーチ マイケル(以下、リーチ) (しばらく沈黙してから)エディ(ジョーンズHC)からキャプテンの依頼を受けた時はすごく悩みました。俊さん(前キャプテンの廣瀬俊朗/東芝)とかいろんな人と相談しましたが、今はやってよかったと思います。キャプテンでなければここまで選手としても成長できていなかったと思います。

エディと記者会見に応じるリーチ(左)

エディと記者会見に応じるリーチ(左)

あと、エディからキャプテンになる前より、何でもストレートに言われるようになりましたね。キャプテンでなかったときは、自由にプレーさせてもらっていて、そんなに厳しく言われることはなかったです。ですがキャプテンになってから、ちょっとでも集中を失ったら言われるし、オフ・ザ・フィールドでも緩いところがあれば言われます。「自分が一番成長してほしい選手」というエディの想いが伝わってきました。


高校時代に日本に来てから10年くらいになりますが、ここまでストレートに言ってくれるコーチはいませんでした。自分に弱い部分もあり「このままじゃ(世界で)通用しないぞ」とか何度も言われました。これまで本当にあんまり言われたことがなくて、最初はどうやって対応したらいいかわからなくて、少しむかつきました(笑)。でもよくよく考えたら、エディの言っていることは正しかったし、逆にもっと頑張ってやる、という気持ちになりましたね。

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