ブレイブルーパスが好調・浦安に苦しみながらもBP獲得して勝利!浦安は終盤のキーモメントで失速 | ラグビージャパン365

ブレイブルーパスが好調・浦安に苦しみながらもBP獲得して勝利!浦安は終盤のキーモメントで失速

2026/01/19

文●野辺優子


17日、NTTジャパンラグビーリーグワンは第5節、秩父宮ラグビー場では浦安D-Rocks(5位)と東芝ブレイブルーパス東京(2位)の一戦が行われた。

リッチー・モウンガを振り切り移籍後初トライを決める山中亮平

リッチー・モウンガを振り切り移籍後初トライを決める山中亮平


後半の序盤、先にスコアしたのはブレイブルーパス。TJクラークがこの試合2本目となるトライでリードを広げると55分、敵陣ゴール前でリッチー・モウンガが裏に抜け、マイケル・スト―バーグがトライで31-13とリードを広げる。

2トライを決めたTJクラーク。この試合のPOMに。

2トライを決めたTJクラーク。この試合のPOMに。


追いかける浦安は60分、FB山中亮平の移籍後初トライで20-31とすると、自陣からパスを繋いでSH飯沼蓮がトライ4点差に迫った。残り10分の攻防、73分、ブレイブルーパスWTB石岡玲英がリーグワン初トライで突き放しそのまま試合終了。

リーグワン初トライを決めた石岡玲英

リーグワン初トライを決めた石岡玲英


ブレイブルーパスが38-27で勝利し4勝目を挙げた。次節は首位を走るクボタスピアーズ船橋・東京ベイとの大一番に挑む。一方敗れた浦安D-Rocksは6位に後退。それでも今シーズンの好調さはキープしている。次節は初勝利を目指す三重ホンダヒート。取りこぼしは許されない。

HIGHLIGHTS

東芝ブレイブルーパス東京 トッド・ブラックアダーHC

松永拓朗_トッド・ブラックアダーHC

松永拓朗_トッド・ブラックアダーHC


今日のチームを本当に誇りに思います。昨年の経験を踏まえ、相手が非常に危険なチームであることを理解した上で、今週は特に我慢強さを意識して準備してきました。スタッフも含め、非常に良い準備ができたと思います。

試合の入りはエクセキューションも良く、いくつかミスはありましたが、その後のリアクションがとても重要でした。特にハーフタイム明けの対応は、この試合のターニングポイントだったと感じています。フェーズを重ねながら自分たちの形を取り戻し、ゲームに戻ることができました。

後半は4点差まで詰められ、試合は本当にどちらに転ぶか分からない状況でしたが、最後まで競り合い、勝ち切ることができました。ボーナスポイント付きで勝利を収められたことは、非常に大きな成果だと思います。

――後半は特に反則が目立った印象がありますが、その点についてどのように受け止めていますか。

規律の面では、改善が見られています。ハーフタイム前にプレッシャーの中でミスからペナルティーにつながる場面はありましたが、後半はプレッシャーがかかる中でもディシプリンを保てていました。この点は前進している部分です。


――リーチ選手、フリゼル選手、ナイカブラ選手の現状を教えてください。

リーチは軽度の負傷がありましたが、リカバリーは順調です。2週間ほどで問題なく戻ってこられる見込みです。シャノン(・フリゼル)についてですが、シーズン最初の試合で負傷し、現在は約3か月の離脱となっています。ただし回復状況は非常に良好です。日本での治療やリハビリも順調に進んでおり、復帰に向けて計画通り進んでいます。今後数週間の経過を見ながら、段階的に復帰させていく予定です。

ジョネに関しても、シリーズ全体の状況を踏まえながら慎重に進めています。まだ完全ではありませんが、改善は見られており、コンディションも上がってきています。復帰時期については無理をさせず、チームとして長期的な視点で判断しています。

昨シーズンはみなさんから若手起用についてさまざまな声もありましたが、今季は選手層全体がしっかり機能しており、停滞している印象はありません。むしろチーム全体として健全な競争が生まれていると感じています。

――浦安は昨季と比べて全く違うチームに見えましたが、どのように感じましたか。

対戦相手については、昨季とはまったく違うチームだと感じました。一体感があり、スクラムも安定し、ボールキャリーやブレイクダウン、オフロードといった部分が非常に効果的でした。試合前の段階から、昨年とは別のチームとしてリスペクトを持って準備してきましたが、その通りのタフな相手でした。

東芝ブレイブルーパス東京 FB松永拓朗ゲームキャプテン

松永拓朗ゲームキャプテン

松永拓朗ゲームキャプテン


今日の試合は、本当にタフなゲームでした。その中で、しっかり勝ち切ることができたという点は、僕たちにとって大きな自信になります。アタック面では、相手のプレッシャーがある中でも、自分たちのスキルを信じて、小さなスペースを突いていくことができました。その積み重ねがトライにつながったことは、とてもポジティブだと思います。

ディフェンスでは、浦安さんの強みであるキャリーやボールムーブに苦しめられる場面もありましたが、我慢すべきところではしっかり我慢し、ラインスピードを保つことができました。そうしたディフェンスの粘りも含めて、チームとして自信を深められる試合だったと思います。このようなゲームを作れたことを、非常に嬉しく思っています。

――浦安のアタックに対して、ディフェンスが崩された場面もありましたが、その点は。

ディフェンスにおいては、コネクションを非常に大切にしています。ただ、わずかな横の連携ミスが致命的な結果につながってしまう場面がありました。特にボールラック周辺に人が集まりすぎてしまう傾向があり、相手のハイボールからボールが動く中で、ラインを整えるのが難しい場面もありました。今後は、よりコネクションを高めていくことが課題だと考えています。

――次節に向けて、この1週間で重要になる点は。

フィジカルな部分は間違いなく重要になります。ディフェンスでもアタックでも、フィジカルなプレーが求められます。その中で、自分たちのシステムを信じてプレーすることが一番大切だと思います。

浦安D-Rocks グラハム・ラウンツリーHC

グラハム・ラウンツリーHC

グラハム・ラウンツリーHC


まず東芝は、チャンピオンたる理由があるチームだと思います。本当に、良いチームです。試合を振り返ると、終盤ですね、終盤のところで、私たちは本当に選手たちは、すごく良いファイトを見せてくれたと思っています。ただ、試合の最後の方で、ブレイクダウンのところで、いくつか、自分たちの勢いが止まってしまった場面がありました。そこはかなりクールに、冷静に、振り返らないといけない部分だと思っています。正直に言えば、最低でも34対38、そのくらいのスコアで終わるべき試合だったと感じています。

――後半の修正やハーフタイムでの対応は評価できますか。

ハーフタイムで一度落ち着いて、やるべきことにフォーカスし直せたのが大きかったと思います。前半はミスの後に取り返そうとして無理をしてしまう場面もありましたが、後半は規律の面で改善が見られ、プレッシャーがかかる中でも冷静に対応できました。

――今日はこれまでリザーブだったハーフ団が先発。選手起用やローテーションについての狙いは?

まず前提として、全員にしっかりゲームタイムを与えることは、シーズンを通して非常に重要だと考えています。ポジションごとに競争を生みながら、実戦の中で経験を積ませることが、チーム全体の底上げにつながります。

小西ですが、彼は基本的にスクラムハーフとして育てている選手です。トレーニングでも、かなり高い基準を自分に課してやっている選手です。今日の試合では、キックの判断、エリアマネジメント、そしてゲームマネジメントの部分で、とても良いパフォーマンスを見せてくれました。

今日に関しては、特に途中から入った選手たちのパフォーマンスに満足しています。後半に飯沼を投入できたことは良かったですし、彼が入ってからのゲームマネジメント、特にキックでのコントロールはとても良かったと思います。落ち着いて試合を読むことができていましたし、状況判断も的確でした。

小西に関しても、やはり「試合の中でプレー時間を与えること」が重要です。練習だけではなく、実際の試合で判断し、経験することでしか成長できない部分があります。そういう意味でも、今日の起用には大きな意味がありました。

また、12番でプレーしたサミソニ・トゥアについても触れておきたいと思います。

彼は非常に良いパフォーマンスを見せてくれましたが、同時に、特定の選手一人に頼り切らないチームを作ることも大切です。そのためにも、同じポジションで複数の選択肢を持ち、他の選手にも十分な出場時間を与えていきたいと考えています。選手起用に関しては、すべて意図を持って決断しています。短期的な結果だけでなく、中長期的にチームを強くしていくために、誰にどのタイミングで経験を積ませるかを常に考えています。その意味で、今日のローテーションと選手たちの反応には手応えを感じています。

――キックやゲームマネジメントについての評価は?

キック選択とゲームマネジメントは、試合をコントロールするうえで非常に重要です。今日に関しては、全体として良い判断が多かったと思いますし、若い選手たちがその部分を楽しみながら実行できている点はポジティブです。

――今季、チームとして特に重視しているポイントは?

去年、私たちはリーグ最下位でした。それは事実です。ですが、今は「どのチームにも勝てる」と、本気で思えるチームになってきています。それは、日々のトレーニング、日々の準備の積み重ねの結果です。チャンスは作れています。ただ一方で、相手に簡単なチャンスを与えてしまっている、いわゆる「プレゼント」をしてしまっている場面もあります。だからこそ、常に自分たちに目を向け続ける必要があります。

スクラムやセットプレーについてですが、スクラムは非常に安定してきています。前に出るゲームもできていますし、敵陣に入ってからのスコア効率では、今日の試合では、ブレイブルーパスを上回る部分もありました。私たちが目指しているのは、ボールを動かし続けるラグビーです。疲れた状況でも、スキルを発揮できるチームになることです。

浦安D-Rocks SH飯沼蓮

自分たちのプランは、試合を通して多くの時間帯で実行できていたと思います。80分間それを続けられていれば、本当に勝てた試合だったという感覚があります。去年のシーズンを踏まえても、今回の試合からは多くの学びを得ることができました。

――ブレイクダウンについて

ブレイクダウンは、昨シーズン終盤から力を入れて取り組んできた部分です。今日の試合でも一定の手応えはありましたが、一方で、まだ改善しなければならない課題もはっきり見えました。特に疲れてきた時間帯での精度を、さらに高めていく必要があると感じています。

――後半20分の戦い方

D-Rocksの強みは後半20分だと思っています。今日はゲームを切らず、キックやハイボールから再獲得を狙い、流れを引き寄せようとしました。一時的に自分たちの流れを作れた場面もありましたが、最後の部分で相手にボールを奪われてしまい、そこが大きな課題として残りました。

――チームの成長について

結果だけを見れば負け試合ですが、「ここまでやれた」という感覚はチーム全体にあります。ただし、そこで満足してしまっては意味がありません。自分たちはほとんどの相手に勝てる力があると信じていますし、そのために一人ひとりが責任を持って試合を変えていく必要があると思っています。

――今後に向けて

当たり前のプレーを、より高い基準でやり続けることが重要です。ブレイクダウン、規律、コミュニケーションといった基本的な部分を、試合でも練習でも徹底していくことで、本当に勝てるチームになっていけると感じています。 

SCOREBOARD

NTTジャパンラグビー リーグワン 2025-26 ディビジョン1 第5節 カンファレンスA

  • TRY(3)前半33分 8.タマティ・イオアネ, 後半20分 15.山中亮平, 後半22分 21.飯沼蓮
  • G(3)前半34分・後半21分・後半23分 10.オテレ・ブラック
  • PG(2)前半25分・前半40分 10.オテレ・ブラック
  • PENALTY
  • PK(6)
  • FK(0)
  • TRY(6)前半7分・後半4分 11.ティージェイ・クラーク, 前半19分 13.セタ・タマニバル, 前半29分 9.高橋昴平, 後半15分 5.マイケル・ストーバーグ, 後半33分 23.石岡玲英
  • G(4)前半8分・前半20分・後半16分・後半34分 10.リッチー・モウンガ
  • PG(0)
  • PENALTY
  • PK(1)
  • FK(0)
  • 浦安D-Rocks

  • 1 鍋島秀源 後半21分 OUT → IN 17 梅田海星
  • 2 松下潤一郎 後半34分 OUT → IN 16 梁正秀
  • 3 セコナイア・ポレ 後半9分 OUT → IN 18 金廉
  • 4 マナアキ・セルビーリキット 後半9分 OUT → IN 20 ヤスパー・ヴィーセ
  • 5 スティーブン・カミンズ
  • 6 佐々木柚樹
  • 7 武内慎
  • 8 タマティ・イオアネ 後半18分 OUT → IN 19 ブロディ・マカスケル
  • 9 小西泰聖 後半21分 OUT → IN 21 飯沼蓮
  • 10 オテレ・ブラック
  • 11 ケレブ・カヴバティ
  • 12 サミソニ・トゥア
  • 13 シェーン・ゲイツ
  • 14 タナ・トゥハカライナ 後半30分 OUT → IN 23 安田卓平
  • 15 山中亮平 後半34分 OUT → IN 22 ルテル・ラウララ
  • 16 梁正秀
  • 17 梅田海星
  • 18 金廉
  • 19 ブロディ・マカスケル
  • 20 ヤスパー・ヴィーセ
  • 21 飯沼蓮
  • 22 ルテル・ラウララ
  • 23 安田卓平
  • 東芝ブレイブルーパス東京

  • 1 木村星南 後半10分 OUT → IN 17 眞壁照男
  • 2 酒木凜平 後半37分 OUT → IN 16 日吉健
  • 3 ヴェア・タモエフォラウ 後半10分 OUT → IN 18 小鍜治悠太
  • 4 ジェイコブ・ピアス 後半21分 OUT → IN 19 カラム・マクドナルド
  • 5 マイケル・ストーバーグ
  • 6 アフ・オフィナ 後半10分 OUT → IN 20 伊藤鐘平
  • 7 佐々木剛
  • 8 山本浩輝
  • 9 高橋昴平 後半16分 OUT → IN 21 杉山優平
  • 10 リッチー・モウンガ
  • 11 ティージェイ・クラーク
  • 12 ロブ・トンプソン
  • 13 セタ・タマニバル 後半0分 OUT → IN 22 マイケル・コリンズ
  • 14 桑山聖生 後半16分 OUT → IN 23 石岡玲英
  • 15 松永拓朗
  • 16 日吉健
  • 17 眞壁照男
  • 18 小鍜治悠太
  • 19 カラム・マクドナルド
  • 20 伊藤鐘平
  • 21 杉山優平
  • 22 マイケル・コリンズ
  • 23 石岡玲英

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