前節、ホストの鈴鹿で静岡ブルーレヴズを破り今季3勝目をあげた三重ホンダヒート。2月28日(土)は埼玉・熊谷ラグビー場で埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦。
試合は序盤から埼玉ワイルドナイツのペースで進んだ。開始16分までに3トライを許し、0-21とリードを広げられる苦しい展開となった。
前半27分、スクラムからCTBダーウィッド・ケラーマンが突破してトライ。SO北原璃久がコンバージョンを決めて7点を返したが、前半終了間際にも失点し、35-7で折り返した。
後半は途中出場のFLパブロ・マテーラのトライ、終盤には北原が意地のトライを挙げたものの、相手の攻撃を止めきれず、最終スコアは66-19で敗戦となった。
次節は、3月14日(土)今季2勝を挙げているホストの栃木・ホンダヒートグリーンスタジアムに横浜キヤノンイーグルスを迎える。
HIGHLIGHTS
三重ホンダヒート キアラン・クローリーHC
まず、今日の試合は相手が勝利に値する内容でした。決勝や常にトップ4にいる理由が、今日の試合にはっきりと表れていたと思います。
ゲインラインの攻防で主導権を握られ、スピードに乗ったアタック、そしてエクゼキューション(遂行力)においても上回られました。今日のようなコンディションの中でも相手は正確にプレーしていました。ラグビーのあらゆる局面でドミネートされた試合だったと感じています。

レメキロマノラヴァ
――今日は風が非常に強いコンディションでしたが、ゲームプランとその遂行についていかがでしたか。
風に関しては両チーム同じ条件でした。そこに言い訳はありません。前半は向かい風でプレーする形で、テリトリーを意識したプランでした。立ち上がり7分から10分くらいは悪くなかったと思います。ただ、22メートルエリアに入ったところでポイントにつなげられなかった。そのあと相手がトライを取って、流れを持っていかれました。後半は追いかける展開になりましたが、相手は我々を22メートル内にほとんど入らせなかった。入った場面でもエクゼキューションが足りなかったと思います。

ヤンコ・スワナポール
――勝敗を分けたポイントは何だったと分析されていますか?
フィジカリティです。ゲインラインを切られ、ブレイクダウンでプレッシャーを受け、ディフェンスではミスタックルが続きました。このレベルでは、1対1のコンタクトで後手を踏むと試合をコントロールできません。チャンスを与えれば、相手は確実に得点につなげます。
――直前のメンバー変更やショートウィークなど色々な難しさが重なった。この1週間どのようなことにフォーカスして準備してきたのか。
毎週違う1週間ですし、対戦相手も違う。ショートターンアラウンドはどのチームも同じです。言い訳にはできません。準備は尽くしたつもりではあったが及ばなかった。フォーカスは、フィジカルで前に出ること、ディフェンスラインでプレッシャーをかけること、テンポを上げて前でゲームをマネジメントすること。ただ、実際にはゲインラインで劣勢になり、思うようにテンポを作れませんでした。大きな学びとして次節につなげたい。

トレヴァ・ホゼア
――今シーズン、ここまで3勝しているが、どうみているか。
今日は非常に残念な試合だったと思います。ただ、シーズンはまだ続いていますし、我々にできることは前を向いて進むことだけです。今シーズンを振り返ると、序盤はうまくいかない部分もありました。中盤に入って改善できている点もありますが、次に向けてしっかり準備することが何より大切だと思っています。
次のブロックに向けては、1週間のブレイクを挟みますが、その後の戦いを非常に楽しみにしています。まだランキングを上げていける位置にいると考えています。
一貫性という意味では、今日パナソニックさんが80分間見せたような安定感を、我々も示していかなければなりません。80分間を通して同じ基準でプレーし続けることが、今の我々にとって最大の課題だと感じています。

北原璃久
――チームとして良くなっている点は?
例えばスクラムなど、セットピースの部分では確実に改善が見られています。フィジカルの部分や規律の面でも前進しているところはあります。ただ、それを80分間継続できるかどうかが今後のポイントになると思います
正直に言えば、まだチームとしてアップダウンはあると思っています。ただ、シーズン序盤と比べると、チーム全体としては確実に良くなっていますし、成長も感じています。
一方で、リーグワン全体のレベルがここ数年で大きく上がっていることも実感しています。どの試合も本当に拮抗していますし、簡単なゲームは一つもありません。
シーズン序盤はハイスコアで敗れる試合もありましたが、そういった部分はチームとして改善できていると感じています。ただ、それ以上にリーグ全体の競争力が高まっている中で、さらに上を目指すためには、もっと質を上げていかなければいけないと思っています。
三重ホンダヒート FLフランコ・モスタート ゲームキャプテン
ワイルドナイツさんは、やはりボールを持った場面で非常に手強い相手であることをあらためて感じました。
本日の試合に関しては、相手の方がフィジカルで優位に立ち、ゲインラインをしっかり越えてくる場面が多かったと思います。勢いを持って前に出るプレーに対して、我々はかなりプレッシャーを受けてしまいました。
相手の方が先に“パンチ”を打ち込んでくる、つまり先制的にフィジカルバトルで優位に立つ力が強かったと感じています。我々としてはゲームの流れをコントロールすることができず、ディフェンスでもミスタックルが続いてしまいました。例えばダミアン・デアレンデのような突破力のある選手に前進を許してしまうと、そこから一気にモメンタムを持っていかれてしまう展開になってしまいます。結果として、今シーズンの中でも最も大きな学びとなる試合だったと感じています。
――ディフェンス面でのフォーカスと実際どう言った面で埼玉に上回られたのか。
ワイルドナイツのようなボールキープに長けているチームに対して、相手に流れを渡してしまい、結果的に相手のプレッシャーを受け続ける展開になってしまいました。
ディフェンスに関しては、ラッシュディフェンスで前に出て、相手にフェーズを重ねさせないというプランでした。しかし、それぞれが自分の役割を遂行しきれず、組織として機能しない場面がありました。
HCも最初に話していた通り、立ち上がりに関しては風上でプレーする中で良い入りができた部分もありました。ただ、22メートルエリアに侵入した際に確実に得点へ結びつけることができなかった点は大きな課題です。チャンスを確実にポイントに変えること。その部分が勝敗を分けたと感じています。
――具体的にどういうところが学びとなったか。
チームとして、皆さんが見ているだけではなかなか伝わらない部分もあるかもしれませんが、リーグワンは本当にタフな大会です。
このブロックでは、東芝さんやブルーレヴズさんなど、非常に強い相手との連戦が続きました。こうしたショートターンアラウンドの中では、リカバリーが非常に重要になります。
ブルーレヴズ戦では、相手がボールをよく動かすチームということもあり、我々は200本以上のタックルを強いられました。そういった試合の後は、次の試合に向けて体をしっかり回復させ、コンディションを整えることが非常に大切になります。
特に今週のようにワイルドナイツさんのような上位チームと対戦する場合は、毎試合ごとに常にベストな状態で臨むことが重要です。
メンタル面においても、ブルーレヴズ戦で勝ったことに満足するのではなく、すぐに気持ちを切り替えて次にフォーカスすることが大切だと感じています。
SCOREBOARD
NTTジャパンラグビー リーグワン 2025-26 ディビジョン1 第10節 交流戦
TRY(9)前半11分 9.小山大輝, 前半14分 14.竹山晃暉, 前半16分・前半39分 7.ラクラン・ボーシェー, 前半34分 13.ディラン・ライリー, 後半2分・後半32分 6.ベン・ガンター, 後半7分 8.ジャック・コーネルセン, 後半20分 18.リサラ・フィナウG(9)前半12分・前半15分・前半17分・前半40分・後半3分・後半8分・後半21分 10.山沢拓也, 前半35分 14.竹山晃暉, 後半33分 23.齊藤誉哉PG(1)後半41分 23.齊藤誉哉PENALTYPK(2)FK(1)TRY(3)前半27分 13.ダーウィッド・ケラーマン, 後半5分 20.パブロ・マテーラ, 後半36分 10.北原璃久G(2)前半27分・後半36分 10.北原璃久PG(0)PENALTYPK(4)FK(1)1 鶴川達彦 後半0分 OUT → IN 17 平野叶翔2 テビタ・イカニヴェレ 後半15分 OUT → IN 16 肥田晃季3 マティウス・バッソン 後半0分 OUT → IN 18 フェインガ・ファカイ4 ヤンコ・スワナポール 前半16分 OUT → IN 19 西村龍馬5 トレヴァ・ホゼア6 フランコ・モスタート7 古田凌 後半0分 OUT → IN 20 パブロ・マテーラ8 タリフォロフォラ・タンギパ 後半21分 OUT → IN 22 フレイザー・クワーク9 竹中太一 後半25分 OUT → IN 21 宮坂航生10 北原璃久11 マヌ・アカウオラ 後半15分 OUT → IN 23 テビタ・リー12 岡野喬吾13 ダーウィッド・ケラーマン14 ベン・ポルトリッジ15 レメキロマノラヴァ16 肥田晃季17 平野叶翔18 フェインガ・ファカイ19 西村龍馬20 パブロ・マテーラ21 宮坂航生22 フレイザー・クワーク23 テビタ・リー